2016年10月30日日曜日

18年 南海vs巨人 5回戦


6月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 2 1 0 0 0 4 南海 15勝19敗1分 0.441 長沼要男 別所昭
0 0 2 0 0 0 0 0 X 2 巨人 21勝12敗2分 0.636 川畑博 藤本英雄

勝利投手 長沼要男 2勝2敗
敗戦投手 川畑博    3勝1敗
セーブ 別所昭 2

二塁打 (南)八木、別所 (巨)伊藤、中島、小池
三塁打 (南)猪子

勝利打点 中野正雄 4


中野正雄、4回目の決勝打

 南海は3回、二死後猪子利男が四球を選ぶと二盗に成功、岡村俊昭が四球を選んで二死一二塁、中野正雄の遊ゴロをショート白石敏男が後逸、更にレフトの青田昇も後逸するダブルエラーの間に二走猪子が還って1点を先制する。

 巨人は3回裏、先頭小池繁雄が四球を選んで出塁、トップに返り呉昌征が三前にバントヒットを決めて無死一二塁、白石の投前バントをピッチャー長沼要が三塁に送球するがセーフ、」野選が記録されて無死満塁、中島治康が左中間に逆転二塁打を放って2-1、しかし夏づく無死二三塁から青田昇は一飛、伊藤健太郎は浅い左飛、川畑博も左飛に倒れてこの回2点止まり、ここで一気に突き放したかったところ。


 南海は5回、一死後加藤喜作が左前打で出塁、トップに返り猪子が右中間に三塁打を放って2-2の同点、岡村は二飛に倒れるが、中野が中前にタイムリーを放って3-2と逆転に成功する。


 南海は6回、先頭の八木進が左中間に二塁打、長谷川善三の送りバントは一飛となって失敗、増田敏に代わる代打別所昭が四球を選んで一死一二塁、長沼に代わる代打鈴木芳太郎も四球を選んで一死満塁、巨人ベンチはここで先発の川畑から藤本英雄にスイッチ、加藤の三ゴロの間に三走八木が還って4-2と突き放す。


 2点のリードを奪った南海は6回から先発の長沼要男に別所がマウンドに上がり逃げ切る。


 長沼要男は5回を投げて4安打3四球1三振2失点で2勝目をマーク。


 二番手の別所昭は4回を投げて2安打1四球2三振でセーブをマーク。


 今季勝負強いバッティングを見せている中野正雄が決勝打を放って4個目の勝利打点をマーク。



2016年10月28日金曜日

ハンク・アーロン賞とMVPの連関性


 2016年のハンク・アーロン賞がアはオルティス、ナはクリス・ブライアントと発表されました。

 1999年に制定されたハンク・アーロン賞とMVPの連関性を調べてみましょう。アーロン賞は18年目なので、6年毎に区切って見てみます。


 1999年~2004年は、両リーグ対象者12人のうち延べ4人が重複、うち3回はバリー・ボンズでした。もう一人は2003年アのレンジャーズ時代のA.ロッド。12分の4で連関率は33%。


 2005年~2010年も12人のうち4回重複で連関率は33%。2006年ナのライアン・ハワード、2007年アのA.ロッド、2009年ナのプホルス、2010年ナのジョーイ・ボット。


 これが、2011年以降激変します。


 2011年~2015年の10人の対象のうち、2011年アと2014年ナのMVPとなったバーランダーとカーショウは投手でアーロン賞とは重複しませんので分母から除いて、8人の対象のうち重複は6回で連関率は75%。2016年のMVPもオルティスとブライアントは濃厚なので、二人とも受賞すれば10人中8回で連関率は80%となります。ア・リーグは2012年以降4年連続重複しています。


 近年のMVP予想において、MVPの約1か月前に発表されるハンク・アーロン賞は見逃すことのできないファクターとなってきました。2016年のMVPはアがオルティスとアルトゥーベの争い、ナはクリス・ブライアントとマーフィーの争いと見られていますが、デビット・オルティスが悲願のMVP、快進撃のカブスを引っ張るクリス・ブライアントが有利と言えるのではないでしょうか。


2016年10月26日水曜日

18年 名古屋vs西鉄 5回戦


6月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 5 0 0 1 8 名軍 19勝13敗3分 0.594 石丸進一
0 0 0 0 0 2 1 0 0 3 西鉄 11勝21敗3分 0.344 重松通雄

