2017年10月21日土曜日

18年 朝日vs大和 11回戦


10月24日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 3 0 3 0 2 9 朝日 39勝33敗6分 0.542 林安夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 31勝39敗6分 0.443 片山栄次 石田光彦

勝利投手 林安夫     20勝11敗
敗戦投手 片山栄次 10勝19敗

二塁打 (和)小松原
三塁打 (朝)坪内

勝利打点 森本清三 3

猛打賞 (朝)坪内道則(4安打) 3


坪内道則は4安打、森本清三は4打点

 朝日は初回、先頭の坪内道則が左中間に三塁打、森本清三がライト線にタイムリーを放ち1点を先制する。

 朝日は2回から4回まで無安打。5回、一死後田中雅治が四球で出塁、大島渡も四球を選んで一死一二塁、林安夫の三塁線バントが内野安打となって一死満塁、トップに返り坪内が中前に2点タイムリーを放って3-0、一走林は三塁に進んで一死一三塁、森本の中犠飛で4-0とする。

 朝日は7回、5回の守備から田中に代わってライトに入った早川平一が三塁に内野安打、大島渡の右前打で無死一三塁、林の左前タイムリーで5-0、トップに返り坪内の三塁線バントが内野安打となって無死満塁、森本が右前に2点タイムリーを放ち7-1として勝負を決める。

 朝日は9回、先頭の坪内がこの日4安打目となる中前打、森本の一ゴロの間に坪内は二進、酒沢政夫が中前にタイムリーを放って8-0、中谷順次の三塁内野安打で一死一二塁、小林章良が右前にタイムリーを放って9-0と大量リードする。

 朝日先発の林安夫は危なげないピッチングであったが4回のピンチを防いだのが大きい。この時点では1点のリードに過ぎない。先頭の金子裕に三塁内野安打を許し、小島利男に送られて一死一二塁、小松原博喜がセンター右にヒット、坪内からの返球をカットしたピッチャー林がホームに送球して二塁から突っ込んで来た金子はタッチアウト。この後朝日の猛攻が始まる。試合の流れを決めたプレーであった。
 

2017年10月15日日曜日

四番ピッチャー高橋敏


 お伝えしたとおり、昭和18年4月24日、四番ピッチャー高橋敏が名古屋戦で完投勝利を飾りました。

 高橋は昭和18年6月29日の朝日戦でプロ入り初の四番でスタメン出場していますが、この試合ではライトを守っています。したがって、四番ピッチャーでの先発出場はこの試合が初めてのこととなります。

 日本プロ野球史上「四番ピッチャー初試合で勝利と安打を記録した選手」は、

 昭和15年10月12日   浅野勝三郎
 昭和18年  4月13日 別所昭
 昭和18年10月24日 高橋敏
 昭和19年  4月10日 須田博
 昭和19年  5月21日 内藤幸三
 昭和23年  5月20日 藤村冨美男
 平成29年10月  4日 大谷翔平


の7人だけとなります(一部スポニチ参照)。大谷がやったので世の中に大きく紹介されました。

 大谷の場合は、メジャー移籍前年の終盤戦での顔見世興行。藤村も昭和23年は主に四番サードか三番サードで出場しているのでショーマンシップに溢れた顔見世興行と認定できます。

 昭和19年の須田と内藤は人員不足が大きな要因。別所の場合は、前年四番を打っていた岩本義行が再招集となって昭和18年序盤は外野とピッチャーで四番で出ていたことが要因です。

 昭和15年の浅野はレフトかライトで四番を打っていて投げる時は下位に入っていましたが、10月12日は四番ピッチャーに初めて入りました。実質的な二刀流と評価できます。

 7人の中で、勝利打点も記録したのは高橋敏と内藤幸三だけ。勝利投手・勝利打点・猛打賞を記録したのは内藤だけとなります。

 

18年 名古屋vs阪急 11回戦


10月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 名軍 42勝27敗7分 0.609 石丸進一 野口正明
1 0 0 0 1 0 0 0 X 2 阪急 29勝47敗2分 0.382 高橋敏

勝利投手 高橋敏       1勝1敗
敗戦投手 石丸進一 18勝11敗

三塁打 (急)山田

勝利打点 高橋敏 1


四番ピッチャー高橋敏が完投勝利と決勝打

 阪急は初回、先頭の山田伝が左中間に三塁打、上田藤夫は三ゴロに倒れ、下社邦男が四球を選んで一死一三塁、ここで四番ピッチャー高橋敏が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪急は5回、先頭の山田が中前打を放つと二盗に成功、上田が三前に送りバント、サード伊藤健一からの一塁送球が悪送球となる間に三塁に進んでいた山田がホームに還り2-0とする。

 先制打を放った阪急先発の高橋敏は、名古屋打線に4回まで4安打を許すが無失点。5回から7回は無安打に抑える。

 名古屋は8回、先頭の藤原鉄之助が右前打で出塁、続く金山次郎の遊ゴロをショート遠山晴富がエラーして無死一二塁、石丸進一に代わる代打西沢道夫の遊ゴロで金山が二封されて一死一三塁、トップに返り石丸藤吉の遊ゴロの間に三走藤原が還って1-2と1点差に追い上げる。

 高橋敏は9回の名古屋の反撃を三者凡退に抑え、5安打2四球1三振1失点、自責点ゼロの完投で今季1勝目をあげる。四番打者としても初回に決勝打を放って勝利打点を記録した。

 

2017年10月14日土曜日

18年 南海vs西鉄 11回戦


10月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 3 0 3 0 0 0 0   6  南海 26勝50敗2分 0.342 丸山二三雄 政野岩夫 長沼要男
3 2 0 4 2 1 0 0 X 12 西鉄 33勝35敗7分 0.485 重松通雄 野口二郎

勝利投手 重松通雄     9勝17敗
敗戦投手 丸山二三雄 7勝17敗
セーブ      野口二郎   6

二塁打 (西)農人、黒沢、野口明
三塁打 (西)富松、野口二郎2、野口明、中村民雄
本塁打 (南)堀井 1号

勝利打点 富松信彦 4

猛打賞 (南)安井 1 (西)野口二郎 4、野口明 2、黒沢俊夫 3


西鉄、長打攻勢

 西鉄は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉は三振に倒れるが、野口二郎が左前打を放って一死一二塁、野口明は遊飛に倒れるが、黒沢俊夫の遊撃内野安打で二死満塁、このチャンスに富松信彦がセンター左後方に走者一掃の三塁打を放って3点を先制する。

 西鉄は2回、先頭の重松通雄が四球で出塁、中村民雄が中前打で続いて無死一二塁、トップに返り中村信一が送りバントを決めて一死二三塁、濃人がレフト線二塁打を放って二者還り5-0とリードを広げる。

 南海は3回、先頭の八木進が四球で出塁、トップに返り猪子利男が三塁線に内野安打、安井亀和と鈴木芳太郎は三振に倒れて二死一二塁、ここで堀井数男がレフトスタンドにスリーランを叩き込んで3-5と追い上げる。

