2017年7月31日月曜日

18年 名古屋vs西鉄 10回戦


9月28日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 1 0 1 0 4 名軍 36勝24敗7分 0.600 石丸進一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 西鉄 27勝34敗7分 0.443 野口二郎

勝利投手 石丸進一 15勝8敗
敗戦投手 野口二郎 15勝12敗

本塁打 (名)古川 4号、加藤 2号、3号

勝利打点 古川清蔵 4


加藤正二、2打席連続ホームラン

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉がレフト戦にヒット、古川清蔵がレフトスタンドに第4号ツーランホームランを叩き込んで2点を先制する。

 名古屋は6回、一死後加藤正二がレフトスタンドに第2号ホームランを放って3-0とする。

 名古屋は8回、一死後加藤正二がレフトスタンドに2打席連続の第3号ホームランを叩き込んで4-0とする。

 名古屋は3発の本塁打で西鉄のエース野口二郎を粉砕した。

 名古屋先発の石丸進一は初回、三者凡退と無難な立ち上り。2回、二死後中村民雄に左前打を許すが、鵜飼勉を二飛に打ち取り無失点。3回、先頭の植田隼美に内野安打を許し、富松信彦を中飛に打ち取り一死一塁、トップに返り中村信一の当りはライトライナー、一走植田がスタートを切っており、ライト岩本章から一塁に送球されてダブルプレー。

 石丸進一は4回、5回を三者凡退。6回、7回は一死後ヒットを打たれるが後続を抑え、8回、先頭の鵜飼を四球で歩かせるが、植田の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 9回を三者凡退に抑えた石丸進一は、4安打1四球1三振で今季4度目の完封、15勝目をあげる。

 古川清蔵が第4号本塁打を放ってホームランダービーの単独トップに立った。2打席連続本塁打の加藤正二が3本となり、岩本章、鈴木秀雄、小鶴誠、野口明、伊藤健太郎と共に3本で二位タイに並んでいる。

 

2017年7月29日土曜日

18年 阪神vs朝日 10回戦


9月26日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 阪神 33勝27敗6分 0.550 三輪八郎
0 0 0 5 0 1 0 0 X 6 朝日 34勝26敗6分 0.567 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 10勝9敗
敗戦投手 三輪八郎   8勝8敗

勝利打点 真田重蔵 1

猛打賞 (朝)森本清三 2


森本清三、2試合連続猛打賞

 ここまで33勝26敗6分の同率で並ぶ両チームの戦い。

 朝日は初回、先頭の坪内道則が中前打、坪内が二盗を決め、森本清三の三塁内野安打で無死一三塁、ここで森本がディレードスチール、キャッチャー門前真佐人が二塁に送球すると森本は予定通り一二塁間に挟まれ、挟殺プレーの隙を突いて三走坪内がホームを狙うが「2-4-6-2」でタッチアウト、坪内には盗塁死が記録され、酒沢政夫はニゴロ、中谷順次は左飛に倒れて無得点。

 阪神は2回、先頭の景浦将が中前打で出塁、門前真佐人も中前打で続いて無死一二塁、玉置玉一の遊ゴロで門前は二封、玉置が二盗を決めて一死二三塁、三輪八郎の三塁線バントヒット1点を先制、武智修は浅い右飛に倒れるが、塚本博睦が中前にタイムリーを放ってこの回2点を先制する。

 朝日は4回、先頭の森本が中前打で出塁、酒沢の二ゴロをセカンド藤村冨美男がエラーして無死一三塁、中谷の右犠飛で1-2、小林章良の右翼線ヒットで一走酒沢が三塁に進み一死一三塁、大友一明が右前に同点タイムリーを放ち2-2、林安夫が三遊間を破って一死満塁、早川平一は三振に倒れて二死満塁、真田重蔵の三塁内野安打で3-2と勝越し、トップに返り坪内がレフト線に2点タイムリーを放って5-2と突き放す。

 朝日は6回、先頭の大友が四球を選んで出塁、林は中飛に倒れ、早川の遊ゴロの間に大友は二進、真田の二ゴロを又もセカンド藤村がエラーする間に二走大友が還って6-2とダメ押す。

 真田重蔵は4安打3四球1三振の完投で10勝目をあげる。

 朝日では森本清三が2試合連続猛打賞をマークした。一方、阪神では藤村冨美男が手痛いエラーを2個犯したのが敗因となった。

 

2017年7月25日火曜日

18年 南海vs阪急 11回戦


9月26日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 5 0 0 0 0 0  0   0  5 南海 23勝42敗2分 0.354 清水秀雄 別所昭
0 0 0 0 1 3 0 0 1  0 1X  6 阪急 23勝42敗2分 0.354 中田武夫 天保義夫

勝利投手 天保義夫 7勝12敗
敗戦投手 別所昭   14勝22敗

二塁打 (南)中野 (急)上田、笠石
三塁打 (急)笠石

勝利打点 笠石徳五郎 1

猛打賞 (南)猪子利男 4 (急)笠石徳五郎(4安打) 1


笠石徳五郎、11回裏サヨナラ三塁打

 南海は清水秀雄が4月15日に阪神を完封して以来5か月半ぶりに先発。

 その清水は3回まで3個の四球を出したが無安打無失点。

 南海は4回、先頭の鈴木芳太郎の当りは三ゴロ、これをサード伊藤健一が一塁に悪送球、鈴木が二盗を決め、岡村俊昭は左飛に倒れるが、堀井数男が四球を選んで一死一二塁、中野正雄がレフト線に先制二塁打を放って1-0、一死二三塁から清水が中前にタイムリーを放って2-0、荒木正がストレートの四球を選んで一死満塁、増田敏が中前にタイムリーを放って3-0、阪急ベンチはここで先発の中田武夫から天保義夫にスイッチ、トップに返り猪子利男がセンター左にタイムリーを放って4-0、長谷川善三の三ゴロの間に三走荒木が還ってこの回一挙5点を先制する。