勝利投手 石丸進一 5勝3敗
敗戦投手 重松通雄 5勝11敗

二塁打 (名)藤原、金山 (西)中村信一
三塁打 (西)中村民雄
本塁打 (名)加藤 1号

勝利打点 石丸進一 1

猛打賞 (名)石丸進一 1


石丸進一、完投勝利・勝利打点・猛打賞

 名古屋は5回、先頭の藤原鉄之助が左中間に二塁打、金山次郎のバントをピッチャー重松通雄が蹴っ飛ばしてしまい二塁打、「雑記」欄に「投手の足に当たって二塁打となる」と書かれていますので事実です。二走藤原は三塁止まりで無死二三塁、石丸進一が右前に先制タイムリーを放って1-0、トップに返り石丸藤吉は遊ゴロに倒れて一死二三塁、古川清蔵の三塁内野安打がタイムリーとなって2-0とする。小鶴誠の遊ゴロで三走石丸進一がホームに突っ込むがショート濃人渉からのバックホームで三本間に挟まれ、「6-2-5-6」と送球されてタッチアウト。

 名古屋は6回、先頭の加藤正二が右前打で出塁、芳賀直一のピッチャー強襲ヒットで無死一二塁、藤原は右飛、金山も一邪飛に倒れて二死一二塁、石丸進一が2打席連続となるタイムリーを中前に放って3-0、バックホームの間に一走芳賀は三塁に、打者走者の石丸進一も二塁に進んで二死二三塁、トップに返り石丸藤吉も弟に続いて中前にタイムリーを放ち4-0、石丸藤吉が二盗を決め、古川が四球を選んで二死満塁、小鶴が中前に2点タイムリーを放って6-0、センター富松信彦が打球を弾く間に一走古川も還って7-0とする。


 西鉄は6回裏、先頭の野口二郎が左前打を放って出塁、野口明、黒沢俊夫は2者連続二飛に倒れるが、濃人が中前打を放って二死一二塁、中村民雄の左中間三塁打で二者還り2-7とする。


 西鉄は7回、一死後中村信一が右中間に二塁打、富松の一ゴロをファースト小鶴がエラーして一死一三塁、石丸進一のワイルドピッチで三走中村信一が還り3-7と詰め寄る。


 名古屋は9回、一死後加藤正二がレフトスタンドにダメ押しホームランを放って8-3として試合を決める。


 石丸進一は8安打4四球3三振の完投で5勝目をあげる。この日は打での活躍の方が目立ち、先制の決勝打を含む4打数3安打2打点で勝利打点と猛打賞も記録した。



2016年10月25日火曜日

猛打賞製造バッター


 「eiji1917」様にコメントをいただいたように、景浦将は昭和14年11月13日の阪急戦で8回裏の第四打席で石田光彦から左前打を放つと、11月16日のこのシーズン最終戦となるセネタース戦で、第一打席に浅岡三郎から左中間二塁打、第二打席の四球を挟んで第三打席は左前打、第四打席も左前打、第五打席もリリーフの二番手野口二郎から左前打を放ち、5打数連続ヒット、6打席連続出塁を継続中のまま戦場に旅立ちました。

 昭和18年6月23日の南海戦、で4年ぶりに帰還した景浦は、9回表に門前真佐人の代打として登場し、レフト線に二塁打を放って4年がかりで連続打数安打記録を「6」、連続打席出塁記録を「7」に伸ばしました。そして6月26日の朝日戦、2回に乾国雄の代打で起用されると内藤幸三から同点タイムリー、3回の第二打席では四球を選び、6回の第三打席でリリーフの二番手林安夫からセンター右にヒット、9回の第四打席でも左前打を放ちこの日は猛打賞、連続打数安打記録を「9」、連続打席出塁記録を「11」に伸ばすのです。


 更に同年6月27日の阪急戦、4回に大島武の代打で登場して二遊間に2点タイムリーを放ち、連続打数安打記録を「10」、連続打席出塁記録を「12」に伸ばしました。なお、このヒットが「内野安打」であったか否かは定かではありません。当時のスコアカードでは「二重線」は内野安打とされていますが、明らかに外野に抜けている打球でも「二重線」となっているケースが散見されます。実際、景浦の二遊間ヒットで三走御園生崇男に続いて二走玉置玉一もホームに還っていますので、景浦の打球が外野に抜けていた可能性は否定できません。



 さて、ここからが本題となります。


 昭和14年11月13日の阪急戦では若林忠志が5打数4安打で猛打賞。


 昭和14年11月16日のセネタース戦では景浦将の4打数4安打と共に伊賀上良平が4打数3安打で猛打賞。


 昭和18年6月23日の南海戦では金田正泰が4打数3安打で猛打賞。


 昭和18年6月26日の朝日戦では景浦将自身が3打数3安打で猛打賞。


 昭和18年6月27日の阪急戦では猛打賞は出ず、この試合で景浦の、連続打数安打記録と連続打席出塁記録は途切れることとなりました。


 景浦の10打数連続ヒットの間、阪神打線では猛打賞が続出、景浦は「猛打賞製造バッター」だったのです(笑)。


ど先っぽ


 8回の中田の逆転二塁打は「ど先っぽ」、ハーフライナーが失速してレフト前に落ちてレフトが後逸。レフトから見ると、右打者の打球は出所が見ずらいので、一瞬いい当たりに見えたのがスタートが遅れた理由でしょう。

