2017年10月14日土曜日

18年 南海vs西鉄 11回戦


10月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 3 0 3 0 0 0 0   6  南海 26勝50敗2分 0.342 丸山二三雄 政野岩夫 長沼要男
3 2 0 4 2 1 0 0 X 12 西鉄 33勝35敗7分 0.485 重松通雄 野口二郎

勝利投手 重松通雄     9勝17敗
敗戦投手 丸山二三雄 7勝17敗
セーブ      野口二郎   6

二塁打 (西)農人、黒沢、野口明
三塁打 (西)富松、野口二郎2、野口明、中村民雄
本塁打 (南)堀井 1号

勝利打点 富松信彦 4

猛打賞 (南)安井 1 (西)野口二郎 4、野口明 2、黒沢俊夫 3


西鉄、長打攻勢

 西鉄は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉は三振に倒れるが、野口二郎が左前打を放って一死一二塁、野口明は遊飛に倒れるが、黒沢俊夫の遊撃内野安打で二死満塁、このチャンスに富松信彦がセンター左後方に走者一掃の三塁打を放って3点を先制する。

 西鉄は2回、先頭の重松通雄が四球で出塁、中村民雄が中前打で続いて無死一二塁、トップに返り中村信一が送りバントを決めて一死二三塁、濃人がレフト線二塁打を放って二者還り5-0とリードを広げる。

 南海は3回、先頭の八木進が四球で出塁、トップに返り猪子利男が三塁線に内野安打、安井亀和と鈴木芳太郎は三振に倒れて二死一二塁、ここで堀井数男がレフトスタンドにスリーランを叩き込んで3-5と追い上げる。

 西鉄は3回、先頭の黒沢が右中間に二塁打、南海ベンチはここで先発の丸山二三雄から政野岩夫にスイッチ、政野が後続を抑えてこの回は無得点。

 西鉄は4回、先頭の中村信一が四球で出塁、濃人の三ゴロでランナーが入れ替わり、野口二郎が左中間に三塁打を放って6-3、野口明が右中間に二塁打を放って7-3、黒沢が四球を選び、富松が右前打を放って一死満塁、鵜飼勉のレフト線タイムリーで8-3、重松が押出し四球を選んで9-3、南海ベンチはここで三番手として長沼要男を投入、中村民雄の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は5回、一死後安井が右前打、鈴木の三ゴロが野選を誘い、堀井の右前打で一死満塁、別所昭が押出し四球を選んで4-9、岡村俊昭の右犠飛で5-9、中野正雄の左前タイムリーで6-9と再び追い上げる。

 西鉄は5回裏、先頭の中村信一がレフト線にヒットを放ちパスボールで二進、濃人は二飛に倒れるが、野口二郎が2打席連続の三塁打を右中間に放って10-6、野口明も右中間に連続三塁打を放って11-6と再び突き放す。

 西鉄ベンチは6回から先発の重松を下げてライトの野口二郎をマウンドに送り、ライトには山田秀夫が入る。

 西鉄は6回裏、一死後山田が四球を選んで出塁、中村民雄が左中間に三塁打を放って12-6とダメ押す。

 西鉄は6回まで毎回長打、三番野口二郎、四番野口明、五番黒沢俊夫が猛打賞を記録した。

 南海では初回にプロ入り初安打を放った安井亀和が3安打の活躍で猛打賞を獲得。安井は戦後になってその素質を開花させ、一リーグ時代の南海で河西俊雄と一二番コンビを組んで活躍することとなる。河西が3年連続盗塁王となるので河西が一番、安井が二番のイメージが強いが、実際は安井が一番、河西が二番の打順が圧倒的に多い。


*戦後一リーグ時代の南海で河西俊雄と一二番コンビを組んで活躍した当時の安井亀和の直筆サイン入りカード。



 

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