 阪急は4回裏、一死後笠石徳五郎が右前にチーム初ヒットを放つが後続なく無得点。

 阪急は5回、二死後山田伝が左前打を放って出塁、上田藤夫の右中間二塁打で山田が快足を飛ばしてホームに還り1点返し1-5。

 阪急は6回、先頭の下社邦男が三塁に内野安打、笠石が左中間に二塁打を放って無死二三塁、池田久之は二飛に倒れて一死二三塁、天保三ゴロをサード鈴木が一塁に悪送球する間に三走下社が還って2-5、伊藤の捕前バントがタイムリー内野安打となって3-5、一死一二塁から中村栄の投ゴロをピッチャー清水が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死満塁、南海ベンチはここで先発の清水から別所昭にスイッチ、トップに返り山田の二ゴロの間に三走天保が還って4-5と1点差に迫る。

 阪急は9回裏、先頭の三木久一がストレートの四球を選んで出塁、代走に松本泰三を起用、下社も四球を選んで無死一二塁、笠石の三ゴロで下社が二封されて一死一三塁、池田に代わる代打松本利一が右前に同点タイムリーを放ち遂に5-5と追い付く。

 阪急は11回裏、一死後下社が四球を選んで出塁、ここで笠石が右中間に劇的なサヨナラ三塁打を放ち阪急が6対5と大逆転勝利。

 サヨナラ三塁打の笠石徳五郎は6打数4安打、二塁打1本、三塁打1本で7塁打を記録した。



*西鉄クリッパーズ時代の笠石徳五郎の直筆サインカード。「笠原捕手」とミスプリされていますが、笠石徳五郎です。

 

2017年7月23日日曜日

18年 西鉄vs巨人 11回戦


9月26日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 西鉄 27勝33敗7分 0.450 重松通雄 本田清
3 0 0 1 1 2 0 1 X 8 巨人 44勝21敗2分 0.677 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 30勝7敗
敗戦投手 重松通雄   8勝17敗

二塁打 (巨)呉、青田、伊藤、白石
本塁打 (巨)伊藤 3号

勝利打点 青田昇 9

猛打賞 (巨)呉昌征 4、青田昇 3、伊藤健太郎 1


藤本英雄30勝!!!

 巨人は初回、先頭の呉昌征が中越えに二塁打、白石敏男が三前にバントヒットを決めて無死一三塁、白石が二盗を決めて、小暮力三が四球を選んで無死満塁、青田昇がライト線に先制二塁打を放ち2-0、伊藤健太郎が左前にタイムリーを放って3-0とする。

 巨人は4回、先頭の呉が一塁に内野安打、白石の三ゴロの間に呉は二進、更に小暮の二ゴロの間に三進、青田の三塁内野安打がタイムリーとなって4-0とする。

 巨人は5回、先頭の伊藤がレフトスタンドに第3号ホームランを放って5-0とする。

 巨人は6回、先頭の坂本茂が中前打で出塁、坂本が二盗を決め、呉が四球を選んで無死一二塁、白石と小暮が共に中飛に倒れて二死一二塁、青田が四球を選んで二死満塁、伊藤の左中間二塁打で2点を追加して7-0とする。

 西鉄は7回から先発の重松通雄に代えてプロ入り初登板となる本田清をマウンドに上げる。

 巨人は8回、一死後白石がライト線に二塁打、小暮は四球、青田はライト線ヒット、伊藤は浅い右飛に倒れて二死満塁、藤本英雄のタイムリー三塁内野安打で8-0とする。

 藤本英雄は5安打3四球5三振で今季15度目の完封、30勝目をあげる。

 巨人は呉昌征、青田昇、伊藤健太郎が猛打賞、呉は3得点、青田は3打点、伊藤は4打点を記録した。

 7回から西鉄二番手としてマウンドに上がった本田清はこれがプロ入り初登板、プロ野球で記録した唯一の登板でもあった。2イニングを投げて3安打2四球無三振1失点。

 

2017年7月22日土曜日

18年 大和vs名古屋 10回戦


9月26日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 大和 28勝32敗6分 0.467 片山栄次
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 名軍 35勝24敗7分 0.593 野口正明

二塁打 (和)木村2

勝利打点 なし


片山栄次、延長12回を2安打無失点

 片山栄次と野口正明の投げ合いは延々と続いた。

 大和は2回、先頭の小島利男が中前打で出塁するが、高橋吉雄の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。3回は先頭の小松原博喜が右前打で出塁、片山は三振に倒れるが、呉新亨が中前打を放って一死一二塁、しかしトップに返り木村孝平の投ゴロが「1-4-3」と渡って2イニング連続のダブルプレー。6回は二死後木村が左中間を抜く二塁打を放つが、岡田福吉は右飛に倒れて無得点。7回、先頭の金子裕がレフト線にヒット、しかし小島の三ゴロが「5-4-3」と渡ってこの試合3つ目のダブルプレー。続く高橋が中前打、鈴木秀雄も中前打を放って二死一二塁、小松原は三ゴロに倒れてこの回3安打を放ちながら無得点。

 大和は押し気味に試合を進めるがもう一本が出ない。

 名古屋は片山栄次に完璧に抑え込まれ、1回、2回は三者凡退。3回、一死後藤原鉄之助が三失に生きるが、野口正明は投ゴロ、トップに返り石丸藤吉は左直に倒れる。4回は三者凡退。5回、二死後芳賀直一が二失に生き、藤原が四球を選んで一二塁とするが、野口は三ゴロに倒れて無得点。6回、7回は三者凡退でここまで無安打無得点。

 名古屋は8回、一死後藤原が左前にチーム初ヒット、しかし野口は中飛、石丸藤吉は遊ゴロに倒れる。9回は三者凡退。

 大和は8回~10回まで三者凡退。

 名古屋は10回、一死後岩本章が左前にチーム2本目のヒット、しかし芳賀は三ゴロ、藤原は中飛に倒れて無得点。

 大和は11回、二死後木村がレフト線にこの日2本目となる二塁打、岡田の遊ゴロをファースト加藤正二が落球して二死一三塁、ここで三走木村がディレードスチールを試みるが、「2-1-5」と転送されてタッチアウト。木村には「盗塁死」が記録されている。
 12回は両軍無安打で、規定により延長12回引分け。