 一般に、レフトの守備では左バッターの打球は切れていくので難しいと誤解されていますが、ライトから見る右打者と、レフトから見る左打者はバットの出所と打球の当り所が見易いので、捕り易い打球となります。逆に、レフトから見る右打者の打球は、バットの出所と打球の当り所が見ずらいので捕りずらい打球となる上に、「ど先っぽ」で打球が失速すると目測を誤りやすい。左打者のキレてくる打球くらい、プロのレフトなら難しくはないですよ。


 ネクストバッターズサークルで下を向き、目の前で大谷が敬遠されるシーンを見ずに集中していた姿は多くの方が目撃したのではないでしょうか。ヒーローインタビューはサヨナラ打の大谷に持っていかれましたが、中田の意地で日ハムが地獄の底から這い上がってきました。



やっぱり打者


 やっぱり大谷は打者で行くべきでしょう、と、しつこく言い続けています。

 この日のサヨナラ打で、ちょっとは賛同者も増えたのではないでしょうか。


 難しいボールを巧く打ちましたね(笑)。



18年 阪急vs阪神 6回戦


6月27日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 阪急 14勝20敗 0.412 笠松実
0 0 0 2 0 0 2 1 X 5 阪神 19勝14敗1分 0.576 中原宏

勝利投手 中原宏 1勝1敗
敗戦投手 笠松実 4勝3敗

二塁打 (急)三木 
三塁打 (急)下社 (神)門前2、塚本
本塁打 (神)景浦 1号

勝利打点 景浦将 1


景浦将、帰還後初本塁打

 阪急は3回まで1安打無得点、阪神は無安打無得点。

 阪急は4回、二死後下社邦男が右越えに三塁打、池田久之は歩かされて二死一三塁、松本利一は三振に倒れて無得点。


 阪神は4回裏、先頭の御園生崇男が四球を選んで出塁、玉置玉一がセンター右にヒットを放ち無死一二塁、カイザー田中義雄が左前打を放って無死満塁、若林忠志監督はここで大島武に代えて代打に景浦将を起用、景浦が二遊間にタイムリーを放ち三走御園生に続いて二走玉置もホームに還り2点を先制する。景浦は5回の守備からライトに入った。


 阪急は5回、先頭の三木久一がレフト線に二塁打、笠松実の遊ゴロの間に三木は三進、西村正夫監督はここで松本泰三に代えて昭和14年以来4年ぶりに戦場から戻ってきた高橋敏を代打に起用、高橋の遊ゴロの間に三走三木が還って1-2とする。


 阪神は7回、一死後塚本博睦が左中間に三塁打、門前真佐人も左中間に三塁打を放って3-1、門前は前の打席でも三塁打を放っており2打席連続三塁打、御園生はファーストライナーに倒れて二死三塁、ここで四番玉置に代わって野口昇が代打で登場、野口が左前にタイムリーを放って4-1と突き放す。


 阪神は8回、先頭の景浦がレフトスタンドに豪快にホームランを叩き込んで5-1として試合を決める。


 阪神先発の中原宏は4安打5四球6三振の完投でプロ入り初勝利を飾る。中原の戦前の勝利はこの1勝だけとなる。


 中原宏が本領を発揮するのは戦後になってからで、大日本土木では昭和21年の復活都市対抗で1回戦から決勝まで4試合連続完投勝利で優勝に貢献して橋戸賞を獲得、「都市対抗野球60年史」には「ピンチ救った中原ドロップ」の見出しが躍っている。翌22年の都市対抗二連覇にもエースとして貢献し、この大会から設けられた久慈賞を獲得した。橋戸賞は中原を大日本土木に誘った監督兼遊撃手の村瀬保夫であった。昭和23年に南海に入団すると、都市対抗でも有効であったドロップを武器に南海黄金時代の準エースとして活躍、引退後も長くピッチングコーチとして球界に貢献することとなる。


 景浦将がこの試合でも決勝打、本塁打の大活躍を見せた。この日は3打数2安打3打点、凡退した打席も遊失で塁に出ており、失策のため「出塁」は記録されないが、復帰後8打席全てで塁に出ている。



2016年10月23日日曜日

18年 朝日vs大和 6回戦


6月27日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 1 3 朝日 18勝15敗1分 0.545 真田重蔵
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 大和 15勝18敗1分 0.455 畑福俊英

勝利投手 真田重蔵 5勝5敗
敗戦投手 畑福俊英 4勝3敗

二塁打 (朝)坪内
三塁打 (朝)浅原

勝利打点 浅原直人 6


真田重蔵、3安打で完投勝利

 大和は2度目の応召から2度目の帰還を果たした小島利男が五番センターでスタメン出場。6月19日の巨人戦で途中出場して帰還後初出場、先発出場は昨日の阪急戦で六番センター、この日はクリーンナップに名を連ねた。