 西鉄は3回、先頭の黒沢が右中間に二塁打、南海ベンチはここで先発の丸山二三雄から政野岩夫にスイッチ、政野が後続を抑えてこの回は無得点。

 西鉄は4回、先頭の中村信一が四球で出塁、濃人の三ゴロでランナーが入れ替わり、野口二郎が左中間に三塁打を放って6-3、野口明が右中間に二塁打を放って7-3、黒沢が四球を選び、富松が右前打を放って一死満塁、鵜飼勉のレフト線タイムリーで8-3、重松が押出し四球を選んで9-3、南海ベンチはここで三番手として長沼要男を投入、中村民雄の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は5回、一死後安井が右前打、鈴木の三ゴロが野選を誘い、堀井の右前打で一死満塁、別所昭が押出し四球を選んで4-9、岡村俊昭の右犠飛で5-9、中野正雄の左前タイムリーで6-9と再び追い上げる。

 西鉄は5回裏、先頭の中村信一がレフト線にヒットを放ちパスボールで二進、濃人は二飛に倒れるが、野口二郎が2打席連続の三塁打を右中間に放って10-6、野口明も右中間に連続三塁打を放って11-6と再び突き放す。

 西鉄ベンチは6回から先発の重松を下げてライトの野口二郎をマウンドに送り、ライトには山田秀夫が入る。

 西鉄は6回裏、一死後山田が四球を選んで出塁、中村民雄が左中間に三塁打を放って12-6とダメ押す。

 西鉄は6回まで毎回長打、三番野口二郎、四番野口明、五番黒沢俊夫が猛打賞を記録した。

 南海では初回にプロ入り初安打を放った安井亀和が3安打の活躍で猛打賞を獲得。安井は戦後になってその素質を開花させ、一リーグ時代の南海で河西俊雄と一二番コンビを組んで活躍することとなる。河西が3年連続盗塁王となるので河西が一番、安井が二番のイメージが強いが、実際は安井が一番、河西が二番の打順が圧倒的に多い。


*戦後一リーグ時代の南海で河西俊雄と一二番コンビを組んで活躍した当時の安井亀和の直筆サイン入りカード。



 

2017年10月11日水曜日

18年 巨人vs朝日 11回戦


10月23日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 4 5 巨人 49勝26敗2分 0.653 藤本英雄 中村政美
1 0 4 2 0 0 0 0 X 7 朝日 38勝33敗6分 0.535 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 12勝11敗
敗戦投手 藤本英雄 32勝11敗

二塁打 (巨)呉、中島、中村、多田

勝利打点 酒沢政夫 3

猛打賞 (朝)真田重蔵 1


真田重蔵、猛打賞と完投勝利

 巨人は初回、先頭の呉昌征がレフト戦に二塁打、坂本茂は三振に倒れ、白石敏男が四球を選んで一死一二塁、中島治康の右飛で二走呉がタッチアップから三塁に進み、白石が二盗を決めて二死二三塁、藤本英雄が四球を選んで二死満塁、しかし中村政美は二ゴロに倒れて無得点。

 朝日は1回裏、先頭の坪内道則が中前打で出塁、森本清三が5球ファウルで粘って四球を選び無死一二塁、酒沢政夫がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死二三塁、中谷順次はストレートの四球で一死満塁、小林章良のニゴロの間に三走坪内が還って1点を先制する。

 巨人は3回、二死後白石がストレートの四球で出塁、中島の右中間二塁打で白石が還り1-1の同点に追い付く。

 朝日は3回裏、先頭の真田重蔵が右前打で出塁、トップに返り坪内はストレートの四球、森本の三前バントが内野安打となって無死満塁、酒沢政夫の右前タイムリーで真田が還り2-1と勝越し、中谷の二ゴロで三走坪内は本封されて一死満塁、小林がレフト線に2点タイムリーを放って4-1、一走中谷は三塁に進んで一死一三塁、大友一明の中犠飛で5-1とリードを広げる。

 朝日は4回、先頭の早川平一の当りは遊ゴロ、これをショート白石が一塁に悪送球して打者走者の早川は二塁に進み、真田の中前打で無死一三塁、トップに返り坪内が四球を選んで無死満塁、森本が押出し四球を選んで6-1、巨人ベンチはここで5四球と不調の先発・藤本英雄を下げてサードの中村政美をマウンドに送るが、酒沢も押出し四球を選んで7-1と大きくリードする。

 朝日先発の真田は8回まで4四球を与え毎回の9安打を浴びるが1失点。

 巨人は9回に反撃開始。先頭の小暮力三が右前打で出塁、トップに返り呉の三塁線バントが内野安打となって無死一二塁、坂本の遊ゴロをショート酒沢が二塁に送球するがセカンド大友が落球して無死満塁、白石が中前にタイムリーを放って2-7、林清光のピッチャー強襲ヒットがタイムリーとなって3-7、遠山隆雄に代わる代打沢村栄治の遊ゴロで一走林が二封される間に三走坂本が還って4-7、中村が四球を選んで一死満塁、青田昇の遊ゴロで一走中村が二封される間に三走白石が還って5-7まで追い上げるが反撃もここまで。

 真田重蔵は13安打5四球7三振の完投で12勝目をあげる。打っては3打数3安打の猛打賞であった。

 

2017年10月9日月曜日

18年 阪神vs大和 10回戦


10月23日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 阪神 38勝30敗6分 0.559 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 31勝38敗6分 0.449 畑福俊英

勝利投手 若林忠志 23勝10敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝9敗

勝利打点 金田正泰 2


若林忠志、歴史的快投!

 阪神は3回、先頭の武智修が四球を選んで出塁、玉置玉一が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り塚本博睦の左前打で一死一三塁、金田正泰のニゴロ併殺崩れの間に三走武智が還って1点を先制する。

 若林忠志が歴史的快投でこの1点を守り抜いた。

 初回、木村孝平は中飛、呉新亨は三ゴロ、金子裕は遊飛。2回、高橋吉雄は右飛、小松原博喜は右直、木下政文は左飛。3回、鈴木秀雄は三飛、畑福俊英の当りはショートへの内野安打、岡田福吉は左飛、トップに返り木村の遊ゴロで畑福は二封。

 4回以降、若林はパーフェクトピッチングを続け、9回、畑福を一邪飛、岡田を三ゴロ、トップに返り木村を中飛に打ち取り今季10度目の完封、23勝目をあげる。

 1安打無四球無三振無失点、三者凡退を8度記録して残塁は1、77球を投げて28人で終わらせた。

 若林は昭和16年に1試合三者凡退8度の記録を2度達成しているが、延長18回と延長17回の試合でのものであった。

 9イニングの試合で8度の三者凡退は、昭和15年4月14日、阪急の浅野勝三郎が四球1個の無安打無得点(準パーフェクト)を記録した時と、昭和17年5月17日、巨人の広瀬習一が初回に1安打1四球の後、2回~9回を三者凡退に退けた時の2回記録されており、この日の若林はプロ野球史上3回目の「9イニングでの三者凡退8度の記録」となる(当ブログ調べ。精査はしていませんので他にもある可能性があります)。

 

18年 阪急vs西鉄 10回戦


10月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 28勝47敗2分 0.373 笠松実
0 0 0 0 0 1 0 1 X 2 西鉄 32勝35敗7分 0.478 野口二郎

勝利投手 野口二郎 20勝12敗
敗戦投手 笠松実      8勝12敗

二塁打 (西)鵜飼、野口明
三塁打 (西)鵜飼、野口明

勝利打点 富松信彦 3


野口二郎、2試合連続2安打完封で20勝!!