 野口正明は117球で12回を完投して8安打無四球3三振無失点。

 片山栄次は131球で12回を完投して2安打1四球1三振無失点、三者凡退を8回記録した。

 

18年 阪急vs朝日 9回戦


9月25日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 阪急 22勝42敗2分 0.344 中田武夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 朝日 33勝26敗6分 0.559 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 6勝9敗
敗戦投手 中田武夫 5勝10敗

二塁打 (急)上田、三木 (朝)森本2

猛打賞 (朝)森本清三 1


内藤幸三が延長10回を完封、森本清三がサヨナラ二塁打

 両軍先発の中田武夫と内藤幸三は共にここまで5勝9敗。実力伯仲同士の戦いは好試合が予想されたが、期待通りの投手戦となった。

 朝日先発の内藤は初回、二死後三木久一にレフト線二塁打を許すが、下社邦男を三振に打ち取る。2回、3回は三者凡退。4回、先頭の上田藤夫に右前打を許すが、三木の遊ゴロで上田を二封、下社を三振、笠石徳五郎を左直に打ち取り無失点。5回は三者凡退、6回二死後、上田にストレートの四球を与え二盗を許すが、三木を遊ゴロに打ち取る。7回、8回も三者凡退。9回は一死後上田にレフト線に二塁打を許すが、三木を左直に打ち取り、下社の遊ゴロをショート酒沢政夫が一塁に悪送球、三塁に達していた二走上田がホームを突くが、ファースト森本清三からのバックホームにタッチアウト、内藤は9回まで無失点で切り抜ける。

 阪急先発の中田は初回、先頭の坪内道則にいきなり三失により二進を許すが、森本を左飛、酒沢を二ゴロ、中谷順次を投ゴロに打ち取り無失点。2回~5回まで毎回ヒットを許すが無失点で切り抜け、6回~8回は三者凡退。9回、一死後小林章良に中前打を許すが、大友一明を中飛、この日七番ライトに入っている林安夫も中飛に打ち取り、中田も9回まで無失点。

 試合は0対0のまま延長戦に突入する。

 阪急は10回表、先頭の笠石がレフトに痛烈なヒット、池田久之が三前に送りバントを決めて一死二塁、しかし中田は三振、伊藤健一は右飛に倒れて無得点。

 朝日は10回裏、一死後内藤が右前打で出塁、トップに返り坪内の打席で内藤が執念の二盗を決めて一死二塁、坪内は右飛に倒れて二死二塁、ここで森本が右中間にサヨナラ二塁打を放ち、朝日が接戦をものにする。

 中田武夫は9回3分の2を投げて8安打無四球2三振1失点。

 内藤幸三は10回を4安打1四球9三振無失点に抑えて今季3度目の完封、6勝目をあげる。10回裏には右前打と二盗でチャンスメイクし、森本の二塁打でサヨナラのホームを踏んだ。

 サヨナラ二塁打を放った森本清三は今季2個目の勝利打点を記録、1個目も5月29日の巨人戦、延長12回裏にプロ入り初出場初打席で代打サヨナラ打を放ったものであった。勝利打点を分母、延長でのサヨナラ打を分子とする「延長サヨナラ率」は10割となる。3安打を放って猛打賞を獲得、9回には好守も見せてチームを救った。

 

2017年7月21日金曜日

41年ぶりの対決


 本日の千葉県予選5回戦で銚子商業と習志野が対決。両校の決戦は1976年以来41年ぶりのこととなります。

 41年前の1976年は筆者が高校3年のことでした。1974年の夏の甲子園は銚子商業がエース土屋、篠塚らを擁して優勝、1975年の夏の甲子園は習志野がエース小川らを擁して優勝。前々年と前年の甲子園優勝校が激突した1976年千葉県予選準決勝の「銚子商業vs習志野」の激突は「世紀の一戦」と言われ、千葉県高校野球の聖地・天台球場が満員札止めとなる「世紀の一戦」となりました。

 試合は銚子商業が斉藤一之監督の息子、2年生の斉藤俊之が延長10回裏に劇的なサヨナラホームランを放って習志野を降し、習志野の2年連続甲子園優勝の夢を打ち砕いたのです。銚子商業は決勝も勝って夏の甲子園に出場し、千葉県3連覇を賭けて勝ち進みましたが、準々決勝でこの大会に優勝した桜美林に敗れました。

 あれから41年、習志野市立習志野高校は辛うじて強豪校に踏みとどまっていますが、千葉県立銚子商業は弱小校に零落れています。公立校の復権は至難を極めていますね。



*41年前の1年前、1975年千葉県予選パンフレット。



*両校のメンバー表。共に公立校なので、選手の大半は地元の中学出身です。



 

2017年7月17日月曜日

18年 南海vs阪神 9回戦


9月25日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 23勝41敗2分 0.359 丸山二三雄
0 1 0 0 0 0 0 1 X 2 阪神 33勝26敗6分 0.559 若林忠志

勝利投手 若林忠志   19勝9敗
敗戦投手 丸山二三雄 4勝13敗

二塁打 (南)堀井 (神)山口
本塁打 (神)景浦 2号

勝利打点 景浦将 3


景浦将、決勝本塁打

 阪神は初回、先頭の山口政信が四球を選んで出塁、金田正泰の二ゴロで山口は二封、藤村冨美男のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 阪神は2回、先頭の景浦将がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。続く門前真佐人が左前打を放つが玉置玉一のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー、若林忠志が左前打を放つが武智修は投ゴロに倒れる。

 阪神は6回、先頭の山口が中前打で出塁するが金田は三振、藤村の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪神は8回、先頭の武智がストレートの四球で出塁、塚本博睦が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り山口が左中間に二塁打を放って2-0と貴重な追加点をあげる。

 阪神先発の若林忠志は、初回二死後岡村俊昭に右前打を許すが中野正雄を中飛に打ち取る。2回は先頭の堀井数男にレフト線二塁打を許すが、丸山二三雄を二飛、増田敏も二飛、荒木正を投ゴロに打ち取る。3回以降は6回まで無安打ピッチング。7回、先頭の堀井に左前打を打たれ、丸山に送りバントを決められるが、増田は左飛、荒木を投ゴロに抑えて無失点。8回、9回は三者凡退であった。