 朝日は3回、先頭の原秀雄が中前打で出塁、トップに返り坪内道則が四球を選んで無死一二塁、森本清三の当りが中前に落ちるが、二走原のスタートが遅れてセンター小島利男からの三塁送球でフォースアウト、センターゴロが記録される。一死一二塁から中谷順次は右飛に倒れるが、浅原直人が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。


 朝日は8回、先頭の浅原が四球を選んで出塁、小林章良は一邪飛に倒れるが、酒沢政夫が中前打を放って一死一二塁、早川平一が左前にタイムリーを放って2-0とする。


 朝日は9回、先頭の坪内が右中間に二塁打、森本は中飛、中谷は左飛に倒れて二死二塁、しかし浅原が右越えに三塁打を放って3-0とダメ押す。


 朝日先発の真田重蔵の前に8回まで3安打に抑え込まれてきた大和は9回裏、先頭の岡田福吉がストレートの四球で出塁、金子裕も四球、鈴木秀雄も四球を選んで無死満塁、小島の左犠飛で1-3、一走、二走もタッチアップから進塁して一死二三塁、しかし高橋吉雄は遊ゴロ、呉新亨も一飛に倒れてゲームセット。


 真田重蔵は3安打4四球2三振の完投で5勝目をマークする。


 戦場から2度目の帰還を果たした小島利男が復帰後初打点を記録した。小島千鶴子(小倉みね子)著「小島利男と私」には、この2度目の帰還について「十八年の春、小島はガリガリに痩せて帰ってきました。大和軍チーム(前・イーグルス、黒鷲)に所属していた小島はすぐ野球に復帰しましたが、こんな体ではたいした活躍もできなかったと思います。」と書かれている。早稲田大学時代は六大学史上初の三冠王、12年秋は2割4分8厘、最初の帰還後の昭和16年も2割5分4厘の高打率を残した小島利男も、2度の兵役により体調を崩し、今季の打率は1割7分9厘に終わることとなる。




2016年10月20日木曜日

18年 巨人vs名古屋 6回戦


6月27日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 1 0 1 0 0 0 0 0  0   0  2 巨人 21勝11敗2分 0.656 藤本英雄
0 1 0 0 0 0 1 0 0  0  1X 3 名軍 18勝13敗3分 0.581 西沢道夫

勝利投手 西沢道夫   7勝4敗
敗戦投手 藤本英雄 11勝5敗

二塁打 (巨)藤本 (名)石丸藤吉
三塁打 (名)小鶴

勝利打点 小鶴誠 5


小鶴誠、サヨナラ三塁打

 巨人は2回、先頭の小暮力三が死球を受けて出塁、藤本英雄が左中間に二塁打を放ち小暮が還って1点を先制、藤本は三塁を欲張りタッチアウト。

 名古屋は2回裏、先頭の吉田猪佐喜が四球を選んで出塁、加藤正二が送りバントを決めて一死二塁、芳賀直一は遊飛に倒れて二死二塁、藤原鉄之助の打席で二走吉田が三盗、キャチャー多田文久三からの送球が悪送球となる間に吉田が還って1-1の同点、記録は盗塁と悪送球。


 巨人は4回、先頭の小暮が一塁に内野安打、藤本がストレートの四球を選んで無死一二塁、多田が右前打を放って無死満塁、大屋克己の中犠飛で2-1と勝ち越す。


 名古屋は7回、先頭の小鶴誠の当りは遊ゴロ、これをショート大屋がエラー、続く吉田の二遊間へのゴロも大屋が連続エラー、打球はセンターに抜けて一走小鶴は三塁に進み、センター呉昌征からの三塁送球の間に打者走者の吉田も二塁に進んで無死二三塁、加藤は三振、芳賀は一飛に倒れて二死二三塁、好調藤原が中前にタイムリーを放って2-2の同点、二走吉田も三塁ベースを蹴ってホームに向かうがセンター呉からのバックホームにタッチアウト、逆転はならず。


 延長に入って巨人は11回表、一死後多田がストレートの四球、大屋の左前打で一死一二塁、小池繁雄は三振に倒れるが、トップに返り呉がストレートの四球を選んで二死満塁、しかし坂本茂は投ゴロに倒れて無得点。


 名古屋は11回裏、一死後石丸藤吉が右中間に二塁打、古川清蔵の遊ゴロで二走石丸が三塁に走り、ショート大屋が三塁に送球してタッチアウト、二死一塁となって、小鶴が右中間にサヨナラ三塁打を放って名古屋が接戦をものにする。