 西鉄は3回、一死後鵜飼勉が左中間に三塁打、トップに返り中村信一が四球を選んで一死一三塁、濃人渉の左飛で三走鵜飼がタッチアップからホームを狙うが、レフト下社邦男からの送球にタッチアウト。

 西鉄は5回、先頭の中村民雄が四球を選んで出塁、山田秀夫は三振に倒れるが、鵜飼がレフト戦に二塁打を放って一死二三塁、トップに返り中村信一が四球を選んで一死満塁、しかし濃人は遊飛、野口二郎は中飛に倒れてこの回も無得点。

 西鉄は6回、先頭の野口明が右中間に三塁打、黒沢俊夫が四球から二盗を決めて無死二三塁、富松信彦の右飛で三走野口明がタッチアップからスタート、ライト三木久一からの返球は間に合わずホームイン、富松に犠飛が記録されて1点を先制する。

 西鉄は8回、先頭の野口明が右中間に二塁打、黒沢の二ゴロが進塁打となって一死三塁、富松が四球を選んで一死一死一三塁、中村民雄に代わる代打重松通雄のニゴロ併殺崩れの間に三走野口明が還って2-0とする。

 西鉄先発の野口二郎は、2回に安田信夫にヒットを許してからは8回まで無安打ピッチング、9回に先頭の下社に右前打を許すが、続く上田藤夫を三振、阪急はここで四番三木に代えてプロ入り初出場となる岐阜商業出身の大平茂を代打に起用するが、大平の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 野口二郎は2安打3四球3三振無失点、18日の大和戦に続く2安打完封で今季20勝目をマークする。今季前半戦は肘の故障から苦しいピッチングが続いていたが、夏以降立ち直って昭和14年の入団から5年連続の大台到達となった。

 鵜飼勉と野口明が共に二塁打と三塁打を放った。鵜飼の2本の長打は得点に結びつかなかったが、野口明は2得点を記録した。

 勝利打点は決勝犠飛の富松信彦に記録された。当時の公式記録では「犠牲フライ」と「勝利打点」は記録されていないので、当ブログ独自の算出となります。今季3個目の犠飛を記録した富松は永沢富士雄、野口明、岡村俊昭と共に最多犠飛に並んだ。

 

2017年10月8日日曜日

18年 南海vs名古屋 10回戦


10月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 南海 26勝49敗2分 0.347 清水秀雄
3 0 1 0 1 0 0 0 X 5 名軍 42勝26敗7分 0.618 野口正明

勝利投手 野口正明 9勝3敗
敗戦投手 清水秀雄 2勝2敗

三塁打 (南)別所

勝利打点 加藤正二 2

猛打賞 小鶴誠 4

野口正明、3安打完投で9勝目

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉がストレートの四球で出塁、古川清蔵は三振に倒れるが、小鶴誠の左前打で一死一二塁、吉田猪佐喜の右前打で一死満塁、加藤正二の遊ゴロをショート猪子利男がエラーする間に三走石丸藤吉が還って1点を先制、なお一死満塁から岩本章の中犠飛で2-0、藤原鉄之助の三塁線ヒットで3-0とする。
 名古屋は3回、先頭の古川が左前打で出塁、小鶴のレフト線ヒットで無死一二塁、吉田の左前打で無死満塁と追加点のチャンス、加藤は捕飛に倒れるが、岩本の二遊間ヒットで三走古川が還って4-0とリードを広げる。

 南海は4回に反撃、先頭の猪子が中前にクリーンヒット、安井亀和がストレートの四球を選んで無死一二塁、鈴木芳太郎は中飛、岡村俊昭は左飛に倒れて二死一二塁、堀井の左前タイムリーで二走猪子が還って1-4、中継に入ったピッチャー野口正明からの本塁送球をキャッチャー藤原鉄之助が逸らす間に三塁に進んでいた一走安井も快足を飛ばしてホームを駆け抜け2-4と追い上げる。

 名古屋は5回、二死後岩本が三塁線にヒット、藤原が四球を選んで二死一二塁、金山次郎がレフト線にタイムリーを放って5-2と突き放す。

 名古屋先発の野口正明は5回以降南海打線を無安打に抑える。

 南海は9回、一死後この日ライトで先発出場の別所昭が左中間に三塁打、しかし中野正雄は浅いレフトライナー、清水秀雄は三邪飛に倒れてゲームセット。

 野口正明は3安打3四球1死球2三振の完投で9勝目をあげる。

 

出陣学徒壮行会


 昭和18年10月1日、在学徴集延期臨時特例が公布され、理工系と教員養成系を除く文科系の高等教育諸学校の在学生の徴兵延期措置が撤廃された。同年10月21日、明治神宮外苑競技場で出陣学徒壮行会が行われ、徴兵延期を目的として大学に籍を置いていた職業野球選手も徴兵検査を受けて戦場に散っていくこととなった。

 実際、10月21日(木)と22日(金)は試合が行われず、10月23日からペナントレースが再開されることとなる。


 名古屋軍の古川清蔵は、23、24、26、27日の後楽園球場での試合に出場した後、故郷の鹿児島に帰って徴兵検査を受け、11月3日までの4試合を欠場してから、11月6日と7日の今季最終戦にグラウンドに戻ってくる。この経緯は、8月に放映された「1942年のプレイボール」制作に際して、NHKの取材陣が古川清蔵氏に直接取材して確認した事実である。現在95歳の古川清蔵氏は、鮮明に残された当時の記憶を語った。

 名古屋軍は、この年主に二番を打っていた古川清蔵を、最後の2試合では三番に起用して花道を飾らせることとなる。

 

2017年10月6日金曜日

3本塁打


 メジャーで最も小さいアルトゥーベ。ポストシーズン初戦で3本塁打を放ちました。

 MVP投票は締め切られており、ポストシーズンの成績は反映されませんが、ア・リーグMVP最有力候補でしょう。

 日米野球で来日した時、ドームで見ましたが、小さな体をカバーするがっちりした体型でした。

 

18年 第16節 週間MVP


 今節は13試合の短期決戦。

 阪神が3勝1敗、南海が2勝1敗、西鉄が2勝1敗、巨人が2勝1敗、名古屋が2勝2敗、朝日が1勝2敗、大和が1勝3敗、阪急が0勝2敗であった。


週間MVP

投手部門

 南海 丸山二三雄 1

 2勝0敗1完封。

 巨人 藤本英雄 7

 2勝0敗1完封。

 阪神 若林忠志 5

 2勝0敗。


打撃部門

 阪神 藤村冨美男 1

 15打数8安打3得点3打点。

 西鉄 濃人渉 1

 11打数6安打4四球7得点。

 西鉄 黒沢俊夫 2

 12打数6安打1得点5打点。


殊勲賞

 名古屋 岩本章 2

 10月20日の大和戦で満塁本塁打。

 西鉄 野口明 1

 10月16日の大和戦で6打数4安打5打点。

 巨人 多田文久三 1

 10月19日の大和戦で猛打賞&勝利打点。

 阪神 御園生崇男 1

 10月19日の朝日戦で代打決勝二塁打


敢闘賞

 朝日 坪内道則 1

 13打数4安打2得点2打点

 南海 鈴木芳太郎 1

 11打数4安打3得点2打点、二塁打2本

 阪神 武智修 1

 15打数5安打2得点1打点


技能賞

 阪神 門前真佐人 1

 10月20日の南海戦で4四球。

 南海 猪子利男 1

 10月20日の阪神戦で決勝本盗。

 阪急 高橋敏 1

 出番は少ないが3打数2安打1打点。


 