 若林忠志は3安打2四球1三振で今季9度目の完封、19勝目をあげる。

 南海は打撃不振が続き、ここ5試合で4度目の完封シャットアウト負けを喫した。

 若林が奪ったアウトの中身を前半、後半に分けて検証すると、5回までの15個のアウトのうち飛球は9個でゴロアウトが6個。6回以降の12個のアウトは飛球は2個でゴロアウトが8個と三振1個、犠打が1個。前半はストレートで押して、後半は得意のシンカーを決め球にしていた結果か。

 昨日逆転サヨナラ二塁打を放った景浦将が第一打席で先制&決勝のホームランを放ち、連日の勝利打点を記録した。

 

18年 大和vs巨人 9回戦


9月25日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 1 4 大和 28勝32敗5分 0.467 畑福俊英
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 巨人 43勝21敗2分 0.672 中村政美

勝利投手 畑福俊英 9勝5敗
敗戦投手 中村政美 2勝5敗

二塁打 (和)金子 (巨)小暮、川畑
三塁打 (和)呉新亨

勝利打点 小松原博喜 4


畑福俊英、4安打完投

 3回までノーヒットの大和は4回、先頭の小島利男が四球を選んで出塁、高橋吉雄の三ゴロをサード小池繁雄が二塁に送球するがセカンド坂本茂が後逸する間に小島は三塁、打者走者の高橋も二塁に進んで無死二三塁、鈴木秀雄のニゴロで走者は動かず坂本が一塁に送球して一死二三塁、しかし巨人ベンチは坂本の動きが悪いと見てセカンドを大屋克己と交代、小松原博喜が右前に先制タイムリーを放って1-0、小松原が二盗を決めて一死二三塁、畑福俊英の右犠飛で2-0、ライト中島治康からのバックホームが悪送球となり、タッチアップから三塁に進んでいた二走小松原もホームに還って3-0とする。

 巨人打線は大和先発・畑福の巧投に抑え込まれ、初回に二死から小暮力三が二塁打を放ってからは凡打を繰り返し2回~5回は三者凡退。6回、先頭の川畑博が左前打を放つが小池の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。7回も一死後白石敏男が左前打を放つが、小暮は中飛、青田昇もニゴロに倒れて無得点。

 巨人は8回、一死後中村政美がストレートの四球で出塁、川畑が右中間を破る二塁打を放って一死二三塁、小池に代わる代打藤本英雄の遊ゴロの間に三走中村が還って1点を返し1-3とする。

 大和は9回、先頭の呉新亨が左中間に三塁打、トップに返り木村孝平が中前にタイムリーを放ち4-1とダメ押す。

 畑福俊英は4安打1四球2三振1失点の完投で9勝目をあげる。かつては巨体からの剛速球を武器にしていたが、戦場から復帰後はナックルを駆使する技巧派に転身して新境地を開いている。専修大学出身の畑福は、戦後は専修大学松戸高等学校(専大松戸)の野球部黎明期の監督を務め、2015年に甲子園初出場を果たすこととなる専大松戸高校野球部の礎を築いたのである。

 

2017年7月15日土曜日

18年 西鉄vs名古屋 9回戦


9月25日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 1 0 0 0 0 3 西鉄 27勝32敗7分 0.458 野口二郎
0 1 0 0 0 0 0 4 X 5 名軍 35勝24敗6分 0.593 森井茂 石丸進一

勝利投手 石丸進一 14勝8敗
敗戦投手 野口二郎 15勝11敗

二塁打 (名)藤原
本塁打 (西)野口明 3号

勝利打点 藤原鉄之助 3


藤原鉄之助、決勝二塁打

 名古屋は2回、先頭の吉田猪佐喜が四球を選んで出塁、加藤正二が三遊間を抜いて無死一二塁、岩本章の送りバントはピッチャー野口二郎が三塁に送球して二走吉田は三封、芳賀直一は二飛に倒れて二死一二塁、藤原鉄之助が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 西鉄は4回、先頭の野口二郎が左前打で出塁、続く野口明がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込んで2-1と逆転する。

 西鉄は5回、鵜飼勉、村瀬秀孝が森井茂のスローカーブを引っ掛けて連続三ゴロ、トップに返り中村信一も二ゴロ、ところがセカンド石丸藤吉が一塁に悪送球して中村は二塁に進み、濃人渉はストレートの四球で二死一二塁、野口二郎が左前にタイムリーを放ち3-1と突き放す。

 名古屋ベンチは6回から先発の森井茂に代えて石丸進一をマウンドに送り込む。
 名古屋は8回、先頭の石丸藤吉が左前打で出塁、古川清蔵も三塁に内野安打、小鶴誠は三飛に倒れるが吉田は四球を選び、加藤は三振に倒れて二死満塁、ここで岩本がセンター左に同点の2点タイムリーを放って3-3、芳賀が中前打を放ち再度二死満塁、藤原が左中間に決勝二塁打を放って5-3と大逆転。


 名古屋二番手の石丸進一は4イニングを無安打3四球1三振無失点に抑え、14勝目をあげる。

 前半戦名古屋快進撃の立役者であった藤原鉄之助が2安打3打点、先制打と決勝二塁打を放つ活躍を見せた。


*決勝打を放った藤原鉄之助、戦後巨人時代の直筆サイン入りカード。


 

2017年7月13日木曜日

18年 阪急vs阪神 9回戦


9月24日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
1 0 1 1 0 0 0 0  1  4 阪急 22勝41敗2分 0.349 天保義夫
0 1 2 0 0 0 0 0 2X 5 阪神 32勝26敗6分 0.552 三輪八郎

勝利投手 三輪八郎 8勝7敗
敗戦投手 天保義夫 6勝10敗

二塁打 (神)景浦 2、藤村
三塁打 (神)玉置

勝利打点 景浦将 2


景浦将、逆転サヨナラ二塁打

 阪急は初回、一死後上田藤夫が四球を選んで出塁、山田伝の三塁内野安打で一死一二塁、下社邦男は三振に倒れるが、三木久一が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は2回、先頭の門前真佐人が四球を選んで出塁、玉置玉一がライト線に三塁打を放って1-1の同点、三輪八郎は二飛、乾国男は三振に倒れるが、塚本博睦が四球から二盗に成功、山口政信も四球を選んで二死満塁、しかし金田正泰は二ゴロに倒れて追加得点はならず。