 巨人はショート大屋克己の4失策を含めて合計6失策、藤本英雄は味方の守備に足を引っ張られた。


 西沢道夫は11回を投げて4安打8四球1死球7三振の完投、7勝目をあげる。


 11回裏二死一塁から放った小鶴のサヨナラ打は「三塁打」と記録されている。



2016年10月19日水曜日

ちょっと深い記録


 昭和18年6月27日の西鉄vs南海6回戦の出来事。

 後攻の南海が3対0で勝ちました。したがって南海のアウト数は24個。この試合の南海は8安打1四球、西鉄にエラーが1個ありました。


 南海は先発の9人が最後まで出場、そして何と9人全員が「3打数」でした。何故このような現象が起こったのか、ここからは野球と算数の知識が必要となりますのでよぉ~~くお考えください(笑)。


 南海のチーム総打席数は次の算式で計算されます。


 27-3+8+1+1-2-3-2+2=29


 8回で攻撃が終わっていますからアウト数は「27-3=24」。8安打1四球に敵失が1なので「24+8+1+1=34」。併殺が2個あり、3得点で、盗塁死が2個、残塁は2でしたので「34-2-3-2+2=29」となりますので一番打者と二番打者が4打席で三番打者から九番打者が3打席であったことが分かります。


 お伝えしたとおり、チームの四球と犠打が1個ずつ。ここからがポイントで、犠打を決めたのは一番打者の猪子利男で、四球を選んだのは二番打者の岡村俊昭でした。


 したがって、先発9人が全員「3打数」となりました。ちょっと深ぁ~~い記録でしょう(笑)。



*この試合のスコアカード「雑記」欄には「南海9人の打者の打数、全部3。」と書かれています。



18年 西鉄vs南海 6回戦


6月27日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 西鉄 11勝20敗3分 0.355 野口二郎
1 0 1 0 0 0 1 0 X 3 南海 14勝19敗1分 0.424 別所昭

勝利投手 別所昭   10勝9敗
敗戦投手 野口二郎 6勝8敗

二塁打 (西)野口二郎 (南)増田敏
三塁打 (南)猪子、堀井

勝利打点 なし

猛打賞 (西)野口二郎 2


別所昭、今季6度目の完封

 南海は初回、先頭の猪子利男がライト線に三塁打、岡村俊昭はストレートの四球で無死一三塁、ここでダブルスチールを成功させて1点を先制する。

 南海は3回、先頭の長谷川善三の当りは二ゴロ、これをセカンド鵜飼勉がエラーして無死一塁、加藤喜作が左前打を放って無死一二塁、トップに返り猪子が送りバントを決めて一死二三塁、岡村の中犠飛で2-0とする。


 南海は7回、先頭の別所昭が左前打で出塁、堀井数男が右中間に三塁打を放って3-0とする。


 南海は夏季シーズン初登板となる別所昭が先発。2回、先頭の野口二郎に右中間二塁打を許すが、黒沢俊夫を二ゴロ、中村民雄を遊ゴロ、山田秀夫を三振に打ち取り事なきを得る。


 4回の一死一二塁も切り抜けた別所は疲れの出た後半は苦戦。6回、一死後富松信彦をストレートの四球で歩かせるが、野口明を遊ゴロ併殺に仕留める。7回、先頭の野口二郎に左前打を打たれ、黒沢にはストレートの四球を与えて無死一二塁、中村民雄を三振に打ち取ったところで山田に代わって代打に北浦三男が起用される。今季4年ぶりに戦場から戻ってきた北浦は㋄18日以来の2打席目となる。北浦の当りはショートライナー、二走野口二郎が戻れずダブルプレー。


 8回も苦しいピッチングが続く。先頭の鵜飼の当りは三ゴロ、これをサード増田がエラー、トップに返り中村信一に中前打を許して無死一二塁、しかし最後の力を振り絞り、濃人渉を右飛、富松を投ゴロ、野口明を遊ゴロに打ち取りここまで無失点。


 別所昭は9回の西鉄の反撃を三者凡退に抑え、4安打4四球4三振で今季6度目の完封、10勝目をあげる。



2016年10月16日日曜日

景浦週間MVPの理由(わけ)


 4打数4安打に過ぎない景浦将の週間MVP選出には「同情論」じゃないの?という疑問も分からない訳ではありませんので理由(わけ)を記します。

 昭和14年を最後に兵役に就いた景浦将が4年ぶりに帰ってきました。昭和18年6月23日の南海戦、0対0の同点で迎えた9回表に門前真佐人の代打として起用され、ワンワンからの3球目をレフト線に二塁打、代走に野口昇が起用されてベンチに引っ込みました。この試合では延長11回表に大島武が決勝タイムリーを放ちました。


 6月26日の朝日戦、2回裏に乾国雄の代打として起用されて中前にタイムリーヒット、そのままライトの守備に就き、3回の第二打席は四球、6回の第三打席で中前打、4対4の同点で迎えた9回の第四打席でも左前打を放ち、阪神サヨナラ勝ちのきっかけを作っています。サヨナラ打は「守備の人」平林栄治。