2017年10月4日水曜日

三冠への道2017 その9


3ヶ月連続

 3ヶ月連続、今期4度目の完全的中。

 今年は月間で突出した数字をマークする選手が多かったことが要因です。9月は一番簡単でしたね。

 年間MVP予想は、アはアルトゥーベ、ナはスタントンという対照的な二人と考えています。ロッキーズの打者には票が集まりませんが、アレナドは可能性ありと思います。

 

2017年10月2日月曜日

18年 阪神vs南海 12回戦


10月20日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 阪神 37勝30敗6分 0.552 三輪八郎 若林忠志
0 1 0 0 0 1 0 1 X 3 南海 26勝48敗2分 0.351 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 7勝16敗
敗戦投手 三輪八郎     9勝10敗

二塁打 (神)塚本 (南)長谷川

勝利打点 なし


猪子利男、決勝本盗

 南海は2回、先頭の堀井数男が三遊間にヒット、中野正雄が送って一死二塁、八木進の三ゴロをサード玉置玉一が二塁に悪送球、堀井が三塁に進んで一死一三塁、ここで丸山二三雄がスクイズを決めて1点を先制する。

 阪神は3回、先頭の塚本博睦が左越えに二塁打、金田正泰の二ゴロの間に塚本は三進、藤村冨美男の中犠飛で1-1の同点に追い付く。

 3回から5回は三者凡退に終わった南海は6回、先頭の猪子利男が左前打で出塁、長谷川善三が送って一死二塁、ワイルドピッチで猪子が三進、鈴木芳太郎が四球を選んで一死一三塁、岡村俊昭は二飛に倒れて二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-1と勝ち越す。

 南海は8回、二死後長谷川が右中間に二塁打、鈴木が左前にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 丸山二三雄は7安打を許して与四球は11個、奪三振3個の完投で7勝目をあげる。

 阪神は丸山から11個の四球を選んだが14残塁、門前真佐人は4四球を記録した。

 試合を決めたのはダブルスチールで、猪子利男は決勝本盗を記録した。

 

2017年10月1日日曜日

三冠への道2017 その8


9月の月間MVP予想

 ア・リーグ打撃部門は3割1分、15本塁打、32打点のアーロン・ジャッジ。9月は28安打で15本塁打です。

 ナ・リーグ打撃部門はデトロイトからアリゾナに移ったJ.D.マルティネスが4割4厘、16本塁打、36打点で当選確実。

 ア・リーグ投手部門は5勝0敗、防御率0.84、50奪三振、WHIP0.79で2ヶ月連続、今期3度目の受賞が濃厚。サイ・ヤング争いでも300奪三振のクリス・セールを逆転の可能性大。

 ナ・リーグ投手部門は4勝0敗、防御率0.83、40奪三振、WHIP0.80のスティーブン・ストラスバーグが濃厚。40奪三振が示すとおり、スライダーとチェンジアップ主体のピッチングに変身しています。投球回数が少ないのでサイ・ヤングまでは難しいか。

 

18年 名古屋vs大和 12回戦


10月20日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 名軍 41勝26敗7分 0.612 野口正明 石丸進一
0 0 0 0 2 0 0 1 X 3 大和 31勝37敗6分 0.456 石田光彦

勝利投手 石田光彦   9勝10敗
敗戦投手 石丸進一 18勝10勝

勝利打点 なし


石田光彦、2安打完投で9勝目

 名古屋は初回、石丸藤吉、古川清蔵が連続四球、小鶴誠の三ゴロをサード木下政文が一塁に悪送球して無死満塁、吉田猪佐喜の遊ゴロで小鶴が二封される間に三走石丸藤吉が還って1点を先制、一死一三塁からダブルスチールを決めて2-0とする。

 大和は5回、先頭の高橋吉雄が三塁に内野安打、小松原博喜の中前打で無死一二塁、木下はセカンドライナー、鈴木秀雄の右飛で二走高橋がタッチアップから三塁に進んで二死一三塁、石田光彦のライト線タイムリーで1-2、岡田福吉も右前にタイムリーを放って2-2と同点に追い付く。

 名古屋は8回から先発の野口正明に代えて石丸進一をマウンドに送り込む。

 大和は8回、一死後木村孝平が四球を選んで出塁、呉新亨のニゴロの間に木村が二進、金子裕が四球を選んで二死一二塁、高橋の遊ゴロをショート金山次郎がエラーする間に二走木村が還って3-2と勝ち越す。

 石田光彦は2安打3四球2三振の完投で9勝目をあげる。

 強打の名古屋打線は加藤正二の左前打と古川清蔵の左前打2本に抑え込まれた。

 

2017年9月29日金曜日

18年 朝日vs阪神 11回戦


10月19日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 3 4 朝日 37勝33敗6分 0.529 内藤幸三
1 0 0 0 2 1 0 2 X 6 阪神 37勝29敗6分 0.561 若林忠志

勝利投手 若林忠志 22勝10敗
敗戦投手 内藤幸三   7勝11敗

二塁打 (神)御園生、若林

勝利打点 御園生崇男 1


御園生崇男、代打決勝二塁打

 朝日は初回、先頭の坪内道則が右前打を放つと二盗に成功、森本清三が四球を選んで無死一二塁、酒沢政夫の右前打で無死満塁、中谷順次のニゴロ併殺の間に三走坪内が還って1点を先制する。初回の無死満塁のチャンスに1点止まりであったことが後々響くこととなる。

 阪神は1回裏、先頭の塚本博睦が四球を選んで出塁、金田正泰が送って一死二塁、藤村冨美男の二ゴロをセカンド野本良雄がエラーする間に二走塚本が一気にホームに還り1-1の同点とする。

 阪神は5回、二死後武智修が二遊間にヒット、上田正が左前打を放ち二死一二塁、トップに返り塚本が粘って四球を選んで二死満塁、朝日はここでライトを田中雅治から大島渡に交代して一息入れるが、金田に代わる代打御園生崇男がセンター後方に二塁打を放って二者還り3-1と勝ち越す。

 阪神は6回、一死後景浦将がストレートの四球で出塁、門前真佐人の三ゴロの間に景浦は二進、若林忠志は四球を選んで二死一二塁、玉置の二ゴロをセカンド野本が又もエラー、二走景浦が三塁ベースを蹴ってホームに向かい、白球を拾いあげた野本がバックホームするが悪送球となって景浦が生還し4-1、これを見て三塁に達していた若林もホームを狙うが、ファウルグラウンドの白球を拾ったキャッチャー小林章良が本塁ベースカバーのピッチャー内藤幸三に送球してタッチアウト。

 阪神は8回、一死後藤村冨美男が中前打、景浦は中飛に倒れるが、門前の左前打で二死一二塁、若林の右中間二塁打で二者還り6-1とダメ押す。

 朝日は9回、先頭の中谷が四球を選んで出塁、小林の三ゴロをサード玉置が二塁に悪送球して無死一二塁、7回の代打からライトに入っている林安夫が四球を選んで無死満塁、早川平一は遊飛に倒れて一死満塁、8回の守備からセカンドに入っている景浦賢一が右犠飛を打ち上げて2-6、内藤が四球を選んで二死満塁、トップに返り坪内の右前タイムリーで二者還り4-6と2点差まで追い上げるが、最後は森本が二ゴロに倒れて阪神が逃げ切る。