 阪急は3回、先頭の上田が又も四球で出塁、山田の三ゴロの間に上田は二進、下社は遊飛に倒れて二死二塁、三木の三ゴロをサード玉置が一塁に悪送球する間に二走上田が還って2-1と勝ち越す。

 阪神は3回裏、先頭の藤村冨美男が右前打で出塁、景浦将の左中間二塁打は火の出るような当りで藤村は三塁ストップ、門前が四球を選んで無死満塁、玉置の右犠飛で2-2の同点、二走景浦もタッチアップから三塁に進んで一死一三塁、三輪八郎の三塁内野安打で三走景浦が還り3-2と逆転に成功する。玉置はここまで2打点とタイムリーエラー1個。

 阪急は4回、先頭の池田久之が四球を選んで出塁、天保義夫は右飛に倒れるが、伊藤健一が中前打を放って一死一二塁、トップに返り中村栄は三振に倒れるが、上田が四球を選んで二死満塁、山田が押出し四球を選んで3-3の同点とする。

 ここから8回まで両軍無得点、激しいシーソーゲームは9回、波乱の結末を迎える。

 阪急は9回表、先頭の上田がこの試合4つ目の四球を選んで出塁、山田も四球を選んで無死一二塁、下社は中飛、三木は三振に倒れて二死一二塁、松本利一が右前に勝越しタイムリーを放って4-3とリードする。一走山田は二塁ベースを蹴って三塁に向かうが、センター塚本からのバックホームをカットしたピッチャー三輪が三塁に送球して山田はタッチアウト。昭和18年の段階でもピッチャーが中継に入っているのが分かる。

 1点を追う阪神は9回裏、先頭の山口政信がピッチャー強襲ヒット、金田の送りバントは投飛となって失敗、藤村冨美男がレフト線に二塁打を放って一死二三塁、ピッチャー天保は景浦と勝負、景浦がライト線に逆転サヨナラ二塁打を放って阪神が激闘を制す。景浦の後ろを打つ門前が4打席2打数1安打2四球とボールがよく見えており、次の玉置も2回に三塁打を放っていたことから景浦との勝負を選択したか。

 三輪八郎は6安打10四球と乱れたが10三振を奪う力投で完投、8勝目をあげる。投球数は173球であった。

 天保義夫も158球を投げて9安打5四球2三振の完投。当時としては珍しく試合時間は1時間54分であった。

 

2017年7月9日日曜日

18年 南海vs朝日 9回戦


9月24日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 23勝40敗2分 0.365 別所昭
3 0 4 0 0 0 0 0 X 7 朝日 32勝26敗6分 0.552 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 9勝9敗
敗戦投手 別所昭   14勝21敗

二塁打 (朝)早川

勝利打点 中谷順次 5


真田重蔵、2試合連続完封

 朝日は初回、一死後森本清三が四球を選んで出塁、続く酒沢政夫もツースリーから2球ファウルで粘って四球を選び一死一二塁、中谷順次が中前に先制タイムリーを放って1-0、一走酒沢は三塁に進み、打者走者の中谷も送球にお隙を突いて二塁に進んで一死二三塁、小林章良がセンター左に2点タイムリーを放ちこの回3点を先制する。

 朝日は3回、一死後中谷、小林が連続四球、大友一明の右前打で一死満塁、林安夫の遊ゴロをショート長谷川善三がエラーして4-0、林には打点が記録される。更に早川平一が押出し四球を選んで5-0、真田重蔵は浅い中飛に倒れるが、トップに返り坪内道則が左前に2点タイムリーを放って7-0と大量リードする。

 9月21日の朝日戦で2安打完封を飾った真田重蔵はこの日も快調なピッチングを見せ、5安打4四球4三振で2試合連続完封、9勝目をあげる。

 朝日の主砲に成長した中谷順次が決勝打を放った。中谷は戦後も長く活躍し、通算1,083安打を記録することになる。二塁打が多く通算225本、昭和18年は最多二塁打を記録している。


*2試合連続完封・真田重蔵の直筆サインカード。


*決勝打を放った中谷順次(演男)の直筆サインカード。


 

18年 名古屋vs巨人 9回戦


9月24日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 名軍 34勝24敗6分 0.586 西沢道夫 野口正明
2 1 1 0 0 0 0 0 X 4 巨人 43勝20敗2分 0.683 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 29勝7敗
敗戦投手 西沢道夫   8勝6敗

本塁打 (名)古川 3号、小鶴 3号

勝利打点 (巨)中島治康 6


古川、小鶴が連続ホームラン


 巨人は初回、先頭の呉昌征が四球で出塁、白石敏男もストレートの四球で無死一二塁、小暮力三がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、青田昇も四球を選んで一死満塁、中島治康が左前に先制タイムリーを放って1-0、藤本英雄の左犠飛で2-0とする。

 名古屋は4回、先頭の古川清蔵がレフトスタンドに第3号ホームラン、続く小鶴誠もレフトスタンドに第3号を叩き込む連続ホームラン、2-4と追い上げる。

 藤本英雄は2発食らって目が覚めたか、5回以降名古屋打線を2安打無失点に抑え、5安打4四球4三振の完投で29勝目をあげる。

 不振を極めていた兼任監督の中島治康は初回に決勝タイムリーを放って2試合連続勝利打点をマークする。

 名古屋先発の西沢道夫は3回3分の0で6安打7四球の乱調、二番手の野口正明は5イニングを1安打無四球2三振無失点の好投であった。


*連続ホームランを放った古川清蔵と小鶴誠の直筆サインカード。



 

2017年7月8日土曜日

18年 西鉄vs大和 9回戦


9月24日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 6 0 0 7 西鉄 27勝31敗7分 0.466 近藤貞雄 重松通雄 野口二郎
0 0 2 1 0 1 0 0 1 5 大和 27勝32敗5分 0.458 石田光彦 片山栄次