 若林忠志監督は何故6月23日に景浦を起用したのでしょうか。当ブログは、6月22日の西鉄戦で0対16の惨敗を喫したことが理由であると考えます。この試合後、若林監督はナインに檄を飛ばしたことでしょう。景浦が試合に出られる状態にあったか否かは分かりませんが、この惨敗があったことから若林監督が景浦の起用に踏み切ったと考えられます。


 この起用に奮い立った控えの大島武が延長11回に決勝打を放ちます。2日置いた26日の朝日戦では景浦が3打数3安打、この試合でも守備には定評があるが打撃は弱い平林栄治がサヨナラ二塁打。


 当ブログは、景浦の復帰が大島武と平林栄治の殊勲打を呼び込んだと見ます。これが景浦将を週間MVPに選出した理由です。



18年 第7節 週間MVP


 今節は巨人が4勝1敗、大和が3勝2敗、西鉄が3勝2敗、阪急が3勝2敗、阪神が3勝2敗、名古屋が2勝2敗1分、南海が1勝4敗、朝日が0勝4敗1分であった。夏季開幕シリーズということでニューボールが卸された模様で、活発な打撃戦が展開された。

週間MVP

投手部門

 西鉄 重松通雄 2

 今節2勝1敗1完封。 

 阪急 中田武夫 1

 今節2勝0敗

 巨人 川畑博 2
 
 今節2勝0敗。6月26日の西鉄戦では決勝の満塁走者一掃の逆転三塁打を放ち打でも活躍した。
 
打撃部門

 大和 鈴木秀雄 1

 18打数7安打6打点5長打。20日の大和戦と22日の朝日戦で2試合連続本塁打。

 名古屋 藤原鉄之助 1

 16打数6安打1得点2打点。23日の朝日戦と16日の南海戦で2試合連続決勝打。

 阪急 山田伝 2

 16打数6安打4得点4四球。5試合で8盗塁を記録。

 巨人 青田昇 1

 18打数7安打3得点4打点。中島治康を押しのけて四番に座る。

 阪神 景浦将 1

 4年ぶりに戦場から帰還して4打数4安打、打率10割。


殊勲賞

 阪神 大島武 1

 6月23日の南海戦で延長11回決勝打。

 阪神 平林栄治 1

 6月26日の朝日戦でサヨナラ二塁打。

 大和 畑福俊英 2

 6月22日の朝日戦で延長10回完封。


敢闘賞

 朝日 森本清三 1

 14打数7安打。打率5割で今節の首位打者。

 大和 木村孝平 1

 20打数7安打3得点3打点。20日の名古屋戦で決勝本塁打。

 阪神 金田正泰 1

 15打数7安打4四球2得点2打点1V打。


技能賞

 大和 呉新亨 2

 6月19日の巨人戦で4打席連続四球。

 朝日 浅原直人 1

 6月19日の名古屋戦で9回表に単独本盗。

 阪神 カイザー田中義雄 1

 前半3試合で11打数7安打。後半2試合は8打数無安打。



2016年10月11日火曜日

休載のお知らせ


 今週は出張のため休載させていただきます。

 また、来週お会いしましょう(笑)。



2016年10月9日日曜日

18年 朝日vs阪神 5回戦


6月26日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
2 0 0 0 0 0 0 0  2  4 朝日 17勝15敗1分 0.531 内藤幸三 林安夫
0 3 1 0 0 0 0 0 1X 5 阪神 18勝14敗1分 0.563 若林忠志


勝利投手 若林忠志 11勝4敗
敗戦投手 林安夫      9勝7敗

二塁打 (神)武智、平林

勝利打点 平林栄治 2

猛打賞 (神)景浦将 1


景浦が猛打賞、平林が意地のサヨナラ打

 朝日は初回、先頭の坪内道則が四球を選んで出塁、酒沢政夫は右飛に倒れるが、中谷順次の左前打で一死一二塁、浅原直人も左前打を放ち一死満塁、小林章良のセンター右へのタイムリーで二者還り2点を先制する。

 阪神は2回、先頭のカイザー田中義雄の遊ゴロをショート酒沢が一塁に悪送球して田中は二進、大島武が四球を選んで無死一二塁、若林忠志が右前にタイムリーを放ち1-2としてなお無死一三塁、ここで乾国雄に代わって復帰2戦目となる景浦将が代打で登場、景浦が中前に同点タイムリーを放って2-2と追い付く。武智修は三球三振に倒れて一死一二塁、トップに返り塚本博睦の右邪飛で二走若林がタッチアップから三塁に進んで二死一三塁、一走景浦、三走若林の場面で景浦がスタート、キャッチャー小林が二塁に送球すると若林がスタートを切り本盗に成功、景浦も二塁に達しており若林と景浦によるダブルスチールが記録されて3-2と逆転する。