 若林忠志は6回の激走と8回の二塁打で疲れが出たか9回は3四球を与えてヒヤリとさせたが、6安打7四球1三振の完投で22勝目をあげる。

 

2017年9月25日月曜日

18年 大和vs巨人 11回戦


10月19日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 大和 30勝37敗6分 0.448 畑福俊英
1 0 0 0 0 1 0 0 X 2 巨人 49勝25敗2分 0.662 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 32勝10敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝8敗

二塁打 (巨)永沢、多田
三塁打 (和)金子 (巨)中村

勝利打点 多田文久三 6

猛打賞 (巨)多田文久三 1


多田文久三、猛打賞と決勝打

 巨人のホットコーナーは中村政美。今季の巨人のスタメンサードは小池繁雄がレギュラーで、三好主と大屋克己がサードで先発したことがあるが中村は初めてとなる。白石敏男が欠場したこの試合は小池が9番ショートでスタメン出場。また、坂本茂が一番セカンドに入り、呉昌征は二番センター。呉がトップを外れるのは4月24日と25日に三番に入った時以来となる。

 大和は初回、先頭の木村孝平が中前にクリーンヒット、呉新亨の遊ゴロはショート小池が無難に捌き、金子裕が左中間奥深くに三塁打を放って木村が還り1点を先制する。

 巨人は1回裏、先頭の坂本の当りは投ゴロ、これをピッチャー畑福俊英がエラー、坂本が二盗を決め、呉が四球を選んで無死一二塁、中島治康の左前打で無死満塁、小暮力三は浅い左飛に倒れるが、伊藤健太郎の中犠飛で1-1の同点に追い付く。

 2回からは巨人先発の藤本英雄と大和先発の畑福俊英との投げ合いが続く。

 藤本は6回まで1安打無失点。

 一方、畑福はランナーを出しながら身上の粘りのピッチングを見せる。2回、先頭の多田文久三に中前打を打たれ、小池に送りバントを決められて一死二塁、しかしトップに返り坂本を中飛、呉を三振に打ち取り無失点。3回は三者凡退抑え、4回、二死後多田に中前打、小池に右前打、トップに返り坂本に右前打を許して二死満塁、ここで3回表の守備から呉に代わってセンターに入っている青田昇を打席に迎えるが、三振に打ち取り無失点。

 5回、一死後4回表の守備から小暮に代わってファーストに入っている永沢富士雄にレフト線二塁打を打たれるが、伊藤を三振、藤本を中飛に切って捨ててこの回も無失点。

 巨人は6回、先頭の中村が右中間奥深く三塁打、多田がライト線に決勝二塁打を放って2-1と勝ち越す。

 大和は7回、二死後畑福が中前打で出塁、岡田福吉が左前打で続いて二死一二塁、しかしトップに返り期待の木村は左飛に倒れて同点機を逸す。

 藤本英雄は大和の反撃を8回、9回と三者凡退に抑え、5安打1四球5三振の完投で32勝目をあげる。

 畑福俊英は8回を完投して8安打3四球3三振2失点、粘りのピッチングも虚しく8敗目を喫した。

 

2017年9月23日土曜日

18年 西鉄vs名古屋 11回戦


10月19日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 西鉄 31勝35敗7分 0.470 近藤貞雄 重松通雄
5 0 0 1 0 0 0 0 X 6 名軍 41勝25敗7分 0.621 石丸進一

勝利投手 石丸進一 18勝9敗
敗戦投手 近藤貞雄   4勝4敗

二塁打 (名)小鶴
本塁打 (名)岩本 4号(満塁)

勝利打点 吉田猪佐喜 10


岩本章、満塁4号!

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が四球を選んで出塁、古川清蔵の三ゴロの間に石丸は二進、小鶴誠が左前打を放って一死一三塁、吉田猪佐喜の中前タイムリーで1点を先制、加藤正二の遊ゴロが野選を誘って一死満塁、ここで岩本章がレフトスタンドに第4号グランドスラムを叩き込んでこの回5点を先制する。

 西鉄は3回、先頭の中村信一が中前打で出塁、濃人渉の一ゴロの間に中村は二進、黒沢俊夫が右前にタイムリーを放って1点返し1-5とする。

 名古屋は4回、先頭の石丸藤吉がストレートの四球で出塁、古川は右飛に倒れるが、小鶴がレフト戦に二塁打を放って一死二三塁、吉田の右犠飛で6-1と突き放す。

 西鉄は8回、先頭の濃人が三失に生き、黒沢が四球を選んで無死一二塁、野口明の三ゴロ併殺で二死三塁、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-6とするが反撃もここまで。

 石丸進一は6安打4四球3三振で完投、18勝目をあげる。

 岩本章は4月29日までに3本の本塁打を放っていたが、6月に加藤正二が戦場から戻って来ると出番が少なくなり、この日の満塁本塁打が約半年ぶりの第4号、ホームランダービーでトップに立つ古川清蔵に並んだ。この後、加藤正二が10月27日に第4号を放つこととなり、昭和18年は名古屋の3人が4本でホームラン王を分け合うこととなる。

 吉田猪佐喜が今期10個目の勝利打点をマークして9個で並んでいた青田昇を突き放してトップに立った。勝利打点部門では、浅原直人が7月10日までに8個を記録して断トツトップであったが、その後浅原は出場していない。応召のためと考えられる。

 

2017年9月19日火曜日

18年 阪急vs阪神 11回戦


10月18日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝46敗2分 0.378 笠松実 高橋敏
0 0 1 2 0 0 1 0 X 4 阪神 36勝29敗6分 0.554 三輪八郎 仁科栄三

勝利投手 三輪八郎 9勝9敗
敗戦投手 笠松実    8勝11敗
セーブ    仁科栄三 2

二塁打 (神)塚本、門前

勝利打点 藤村冨美男 3

猛打賞 (神)藤村冨美男 1


藤村冨美男、勝利打点と猛打賞

 阪神は3回、先頭の塚本博睦がレフト戦に二塁打、金田正泰が送って一死三塁、藤村冨美男が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、先頭の玉置玉一が中前打で出塁、三輪八郎が送って一死二塁、武智修の左前打で一死一三塁、上田正は一飛に倒れ、武智が二盗を決めて二死二三塁、塚本が四球を選んで二死満塁、金田の一塁線ヒットで二者還り3-0とリードを広げる。

 阪急ベンチは5回から先発の笠松実を下げて高橋敏をマウンドに送る。

 阪神先発の三輪八郎は5回まで無失点に抑えるが、毎回の6与四球と不安定なピッチング。若林忠志監督は不安を覚えたのか5回の攻撃で三輪が内野安打を放つと代走に野口昇を起用、6回から仁科栄三をリリーフとしてマウンドに送り込む。

 阪急は7回、先頭の中村栄が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、トップに返り山田伝の遊ゴロの間に中村は二進、下社邦男は右飛に倒れるが、上田藤夫が中前にタイムリーを放って1-3と追い上げる。