勝利投手 重松通雄 8勝16敗
敗戦投手 石田光彦 8勝10敗
セーブ     野口二郎 5

二塁打 (西)近藤 (和)木村、小島、小松原
三塁打 (和)呉

勝利打点 なし

猛打賞 (和)木村孝平 5、金子裕 1


大和16残塁

 西鉄は2回、先頭の野口明が中前打で出塁、中村民雄はストレートの四球で無死一二塁、富松信彦は右飛に倒れて一死一二塁、近藤貞雄がライト線に二塁打を放って1点を先制、一死二三塁から村瀬秀孝に代わる代打野口二郎の投ゴロで三走中村がホームを突くがタッチアウト、キャッチャー鈴木秀雄から一塁ベースカバーに入っていたセカンド岡田福吉に送球される間に三塁に進んでいた二走近藤がホームを狙い、岡田からの折り返しバックホームにタッチアウトとなってダブルプレー。大和守備陣は野口二郎の打席でスクイズ警戒のシフトを取っていたようだ。

 大和は3回、先頭の木村孝平がレフト線に二塁打、岡田が四球を選び、金子裕はレフトライナーに倒れるが、小島利男がレフトに二塁打を放って一死二三塁とし、高橋吉雄の三ゴロで三走岡田が三本間に挟まれ「5-2-6-1-6」の挟殺プレーでタッチアウト、二走小島は三塁に、打者走者の高橋は二塁に進んで二死二三塁、パスボールで小島が還り2-1と逆転する。鈴木は四球から二盗に成功、小松原博喜のカウントがスリーボールとなったところで西鉄は先発の近藤から重松通雄にスイッチ、重松の初球もボールで小松原が歩き二死満塁、しかし石田光彦は一飛に倒れて追加得点はならず。

 大和は4回、先頭の呉新亨が右中間に三塁打、トップに返り木村が中前にタイムリーを放って3-1とする。

 大和は6回、先頭の木村が四球を選んで出塁、岡田は三振に倒れるが、金子が一塁に内野安打、小島はストレートの四球で一死満塁、高橋が押出し四球を選んで4-1とリードを広げる。鈴木は浅い右飛、小松原は三ゴロに倒れて追加得点jはならず。大和は6回までに3点をリードしているものの11残塁を記録している。

 西鉄は7回、先頭の中村民雄が右前打で出塁、富松は左飛に倒れるが、重松はレフト線にヒット、野口二郎は四球を選んで一死満塁、鵜飼勉が押出し四球を選んで2-4、大和ベンチはここで先発の石田から片山栄次にスイッチ、トップに返り中村信一が左前にタイムリーを放ち3-4、続く濃人渉の三ゴロをサード高橋が二塁に悪送球、三走野口二郎に続いて二走鵜飼も還って5-4と逆転、野口二郎の得点は濃人の三ゴロによるもの、鵜飼の得点は高橋のエラーによるものだが、「併殺可能」と判定されたため濃人に打点は記録されていない。一死一三塁から濃人が二盗を決め、黒沢俊夫の右前タイムリーで6-4、一死一三塁からダブルスチールを決めて7-4とリードを広げる。
 逆転に成功した西鉄は、2回表に代打に出てその裏の守備からライトに入っていた野口二郎をマウンドに上げて逃切りを図る。


 大和は9回裏、先頭の小松原が左中間に二塁打、片山に代わる代打吉水幸夫は三振、呉は左飛に倒れ、トップに返り木村の三塁内野安打で二死一三塁、岡田が中前にタイムリーを放って5-7と追い上げるが、最後は金子が三飛に倒れて試合終了。

 大和は12安打9四球ながら5得点、16残塁を記録した。

 木村孝平は今季5度目の猛打賞を記録、現在猛打賞ランキングで単独トップに立っている。

 

18年 名古屋vs阪神 10回戦


9月22日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 名軍 34勝23敗6分 0.596 石丸進一
2 0 1 0 0 0 0 2 X 5 阪神 31勝26敗6分 0.544 若林忠志

勝利投手 若林忠志 18勝9敗
敗戦投手 石丸進一 13勝8敗

二塁打 (名)西沢

勝利打点 門前真佐人 3

猛打賞 (名)西沢道夫 1 (神)金田正泰 2、門前真佐人 2


門前真佐人4打点

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が左前打から二盗に成功、古川清蔵は三振、小鶴誠が左前打を放ち一死一三塁、小鶴は二盗に失敗して二死三塁、西沢道夫が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 阪神は1回裏、先頭の山口政信が左前打で出塁、金田正泰の三塁線バントが内野安打となって無死一二塁、藤村冨美男の二ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、景浦将は捕邪飛に倒れるが、門前真佐人が左前に逆転タイムリーを放って2-1とする。

 名古屋は2回、先頭の野口正明が中前打で出塁、芳賀直一の一塁線バントが内野安打となり、ファースト景浦の悪送球が重なって無死二三塁、芳賀はピッチャー若林忠志からの牽制に刺されて一死三塁、藤原鉄之助が左前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付く。

 阪神は3回、先頭の金田が右前打で出塁、藤村の三ゴロをサード小鶴が一塁に悪送球して無死一二塁、景浦のピッチャー強襲ヒットで無死満塁、門前の中犠飛で3-2と勝ち越す。

 阪神は毎回走者を出しながら追加点を奪えず。

 阪神は8回、先頭の塚本博睦が四球を選んで出塁、トップに返り山口が左前打、金田の三前バントが内野安打となって無死満塁、藤村は浅い中飛に倒れるが、景浦が押出し四球を選んで4-2、門前が左前にタイムリーを放ち5-2として試合を決める。

 若林忠志は11安打を打たれながら無四球4三振の完投で18勝目をあげる。

 阪神は12安打を放つが14残塁、門前真佐人が3安打4打点の活躍を見せた。

 

2017年7月4日火曜日

3件のコメント


 7月2日付けブログ「18年 巨人vs阪急 10回戦 」に寄せられたコメントは、野球史解読の上で貴重なものであると考えられますので、ここに再掲載させていただきます。

