2017年7月13日木曜日

18年 阪急vs阪神 9回戦


9月24日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
1 0 1 1 0 0 0 0  1  4 阪急 22勝41敗2分 0.349 天保義夫
0 1 2 0 0 0 0 0 2X 5 阪神 32勝26敗6分 0.552 三輪八郎

勝利投手 三輪八郎 8勝7敗
敗戦投手 天保義夫 6勝10敗

二塁打 (神)景浦 2、藤村
三塁打 (神)玉置

勝利打点 景浦将 2


景浦将、逆転サヨナラ二塁打

 阪急は初回、一死後上田藤夫が四球を選んで出塁、山田伝の三塁内野安打で一死一二塁、下社邦男は三振に倒れるが、三木久一が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は2回、先頭の門前真佐人が四球を選んで出塁、玉置玉一がライト線に三塁打を放って1-1の同点、三輪八郎は二飛、乾国男は三振に倒れるが、塚本博睦が四球から二盗に成功、山口政信も四球を選んで二死満塁、しかし金田正泰は二ゴロに倒れて追加得点はならず。

 阪急は3回、先頭の上田が又も四球で出塁、山田の三ゴロの間に上田は二進、下社は遊飛に倒れて二死二塁、三木の三ゴロをサード玉置が一塁に悪送球する間に二走上田が還って2-1と勝ち越す。

 阪神は3回裏、先頭の藤村冨美男が右前打で出塁、景浦将の左中間二塁打は火の出るような当りで藤村は三塁ストップ、門前が四球を選んで無死満塁、玉置の右犠飛で2-2の同点、二走景浦もタッチアップから三塁に進んで一死一三塁、三輪八郎の三塁内野安打で三走景浦が還り3-2と逆転に成功する。玉置はここまで2打点とタイムリーエラー1個。

 阪急は4回、先頭の池田久之が四球を選んで出塁、天保義夫は右飛に倒れるが、伊藤健一が中前打を放って一死一二塁、トップに返り中村栄は三振に倒れるが、上田が四球を選んで二死満塁、山田が押出し四球を選んで3-3の同点とする。

 ここから8回まで両軍無得点、激しいシーソーゲームは9回、波乱の結末を迎える。

 阪急は9回表、先頭の上田がこの試合4つ目の四球を選んで出塁、山田も四球を選んで無死一二塁、下社は中飛、三木は三振に倒れて二死一二塁、松本利一が右前に勝越しタイムリーを放って4-3とリードする。一走山田は二塁ベースを蹴って三塁に向かうが、センター塚本からのバックホームをカットしたピッチャー三輪が三塁に送球して山田はタッチアウト。昭和18年の段階でもピッチャーが中継に入っているのが分かる。

 1点を追う阪神は9回裏、先頭の山口政信がピッチャー強襲ヒット、金田の送りバントは投飛となって失敗、藤村冨美男がレフト線に二塁打を放って一死二三塁、ピッチャー天保は景浦と勝負、景浦がライト線に逆転サヨナラ二塁打を放って阪神が激闘を制す。景浦の後ろを打つ門前が4打席2打数1安打2四球とボールがよく見えており、次の玉置も2回に三塁打を放っていたことから景浦との勝負を選択したか。

 三輪八郎は6安打10四球と乱れたが10三振を奪う力投で完投、8勝目をあげる。投球数は173球であった。

 天保義夫も158球を投げて9安打5四球2三振の完投。当時としては珍しく試合時間は1時間54分であった。

 

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