 阪神は7回裏、先頭の門前の当りは三ゴロ、これをサード伊藤健一がエラー、玉置は一邪飛に倒れ、仁科が四球を選んで一死一二塁、武智が中前にタイムリーを放って4-1と突き放す。

 三輪八郎は5回を投げて2安打6四球3三振無失点のピッチングで9勝目をあげる。

 仁科栄三は4回を投げて5安打無四球1三振1失点で当ブログルールによりセーブが記録される。

 8月に戦地から帰還した藤村冨美男は早くも3個目の勝利打点、復帰後初の猛打賞も記録した。

 

18年 名古屋vs巨人 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  1   2 名軍 40勝25敗7分 0.615 野口正明
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   1 巨人 48勝25敗2分 0.658 須田博 藤本英雄

勝利投手 野口正明 8勝3敗
敗戦投手 須田博     8勝4敗

勝利打点 岩本章 3

猛打賞 (名)藤原鉄之助 3


名古屋、巨人に負け数で並ぶ

 名古屋先発の野口正明は快調なピッチング、1回~3回は三者凡退。4回、先頭の呉昌征に四球を与えるが、白石敏男をニゴロ、中島治康を遊ゴロ、小暮力三を三振に打ち取り無失点。5回も先頭の青田昇に四球を与えるが、多田文久三を遊ゴロ、坂本茂を遊ゴロ、小池繁雄を三振に打ち取り無失点。

 名古屋は6回、先頭の古川清蔵が二遊間にヒット、小鶴誠が送って一死二塁、吉田猪佐喜が四球を選び、加藤正二が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 野口正明は6回、一死後呉に左前打を打たれ二盗を許すが、白石を中飛、中島を三ゴロに打ち取り無失点。8回も坂本を遊飛、小池に代わる代打沢村栄治を三振、須田博を中飛に打ち取り三者凡退に退ける。

 巨人は9回裏、先頭の呉が中前打から二盗に成功、白石も中前打を放ち一死一三塁、中島の中犠飛で1-1の同点に追い付く。一走白石もタッチアップから二塁を狙うが、センター古川からの返球を中継に入ったピッチャー野口が二塁に送球してタッチアウト。

 延長に入って名古屋は10回表、先頭の小鶴が左前打で出塁、吉田の投前送りバントをピッチャー須田がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、巨人ベンチはここで先発の須田から藤本英雄にスイッチ、加藤正二が送りバントを決めて一死二三塁、岩本章の三ゴロの間に三走小鶴が還り2-1と勝ち越す。

 野口正明は10回裏、先頭の多田をショートライナー、坂本を右飛、大屋克己に代わる代打中村政美を三振に打ち取り、10回を投げて4安打2四球5三振1失点と見事なピッチング、8勝目をマークする。

 名古屋は負け数25で巨人に並んだ。ゲーム差は4ゲームあるので、残り試合から考えて逆転は難しい。

 

2017年9月17日日曜日

18年 大和vs西鉄 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝36敗6分 0.455 片山栄次
0 0 0 2 0 0 4 0 X 6 西鉄 31勝34敗7分 0.477 野口二郎

勝利投手 野口二郎 19勝12敗
敗戦投手 片山栄次 10勝18敗

三塁打 (西)黒沢

勝利打点 黒沢俊夫 2


黒沢俊夫、満塁走者一掃三塁打

 西鉄先発の野口二郎は、1回~3回を三者凡退。4回一死後、呉新亨にストレートの四球を与えるが、呉の二盗をキャッチャー中村民雄が刺し、金子裕を左飛に打ち取りこの回も3人で攻撃終了。

 1回、2回と併殺でチャンスを潰した西鉄は4回、先頭の濃人渉がショートに内野安打、野口二郎が左前にヒットを放ち無死一二塁、野口明の遊ゴロで野口二郎が二封されて一死一三塁、黒沢俊夫のニゴロをセカンド小島利男がエラー、この間に三走濃人が還って1点を先制、黒沢には打点が記録される。山田秀夫は二飛に倒れるが、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-0とする。

 リードをもらった野口二郎は5回、6回も三者凡退。7回、先頭の木村孝平に四球を与え、呉に右前打を許して無死一二塁、金子に送りバントを決められて一死二三塁とこの日初のピンチ、しかし高橋吉雄を三邪飛、小松原博喜をニゴロに打ち取り無失点。

 西鉄は7回裏、一死後中村信一が二遊間にヒット、濃人の右前打で無死一三塁、野口二郎が中前にタイムリーを放って3-0、野口明の三塁内野安打で一死満塁、ここで黒沢が左中間に走者一掃の三塁打を放って三者生還、6-0として試合を決める。
 野口二郎は8回に片山栄次にヒットを許すが無失点、9回も三者凡退に抑えて2安打2四球3三振で今季8度目の完封、19勝目をあげる。肘の故障から完全に復活してきた。


 黒沢俊夫が4打数1安打4打点の活躍。勝利打点は4回の二ゴロであげた打点に記録されるが、殊勲の一打は7回に放った満塁走者一掃の三塁打であった。

 

2017年9月16日土曜日

18年 朝日vs南海 12回戦


10月17日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 37勝32敗6分 0.536 林安夫
1 0 0 0 0 2 0 0 X 3 南海 25勝48敗2分 0.342 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 6勝16敗
敗戦投手 林安夫      19勝11敗

二塁打 (南)鈴木

勝利打点 なし


丸山二三雄、3安打完封

 朝日は初回、先頭の坪内道則が右前打、森本清三が送って一死二塁、しかしピッチャー丸山二三雄からの二塁牽制に二走坪内がタッチアウト、酒沢政夫は二飛に倒れて無得点。

 南海は1回裏、二死後鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭の一ゴロをファースト森本がエラー、二死一三塁となって一走岡村が二塁に走り、キャッチャー小林章良からの送球をカットしたピッチャー林安夫が三塁に送球するが悪送球、三走鈴木が生還して1点を先制、岡村には盗塁が記録された。

 南海は6回、一死後長谷川善三が中前打で出塁、鈴木の三塁線バントは内野安打、サード中谷順次からの一塁送球が悪送球となって長谷川は三塁に、打者走者の鈴木も二塁に進んで一死二三塁、岡村は投飛に倒れて二死二三塁、堀井数男が左前に貴重な2点タイムリーを放って3-0とリードを広げる。

 南海先発の丸山二三雄は8回まで3安打無失点、9回は3つの四球を出すが無失点切り抜け、3安打5四球5三振で今季3度目の完封、6勝目をあげる。

 小雨模様で始まったこの試合は4回に雨脚が強くなり12分間中断する。試合再開して9回で完了したが、第二試合は中止となった。

 

2017年9月13日水曜日

18年 阪神vs阪急 10回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 1 0 0 0 6 0 8 阪神 35勝29敗6分 0.547 若林忠志
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝45敗2分 0.384 天保義夫 笠松実

勝利投手 若林忠志 21勝10敗
敗戦投手 天保義夫 10勝14敗

二塁打 (神)玉置 (急)山田

勝利打点 若林忠志 4

猛打賞 (神)若林忠志 2


若林忠志、完投・猛打賞・勝利打点

 阪神は15安打8得点の猛攻を見せた。

 阪神は3回、先頭の藤村冨美男がストレートの四球で出塁、景浦将は左飛に倒れるが、門前真佐人が左前打を放って一死一二塁、若林忠志が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、一死後上田正がストレートの四球、トップに返り塚本博睦が左前打を放って一死一二塁、金田正泰は左飛に倒れるが、藤村が左前にタイムリーを放ち2-0とする