コメントを頂いたお二人のHNを見れば、どなたであるかは当ブログの読者の方であればお分かりでしょう。

 藤本英雄が先発して3回で降板したにも関わらず「勝利投手」が記録された理由を、よくご考察ください。

kikaku usukoi2017年7月2日 23:58
この当時は、大差がついて勝負が決まったと思われれば、それまで投げていた投手に勝利がついていたんですねえ。
「藤本の勝利は例外規定(勝利確定の場合の交代)による。」でしょうか・・括弧内の最後の2文字が難読です。


shokuyakyu2017年7月3日 23:11
解読ありがとうございます。「代」の字は「代打」や「代走」でもよく見られる字なので間違いないと思います。
昭和12年3月27日の西村幸生のデビュー戦も先発して3イニングで交代して勝利投手になっています。この試合もタイガースが2回で8点取って「勝利確定による交代」でした。
昭和14年のスタルヒンの42勝も、現行ルールでは38勝になります。戦後の見直し作業で40勝にされたとされていますが、実際は38勝です。昭和15、16年以降はこのようなケースはあまり見られなくなってきました。特例がルールブックに規定されていたかは定かではありません。


tomo Taba2017年7月4日 11:17
こんにちは。勝利投手確定による交代ですが、スポニチ東京版1953(昭和28)年1月8日付に”記録が語る球界よもやま話 下”という記事で、「公式記録員が勝利投手の決め方の中の特例である五回まで投げなくとも勝敗を決したとみられる大量得点でリードしていながら新人投手等にリリーフさせた場合は勝利投手を前の投手にやってもよいとある」と記述があり、実際1954(昭和29)年までは、特例で勝ち星をつけた投手が何人かいます。
またこの記事では1951(昭和26)年9月20日(記事のまま、私調べでは30日)巨人・大洋戦で巨人が4回まで11対1とリードし、先発中尾が4回で降板、その後5回を松田が投げて勝利投手となったが、この場合特例で中尾に勝ちをつけてもいいパターンなのに、公式記録員も彼に連勝の記録を作らせてやろうと勝利投手にしたと書かれていました。
まだまだこの時代もルール内でアバウトに勝ち投手を決めていたようです。




 

2017年7月2日日曜日

18年 朝日vs大和 10回戦


9月22日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 31勝26敗6分 0.544 内藤幸三
0 0 0 0 0 6 0 0 X 6 大和 27勝31敗5分 0.466 畑福俊英 片山栄次

勝利投手 片山栄次 10勝16敗
敗戦投手 内藤幸三   5勝9敗

二塁打 (和)岡田

勝利打点 高橋吉雄 2


大和、1イニング4個のバント成功

 大和先発の畑福俊英は不安定な立ち上がり。初回、先頭の坪内道則をストレートの四球で歩かせるが、坪内の盗塁をキャッチャー鈴木秀雄が刺してくれた。森本清三に三塁内野安打を許し、黒沢俊夫の一ゴロで森本は二封、中谷順次に左前打を打たれ、小林章良に四球を与えて二死満塁、しかし大友一明を遊ゴロに打ち取る。2回も先頭の早川平一に四球を与え、大島渡に送りバントを決められてスコアリングポジションに走者を背負うが、内藤幸三を捕邪飛、トップに返り坪内を右飛に打ち取る。3回も一死後黒沢を四球で歩かせるが、中谷、小林を連続三ゴロに打ち取る。4回、先頭の大友を四球で歩かせると、大和ベンチは堪らんとばかりにリリーフ片山栄次をマウンドに送る。片山が早川を三振、大島を遊ゴロ併殺に打ち取り、4回まで7人の走者を出すがここまで無失点。

 一方、朝日先発の内藤幸三は快調なピッチングを続け、5回まで大和打線を1安打無失点に抑え込む。しかし試合の流れは6回一気に変わった。

 大和は6回、先頭の木村孝平が三前にバントヒット、岡田福吉がストレートの四球を選んで無死一二塁、金子裕の三前バントが内野安打となって無死満塁、小島利男は浅い右飛に倒れて一死満塁、高橋が三塁線に2点タイムリーを放って2-0、鈴木が四球を選んで一死満塁、ここで3人の走者が一斉にスタートを切り、小松原博喜が二前にプッシュバント、内野安打が記録されたのでツーランスクイズにはならないが4-0、一走鈴木も三塁に進んで一死一三塁、片山が一前にスクイズバントを決めて5-0、一走小松原は一気に三塁に進んで二死三塁、呉新亨の三塁内野安打で6-0とする。

 大和は6回の攻撃で4個のバント(1犠打と内野安打3本)を成功させた。高橋の三塁線2点タイムリーもスコアカードの記載は二重線なので内野安打の可能性が高く、呉新亨のタイムリーもバントではない内野安打なので、外野に一度も飛ばずに6点を取った可能性が高い。

 大和二番手の片山栄次は4回以降の6イニングを5安打2四球2三振の無失点にまとめて10勝目をマークする。

 

18年 巨人vs阪急 10回戦


9月22日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 4 1 0 0 0 0 1 0 7 巨人 42勝20敗2分 0.677 藤本英雄 中村政美
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 阪急 22勝40敗2分 0.355 笠松実 中田武夫 丸尾千年次

勝利投手 藤本英雄 28勝7敗
敗戦投手 笠松実       6勝9敗
セーブ     中村政美 1

二塁打 (巨)青田、白石 (急)下社

勝利打点 中島治康 5


巨人速攻

 巨人は初回、一死後白石敏男が四球で出塁、小暮力三も四球を選んで無死一二塁、青田昇が中前打を放ち無死満塁、中島治康の左犠飛で1点を先制する。

 巨人は2回、一死後小池繁雄が三塁に内野安打、坂本茂はストレートの四球で一死一二塁、阪急ベンチはここで先発の笠松実から中田武夫にスイッチ、トップに返り呉昌征の内野安打で一死満塁、白石が押出し四球を選んで2-0、小暮力三の一ゴロの間に三走坂本が還って3-0、二死二三塁から青田がレフト線に二塁打を放って5-0とする。