 景浦は3回からライトの守備に就いた。23日の南海戦では代打で二塁打を放ってベンチに引っ込んだので、景浦が守備に就くのは4年ぶりのこととなる。


 阪神は3回、一死後玉置玉一が四球で出塁、田中もストレートの四球で一死一二塁、大島は一飛に倒れて二死一二塁、若林が中前に2打席連続となるタイムリーを放って4-2と突き放す。続く景浦は四球を選んで二死一二塁、武智は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。


 阪神先発の若林はこの後8回まで無失点。


 阪神は6回、先頭の景浦がセンター右にヒット、これで復帰から4打席連続出塁、3打数連続ヒットとなる。しかしキャッチャー小林からの一塁牽制でタッチアウト、さすがにまだ試合勘は戻っていないようだ。


 朝日は9回、先頭の森本清三がピッチャー強襲ヒット、渡辺時信に代わる代打野本良雄の二ゴロを守備の名手セカンド平林栄治がエラー、トップに返り坪内が中前打を放って無死満塁、酒沢の一ゴロをファースト大島がバックホームして三走森本は本封、中谷が押出し四球を選んで2-3、なお一死満塁から浅原の遊ゴロ併殺崩れの間に三走坪内が同点のホームを踏み土壇場で4-4と追い付く。


 阪神は9回裏、先頭の景浦が猛打賞となる3本目のヒットを左前に放って出塁、武智の捕前送りバントをキャッチャー小林が二塁に送球、景浦は二封されて送りバントは失敗、トップに返り塚本の二ゴロで武智が二封されて二死一塁、ここで9回表の守備で同点に追い付かれる原因となるエラーを犯した平林がライト線にサヨナラ二塁打を放って阪神が打っ棄る。守備の名手が見せた意地の一打が試合を決めた。



*戦場からの復帰2戦目で景浦将が猛打賞を記録した。


2016年10月7日金曜日

ハーフスウィング


 アメリカン・リーグのディビジョンシリーズ第一戦、最後の場面はペドロイアが2つのハーフスウィング、最初はセーフで次はアウトと判定されました。

 昔はハーフスウィングは手首が返らなければセーフとされていました。私が東京六大学準硬式野球リーグ戦時代、主審以外は各チームのレギュラークラスが塁審を務めることとなっており、明大vs早大戦で一塁塁審をやっていた時、明大の主力バッターがハーフスウィング、かなり回っていたように見えて当然一塁塁審に判定が委ねられました。手首が返っていなかったので両手を広げたところ、早大ベンチから総がかりで猛抗議、監督が飛び出してきたので見た通りを説明しようと思ってベンチ方向に向かいましたが、さすが
に主審が間に入って判定通りで試合は続行されました。

 あれから40年、ハーフスウィングの判定基準も随分と変わり、「あれが振ってんのぉ~」と思えるスウィングもアウトと判定されるケースが増えています。


 さて、ペドロイアの1球目、高目の変化球を振ったように見えたかもしれませんが、あれはボールを避けたものであり判定を任された三塁塁審は両手を広げて「セーフ」の判定です。2球目は低めのボールになる変化球に手を出すハーフスウィング、一塁塁審は「アウト」をコールしました。NHKのアナウンサーは「同じようなスウィング」と言っていましたが、あれは打ちに行ったもので「アウト」の判定は当然ではないでしょうか。ペドロイアも抗議をしていましたが自分では分かっているはずであり、自分に腹を立てての抗議だったと思います。



2016年10月6日木曜日

18年 大和vs阪急 5回戦


6月26日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 大和 15勝17敗1分 0.469 片山栄次 小松原博喜
1 0 3 0 0 0 0 0 X 4 阪急 14勝19敗 0.424 中田武夫


勝利投手 中田武夫 4勝4敗
敗戦投手 片山栄次 6勝11敗

二塁打 (和)岡田

勝利打点 下社邦男 5

猛打賞 (急)フランク山田伝 2


山田伝が3安打3盗塁

 阪急は初回、先頭のフランク山田伝が三塁に内野安打、山田が二盗を決め、上田藤夫がセカンドに進塁打となる二ゴロ、一死三塁から下社邦男が中犠飛を打ち上げて1点を先制する。

 阪急は3回、先頭の中田武夫の当りは遊ゴロ、これをショート木村孝平が一塁に悪送球、中村栄が送って一死二塁、トップに返り山田の左前打で一三塁、山田が二盗を決めて一死二三塁、上田の中前タイムリーで2-0、上田が二盗を決めて一死二三塁、下社がセンター右に2点タイムリーを放って4-0とリードを広げる。


 大和は4回から先発の片山栄次に代えて小松原博喜をマウンドに送る。


 大和は5回、一死後小松原の当りは二ゴロ、これをセカンド上田がエラーして一死一塁、続く呉新亨の一二塁間の打球が一走小松原に当たり守備妨害、呉には内野安打が記録されて二死一塁、トップに返り木村の三塁内野安打で二死一二塁、岡田福吉がレフト線に二塁打を放って1-4、続く金子裕は二飛に倒れて追加点はならず、これで勝負あった。