 阪急は7回、先頭の安田信夫が三失に生き、伊藤健一が送って一死二塁、中村栄に代わる代打高橋敏が右前にタイムリーを放って1-2と追いすがる。

 阪神は8回、先頭の金田が右前打で出塁、藤村が四球を選んで無死一二塁、ここで景浦が投前に送りバント、ピッチャー天保は意表を突かれてファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、門前のカウントがツーボールナッシングとなたところで阪急ベンチは先発の天保から笠松実にスイッチ、しかし門前は笠松から2つのボールを選んで押出し四球、与四球は前任の天保に記録されて3-1、若林がセンター左にタイムリーを放ち4-1、玉置玉一がライト線に二塁打を放って6-1、武智修は三ゴロに倒れるが、上田が二遊間に2点タイムリーを放って8-1とリードを広げて試合を決める。

 若林忠志は6安打2四球2三振1失点、自責点ゼロの完投で21勝目をあげる。打っては6打数3安打2打点、猛打賞と勝利打点も記録した。

 阪急先発の天保義夫は7回3分の0を投げて与四球9個。

 阪神は全員安打の15安打11四球で8得点、ゲッツーその他のアウトがなく、「15+11-8=18」で残塁18個を記録した。



*18残塁を記録した阪神打線。

 

18年 南海vs朝日 11回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 1 0 0 2 2 0  0   0   0  5 南海 24勝48敗2分 0.333 清水秀雄 政野岩夫
0 1 4 0 0 0 0 0 0  0   0 1X  6 朝日 37勝31敗6分 0.544 真田重蔵 林安夫

勝利投手 林安夫   19勝10敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝2敗

二塁打 (南)鈴木 (朝)中谷、田中、坪内

勝利打点 なし


サヨナラエラーで朝日が激戦を制す

 朝日は2回、先頭の中谷順次が左中間に二塁打、小林章良がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、田中雅治の右中間二塁打で1点を先制する。

 朝日は3回、先頭の坪内道則がレフト戦に二塁打、森本清三がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、酒沢政夫の当りはセカンドフライ、これを増田敏が落球して三走坪内が還り2-0、打者走者の酒沢は一気に三塁に進み、中谷が四球を選んで一死一三塁、小林のピッチャーへの内野安打がタイムリーとなって3-0、一死一二塁からダブルスチールを決めて一死二三塁、田中の中犠飛で4-0、二走小林もタッチアップから三塁に進み、早川平一はストレートの四球、野本良雄が左前にタイムリーを放って5-0と大きくリードする。

 南海は4回から反撃開始、先頭の鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭は四球を選んで無死一二塁、堀井数男の一ゴロで岡村が二封されて一死一三塁、中野正雄の左犠飛で1点返し1-5とする。

 南海は4回裏の守備から先発の清水秀雄に代えて政野岩夫をマウンドに送る。

 南海は7回、二死後八木進が左前打で出塁、増田の中前打で二死一二塁、トップに返り猪子利男が四球を選んで二死満塁、長谷川善三が中前にタイムリーを放って2-5、鈴木が押出し四球を選んで3-5と詰め寄る。

 南海は8回、堀井、中野の連続四球で無死一二塁、朝日ベンチはここで先発の真田重蔵から林安夫にスイッチ、政野が死球を受けて無死満塁、八木の左犠飛で4-5、増田は捕邪飛に倒れて二死一二塁、トップに返り猪子の代打別所昭の遊ゴロをショート酒沢がエラーする間に二走中野が還って5-5の同点に追い付く。

 南海二番手の政野岩夫は4回から11回までの8イニングを2安打無失点、9回から11回は三者凡退を続ける。

 朝日二番手の林安夫も12回まで2安打無失点。

 朝日は12回裏、先頭の坪内が四球で出塁、森本も四球を選んで無死一二塁、酒沢の投前送りバントをピッチャー政野がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、中谷の遊ゴロを前進守備のショート長谷川がバックホーム、三走坪内は本封、キャッチャー八木は併殺を狙って一塁に送球、しかしこれをファースト中野が逸らす間に二走森本がサヨナラのホームを駆け抜け、朝日が激戦を制す。

 前進守備とは言え、遊ゴロでホームゲッツーが狙えるのか、現場を見ている訳ではありませんが、キャッチャー八木の一塁送球に無理があったかもしれない。何れにしろ、ファースト中野のサヨナラエラーだけが記録として残されている。

 

2017年9月11日月曜日

18年 巨人vs名古屋 10回戦


10月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 4 0 0 0 0 0 0 0 6 巨人 48勝24敗2分 0.667 藤本英雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名軍 39勝25敗7分 0.609 石丸進一

勝利投手 藤本英雄 31勝10敗
敗戦投手 石丸進一 17勝9敗

二塁打 (巨)藤本 (名)藤原
本塁打 (巨)中島 3号

勝利打点 中島治康 7

猛打賞 (名)芳賀直一 1


中島治康、久々の活躍

 不振を極める中島治康監督がバットで久々の活躍を見せた。

 巨人は初回、一死後白石敏男の当りは三ゴロ、これをサード小鶴が一塁に悪送球する間に打者走者の白石は二塁に進み、中島治康がレフトスタンドに第3号先制ツーラン、2-0とする。

 巨人は2回、先頭の藤本英雄がレフト戦に二塁打、多田文久三の遊ゴロに二走藤本が飛び出して三本間に挟まれ「6-4-5」と渡ってタッチアウト、しかし小池繁雄が四球を選んで一死一二塁、坂本茂が右前にタイムリーを放って3-0、一走小池は三塁に進み、ライト岩本章からのバックサードの間に打者走者の坂本も二塁に進んで一死二三塁、トップに返り呉昌征が中前に2点タイムリーを放って5-0、白石の一ゴロの間に呉は二進、中島が右前にタイムリーを放って6-0とリードを広げる。

 巨人先発の藤本英雄は30勝してから3連敗と調子を崩していたが、この日は序盤の大量リードを背に名古屋強力打線を寄せ付けず、6安打4四球4三振で今季16度目の完封、31勝目をあげる。

 10月12日に無安打無得点を達成し、ここまで4連勝と好調の波に乗る名古屋先発の石丸進一は、7安打4四球3三振で6失点、5連勝は成らなかった。

 今季、藤本定義に替わって巨人の監督に就任した中島治康はプレイヤーとしては不振を極めてきたが、この日は初回に先制ツーラン、2回にもタイムリーを放ち久々に猛打を見せた。

 名古屋では芳賀直一が3安打を放って一人気を吐いた。
 

2017年9月10日日曜日

18年 西鉄vs大和 10回戦


10月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 0 4 0 1 0 9 西鉄 30勝34敗7分 0.469 重松通雄 近藤貞雄 野口二郎
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 大和 30勝35敗6分 0.462 畑福俊英 石田光彦