 巨人は3回、先頭の藤本英雄がストレートの四球で出塁、川畑博の中前打で藤本は三塁に進んで無死一三塁、小池は三振に倒れ、川畑が二盗を決めて一死二三塁、坂本の遊ゴロで三走藤本がホームを突くがショート中村栄からのバックホームにタッチアウト、打者走者の坂本は二塁に進んで二死二三塁、トップに返り呉の三塁内野安打で三走川畑が還って6-0とする。二死一三塁となって呉が二盗を試みるが、キャッチャー池田久之からの送球にタッチアウト、9月18日の9回戦で呉の連続盗塁成功記録を29でストップさせた池田が又も刺した。

 阪急は4回から三番手として丸尾千年次がマウンドに上がる。

 巨人は4回から先発の藤本がライトに回り、中村政美がマウンドに上がる。

 巨人は8回、一死後坂本が一塁に内野安打、しかし坂本は二盗に失敗、呉が四球を選んで二死一塁、白石の左中間二塁打で一走呉が還り7-0とダメ押す。

 阪急は9回、先頭の下社邦男がレフト線に二塁打、三木久一の三塁内野安打で無死一三塁、笠石徳五郎の二ゴロ併殺の間に三走下社が還って1点を返す。

 巨人先発の藤本英雄は3イニングを投げて2安打1四球無三振無失点で降板。二番手の中村政美が6イニングを投げて2安打5四球1死球1失点。現行ルールでは中村政美に勝利投手が記録されるが、この試合では藤本英雄に勝利投手が記録されて28勝目をマークした。中村政美には当ブログルールによりセーブが記録される。




*「雑記」欄に、先発の藤本が3回で降板したが勝利投手が記録された理由が何らかの規定によるものと書かれているようですが判読不能。




 

2017年7月1日土曜日

三冠への道2017 その3


6月の月間MVP予想

 5月は完全的中でした。6月も頑張ります。

 ア打撃部門はジョージ・スプリンガーとアーロン・ジャッジによる空前の争い。スプリンガーは3割3分3厘、11本塁打21打点。ジャッジは3割2分4厘、10本塁打25打点。30得点をマークしたアーロン・ジャッジと予想します。

 ナ打撃部門は2割8分6厘ながら13本塁打27打点のコディ・ベリンジャーで決まりか。ナ・リーグ新人王も当確の勢いです。4割1分1厘、6本塁打23打点のマカッチェンは次点でしょうか。
 
 ア投手部門は6勝0敗のジェイソン・バルガスが有力ですが、4勝0敗のコーリー・クルーバーと予想します。バルガスは6試合41イニングスで防御率1.98、23奪三振ですが、クルーバーは6試合43イニングスを投げて防御率1.26で64奪三振と投球内容が上回っています。特に、奪三振では2位のクリス・セールを19個引き離して断トツです。


 ナ投手部門は5勝0敗、防御率2.23で57奪三振のクレイトン・カーショウで決まりでしょう。



18年 南海vs西鉄 10回戦


9月22日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 1 0 0 1  0   0   0  2 南海 23勝39敗2分 0.371 別所昭
0 0 2 0 0 0 0 0 0  0   0   0  2 西鉄 26勝31敗7分 0.456 野口二郎

二塁打 (南)別所2、岡村、堀井

勝利打点 なし

猛打賞 (南)別所昭 1 (西)中村信一 2


野口二郎と別所昭の投げ合い

 西鉄は初回、先頭の中村信一が中前打で出塁するが後続なし。

 西鉄は2回、先頭の黒沢俊夫がストレートの四球で出塁、中村民雄の二ゴロの間に黒沢は二進、富松信彦が中前打から二盗を決めて一死二三塁とするが、好調の下位打線・村瀬秀孝と鵜飼勉が凡退して無得点。


 西鉄は3回、先頭の中村信一が中前打で出塁すると二盗に成功、濃人渉が四球を選び、野口二郎は左飛に倒れるが、ダブルスチールを決めて一死二三塁、野口明の二遊間タイムリーで1点を先制、黒沢の中前の当りで三走濃人は生還、センター猪子利男が二塁に送球し、一走野口明は二封されるタイミングであったが悪送球となり、黒沢の記録は「センターゴロ」、打点は記録されて西鉄が2-0とリードする。


 5回まで5安打を放ちながら無得点の南海は6回、先頭の岡村俊昭がライト線にヒット、中野正雄が中前にタイムリーを放ち1-2、堀井数男が左中間に二塁打を放って無死二三塁、別所昭のライトへのフライで三走中野がタッチアップからスタート、ホームインかと思われたがライト村瀬からの返球をキャッチャー野口明が三塁に送球、中野の離塁が早く「アピールプレー」が成立して南海の2点目は認められなかった。


 南海は9回、先頭の別所の当りは遊ゴロ、これをショート濃人がエラー、増田敏の投前バントをピッチャー野口二郎が二塁に送球して別所は二封、ここで坂本政数に変わって代打として清水秀雄が登場、4月17日以来の出場となる清水がベンチの期待に応えてライト線にヒットを放ち一死一三塁、清水の代走に平井猪三郎が起用され、長谷川善三の三ゴロをサード中村信一がエラーする間に三走増田が還り土壇場で2-2の同点とする。


 南海は11回表、一死後別所が左中間に二塁打を放つが無得点。


 西鉄は11回裏、先頭の黒沢の当りは三飛、これをサード鈴木芳太郎が落球、中村民雄の三塁線バントが内野安打となって無死一二塁、富松信彦の投前バントをピッチャー別所が三塁に送球するがセーフ、犠打野選となって無死満塁とサヨナラの大チャンス、しかし村瀬に代わる代打近藤貞雄の遊ゴロが「6-2-3」と転送されてダブルプレー、鵜飼は中飛に倒れて無得点。


 西鉄は12回裏、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人が送りバントを決めて一死二塁と最後のチャンス、しかし野口二郎は遊ゴロ、野口明は投飛に倒れ、延長12回引分け。


 別所昭は157球で12回を投げ抜き8安打5四球1三振。打っても2本の二塁打を含む3安打の奮闘であった。


 野口二郎は146球を投げて10安打2四球1三振で完投。


 西鉄は一番打者・中村信一が6打席で3安打2四球と5度出塁したが、ホームに還ったのは1回だけで生かし切れなかった。