 阪急先発の中田武夫は6安打4四球3三振1失点の完投で4勝目をあげる。


 阪急の核弾頭山田伝が猛打賞と3盗塁、山田は秋季リーグ戦に入って5試合連続で8盗塁を記録している。



2016年10月4日火曜日

三冠への道 2016 その10 0.384615384615385


 9月のナ・リーグ月間MVP打撃部門はアトランタのフリーマンとレッズのジョーイ・ボットとのMano a Mano(一騎打ち)。

 フリーマンは91打数35安打で打率3割8分5厘。ボットは104打数40安打でこちらも3割8分5厘。毛以下の争いだろうと思って割り算して見ると、どちらも「0.384615384615385」で同率です。


 91-35と104-40の差は13-5で、全て割り算すると「0.384615384615385」となります。91-35も、104-40も、13-5の倍数となりますので同率だったのです!


 数十年ぶりに算数の勉強をさせていただきました(笑)。


 ということで、ナ・リーグ打撃部門は激戦ですがジョーイ・ボットと予想します。


 ア・リーグ打撃部門はタイガースのミゲール・カブレラ。3割4分7厘、10本塁打27打点、OPS1.137。10月の2試合でも8打数3安打です。


 ナ・リーグ投手部門はジョン・レスターで確実!5勝0敗、防御率0.48、WHIP0.69と他を圧倒しています。ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補筆頭と考えています。


 ア・リーグ投手部門は4勝1敗の3人、シアトルのミランダ、ボストンのポーセロとプライス(プライスは10月2日も登板して勝敗無し)の争いですが、投球内容からポーセロと予想します。こちらもア・リーグのサイ・ヤング賞候補筆頭ですね。



2016年10月1日土曜日

18年 西鉄vs巨人 5回戦


6月26日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 0 0 0 1 0 5 西鉄 11勝19敗3分 0.367 重松通雄
2 0 1 0 0 0 4 0 X 7 巨人 21勝10敗2分 0.677 中村政美 川畑博

勝利投手 川畑博     3勝0敗
敗戦投手 重松通雄 5勝10敗

二塁打 (西)野口明2 (巨)白石、川畑
三塁打 (西)山田

勝利打点 川畑博 1


川畑博、投打に活躍

 巨人は須田博が投げられないので西鉄戦でありながら中村政美が先発。

 西鉄は初回、先頭の中村信一がツーナッシングと追い込まれながら四球を選んで出塁、濃人渉は一邪飛、富松信彦は中飛に倒れるが、野口明の右中間二塁打で中村が還り1点を先制する。


 巨人は1回裏、先頭の呉昌征が四球で出塁、白石敏男の右中間二塁打で呉が還り1-1の同点、中島治康の左前タイムリーで白石も還って2-1と逆転する。


 西鉄は2回、一死後重松通雄が四球を選んで出塁、山田秀夫も四球を選び一死一二塁、鵜飼勉の中前タイムリーで2-2の同点、一走山田は三塁に進み、打者走者の鵜飼もバックホームの間に二塁を陥れて一死二三塁、トップに返り中村信一はストレートの四球で一死満塁、巨人ベンチはここで先発の中村政美から川畑博にスイッチ、しかし濃人が押出し四球を選んで3-2と逆転、富松は浅い左飛に倒れて二死満塁、野口明が押出し四球を選んで4-2とする。


 巨人は3回、先頭の呉が四球を選んで出塁、白石は三振に倒れるが、中島の中前打で一死一三塁、青田昇の遊ゴロ併殺崩れの間に三走呉が還って3-4と1点差に迫る。


 巨人二番手の川畑博は3回から7回まで野口明の二塁打1本に抑える好投で味方の反撃を待つ。


 巨人は7回、一死後呉が中前打を放って出塁、呉が二盗を決め、キャッチャー中村民雄の二塁送球が悪送球となって呉は三進、白石が四球から二盗に成功、中島も四球を選んで一死満塁、青田昇が押出し四球を選んで4-4の同点、伊藤健太郎は一邪飛に倒れて二死満塁、ここで川畑が起死回生の右中間走者一掃二塁打を放って塁上の3人が還り7-4と大逆転する。


 川畑は味方の反撃を待っていただけだはなく、自ら勝負を決める一打を放った。


 西鉄は8回、先頭の中村民雄が三塁に内野安打、黒沢俊夫の一ゴロの間に中村民雄は二進、巨人ベンチはここでファーストを伊藤から永沢富士雄に交代して一息入れるが、山田が右中間に三塁打を放って5-7、しかし西鉄の反撃はここまでであった。


 巨人二番手の川畑博は7回3分の2を投げて4安打3四球5三振1失点、自ら決勝の満塁走者一掃二塁打を放って3勝目をあげる。