勝利投手 野口二郎 18勝12敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝7敗

二塁打 (西)野口明2
本塁打 (西)重松 1号

勝利打点 野口明 8

猛打賞 (西)濃人渉 3、黒沢俊夫(4安打) 2、野口明(4安打) 1


西鉄打線、17安打9得点

 西鉄は初回、一死後濃人渉が左前打で出塁、黒沢俊夫のライト線ヒットで無死一三塁、野口明が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 西鉄は2回、一死後重松通雄がレフトスタンドにホームランを叩き込んで2-0、富松信彦は中飛に倒れるが、トップに返り中村信一が右前打、濃人が四球を選び、黒沢俊夫の一二塁間ヒットで二死満塁、野口明が左前に2点タイムリーを放って4-0とリードを広げる。

 大和は4回、先頭の岡田福吉が四球を選んで出塁、トップに返り木村孝平もストレートの四球、呉新亨の三塁内野安打で無死満塁、金子裕が中前にタイムリーを放って1- 4、高橋吉雄の遊ゴロの間に三走木村が還って2-4とする。

 西鉄は6回、先頭の富松が中前打で出塁、トップに返り中村信一は右飛に倒れるが、濃人はストレートの四球、黒沢も四球を選んで一死満塁、野口明が左中間に二塁打を放って二者還り6-2、野口二郎の中犠飛で7-2、二走野口明もタッチアップから三塁に進み、山田秀夫の遊ゴロをショート木村が失する間に三走野口明が還って8-2とダメ押す。

 西鉄は8回、先頭の濃人が中前打で出塁、黒沢が右前打で続いて無死一二塁、野口明は左飛、野口二郎は中飛に倒れるが、山田秀夫が右前にタイムリーを放って9-2と突き放す。

 西鉄先発の重松通雄は初回に3四球を出すが無失点、2回表の打席でホームランを打つが、2回裏のピッチングで先頭の鈴木秀雄に四球を与えたところで降板、二番手として近藤貞雄がマウンドに上がる。近藤も3回でマウンド降り、4回から野口二郎がマウンドに上がり18勝目をマークする。

 西鉄は二番・濃人渉が3打数3安打3四球4得点、三番・黒沢俊夫が5打数4安打1四球1得点、四番・野口明が6打数4安打1得点5打点と、3人が猛打賞を記録するなど、17安打9得点の猛攻で圧勝した。

 

18年 第15節 週間MVP


 今節は変則開催で試合数がチームによって大きく違います。

 名古屋が3勝0敗、西鉄が2勝0敗、阪急が4勝2敗、巨人が3勝2敗、朝日が2勝4敗、大和が1勝2敗、南海が1勝4敗、阪神が0勝2敗でした。


週間MVP

投手部門

 名古屋 石丸進一 3

 無安打無得点を含む2勝0敗。

 阪急 天保義夫 2

 2勝1敗2セーブ、阪急の4勝全てに貢献する。

 朝日 真田重蔵 2

 10月1日の南海戦で9回まで無安打ピッチング。


打撃部門

 阪急 上田藤夫 2

 22打数7安打4打点。好調阪急を支える。

 名古屋 小鶴誠 2

 13打数7安打4得点2打点。

 阪急 下社邦男 1

 20打数7安打6四球、全試合にヒット。
 
 朝日 田中雅治 1

 衝撃のデビュー。19打数6安打3打点。


殊勲賞

 名古屋 野口二郎 2

 10月11日の巨人戦で無四球完封。

 大和 小松原博喜 1

 9打数3安打2打点、1V打

 巨人 沢村栄治  1

 10月1日の阪急戦で試合を決める代打タイムリー。

 朝日 大友一明 1

 10月4日の阪急戦で満塁走者一掃の三塁打。


敢闘賞

 名古屋 吉田猪佐喜 1

 12打数6安打2得点2打点、二塁打2本、1V打。

 阪急 伊藤健一 1

 20打数5安打5得点。

 西鉄 中村信一 1

 7打数4安打3四球2得点1打点。

 巨人 須田博 1

 2勝0敗1完封。

 朝日 森本清三 2

 22打数6安打3得点2打点2盗塁、二塁打2本。


技能賞

 朝日 坪内道則 3

 10月3日の巨人戦でサイクルスチール。

 大和 畑福俊英 1

 10月11日の阪急戦で木村孝平との重盗で本盗を決める。

 

2017年9月4日月曜日

三冠への道2017 その7


2ヶ月連続

 何と2カ月連続、今期3度目の完全制覇。

 当ブログの予想が進化したのか、今年は簡単なのか、多分後者でしょうね。

 毎度のことですが、月間MVPを伝える記事は配信記事ばかり。選定根拠を示したうえで予想を的中させているのは当ブログだけですね(笑)。

 

18年 朝日vs名古屋 11回戦


10月13日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 36勝31敗6分 0.537 林安夫
2 0 0 0 0 1 0 0 X 3 名軍 39勝24敗7分 0.619 石丸進一

勝利投手 石丸進一 17勝8敗
敗戦投手 林安夫     18勝10敗

二塁打 (名)吉田
三塁打 (名)小鶴

勝利打点 吉田猪佐喜 9

猛打賞 (名)吉田猪佐喜 2


石丸-林、最後の投げ合い


 この後悲運の運命を辿ることとなる二人の対決。

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫の当りは三ゴロ、これをサード小鶴誠がエラー、名古屋の外野陣は吉田猪佐喜、古川清蔵、岩本章と揃っているので、一番内野が守れそうな小鶴をサードで使っておりこのエラーは責められない。小鶴をファーストで使いたいところであるが、ファーストにも加藤正二がいるので。要するに、昭和18年の名古屋軍はタレントが揃い過ぎているということ。森本清三の一ゴロでランナーが入れ替わり、石丸進一が坪内道則に死球を与えて一死一二塁、中谷順次が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 名古屋は1回裏、一死後古川が左前打、小鶴の右中間三塁打で1-1の同点、吉田が左中間に二塁打を放ち2-1と逆転する。早くも名古屋重量打線が火を噴いた。

 名古屋は6回、先頭の小鶴が中前にクリーンヒット、吉田も中前打で続き、加藤が三前に送りバントを決めて一死二三塁、岩本の中犠飛で3-1とリードを広げる。

 前日無安打無得点を達成した石丸進一はこの日も快調なピッチング。2回は三者凡退、3回は一死後森本に中前打を許し、坪内のハーフライナーが左前に落ちるが一走森本のスタートが遅れ、レフト吉田が二塁に送球してフォースアウト、レフトゴロが記録されて二死一塁、小林章良を三ゴロに打ち取る。

 石丸進一は4回~7回を4イニング連続三者凡退。8回も先頭の林安夫を三ゴロに打ち取るがサード小鶴がこの日2個目のエラー、しかしトップに返り酒沢を一ゴロ、森本を捕邪飛、坪内を二ゴロに抑えて無失点。9回も中谷を三ゴロ、小林を三振、大友一明を遊ゴロに打ち取り三者凡退。

 林安夫は8イニングを完投して8安打を許したが無四球ピッチング。

 石丸進一は2安打1四球1死球1三振1失点、自責点ゼロの完投で17勝目をあげる。

 昭和18年に石丸進一と林安夫が先発した直接対決は5月18日の4回戦、6月19日の5回戦、8月8日の7回戦とこの日の11回戦の4度である。ここまで林安夫が2勝0敗1分とリードしていたが、石丸進一が最後の対決で雪辱を果たしたのである。