2016年5月31日火曜日

18年 西鉄vs巨人 3回戦


5月1日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 西鉄 2勝10敗2分 0.167 重松通雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 巨人 5勝7敗2分 0.417 藤本英雄

勝利打点 なし


西鉄、2戦連続延長12回引分け

 西鉄先発の重松通雄は延長12回を完投して4安打12四球3三振無失点。

 巨人先発の藤本英雄は延長12回を完投して1安打7四球9三振無失点。


 西鉄は初回、先頭の中村信一がストレートの四球で出塁、濃人渉は三飛、富松信彦は一邪飛に倒れるが、野口明がストレートの四球を選んで二死一二塁、しかし祖父江東一郎は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。


 西鉄は2回、先頭の黒澤俊夫が四球を選んで出塁するが、宇野錦次は捕邪飛、佐藤武夫、重松が連続三振に倒れて無得点。


 西鉄は3回、先頭の中村が四球から二盗に成功、濃人が送って一死三塁、富松はストレートの四球で出塁するが二盗に失敗、野口明は二ゴロに倒れてこの回も無得点。


 西鉄は四球で走者を出していた3回までに何とかしたかった。この後、4回から7回は三者凡退を続けた。


 2回まで無安打の巨人は3回、一死後呉昌征が右前打から二盗に成功、しかし坂本茂はセカンドライナー、白石敏男は二ゴロに倒れて無得点。


 巨人は4回、一死後青田昇がストレートの四球で出塁、続く伊藤健太郎の三ゴロの間に一走青田は一気に三塁に進み、多田文久三が四球から二盗を決めて二死二三塁、しかし小池繁雄は三振に倒れて無得点。青田の積極的走塁も得点には結びつかなかった。


 延長に入って西鉄は10回から12回まで無安打無得点。


 巨人は10回裏、一死後白石が四球から二盗を決めるが、中島治康は三ゴロ、青田はライトライナーに倒れて無得点。


 巨人は11回裏、二死後小池が四球を選んで出塁、藤本も四球を選んで二死一二塁、しかしトップに返り呉は左飛に倒れてこの回も無得点。


 巨人は12回裏、先頭の坂本が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、白石が四球を選んで無死一二塁とサヨナラのチャンス、しかし中島は捕邪飛、青田の遊ゴロで白石が二封されて二死一三塁、ここで多田に代えて代打に須田博を起用するが、須田が三ゴロに倒れて延長12回引き分く。



 西鉄は2戦連続して延長12回引分けとなった。




2016年5月30日月曜日

18年 大和vs阪神 1回戦


5月1日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 大和 6勝6敗1分 0.500 片山栄次
2 0 0 2 1 0 0 0 X 5 阪神 9勝5敗 0.643 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 1勝2敗
敗戦投手 片山栄次     4勝5敗

二塁打 (神)山口、田中

勝利打点 山口政信 3

猛打賞 (神)塚本博睦 2


山口政信、決勝二塁打

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が三塁に内野安打、金田正泰が三前に送りバントを決めて一死二塁、玉置玉一の中前打で一死一三塁、玉置が二盗を決めて一死二三塁、山口政信のライト線二塁打で塚本と玉置が還り2点を先制する。

 阪神は3回、この回も先頭の塚本が二塁に内野安打、金田が投前に送りバントを決めて一死二塁、しかしここは玉置が遊飛に倒れ、山口は敬遠、御園生崇男は遊ゴロに倒れて無得点。


 阪神は4回、先頭の門前真佐人が四球で出塁するが二盗に失敗、大島武に代わる代打カイザー田中義雄が二塁打、野口昇の右前打で一死一三塁、乾国雄が左前にタイムリーを放って3-0、トップに返り塚本が四球を選んで一死満塁、ここで金田が投前にスクイズを決めて4-0とする。金田はこれで3打席連続犠打を記録した。


 大和は5回、先頭の苅田久徳が四球で出塁、大塚鶴雄が中前打、金子裕が左前打を放って無死満塁、呉新亨は二飛に倒れ、セカンド乾がピッチャー御園生に返球する隙に三走苅田がタッチアップからホームに突進、これに御園生が気付いてホームで苅田をアウトにして「4-1-2」の変則ダブルプレーが記録される。二死一二塁となって小松原博喜が中前にタイムリー、1点返して1-4とする。


 阪神は5回裏、一死後御園生が四球、門前も四球を選んで一死一二塁、ピッチャー片山栄次の二塁牽制が悪送球となって一死一三塁、田中の一ゴロの間に三走御園生が還って5-1と突き放す。


 大和は9回、先頭の木村孝平が四球で出塁、苅田が左前打、大塚も左前打で続いて無死満塁、しかし金子の二ゴロ併殺の間に1点返すのが精いっぱい、阪神が逃げ切った。


 御園生崇男は9安打を打たれて7四球ながら7三振の力投で完投、今季初勝利を飾る。



 大和の敗因は5回と9回の無死満塁を生かせなかったことに尽きる。



 阪神の二番打者金田正泰が3打席連続犠打、大和のトップバッター木村孝平は4四球を選んだ。



 試合開始は1時7分、終了は3時23分で2時間16分かかったが、3回終了時点で30分の中断があったため、試合時間は1時間46分とされた。理由は「雑記」欄に書かれていますが、相変わらず山内以九士の字は判読不能ですが、砂塵のため水を撒いて30分中断したようです。



*試合時間は1時間46分に修正された。





*天候は「晴風あり」で砂塵が舞っていたようだ。








*「雑記」欄の記述。水を撒いて30分中断したようです。金田正泰の3犠打も書かれています。








2016年5月29日日曜日

18年 4月 月間MVP


月間MVP

投手部門

 阪神 若林忠志 1

 投手部門は若林忠志が独走、満票で選出された。
 今月6試合に登板して、5勝0敗3完封、51イニングスを投げて、26安打14四球11三振、自責点は僅かに3。防御率0.53、WHIP0.78、奪三振率1.94であった。


打撃部門

 朝日 浅原直人 1

 打撃部門は名古屋の岩本章と朝日の浅原直人との一騎打ち。 
 岩本は今月、48打数15安打8得点8打点、3本塁打。打率3割1分3厘、OPS0.921。 
 浅原は今月、46打数16安打8得点11打点、1本塁打。打率3割4分8厘、OPS0.969。 

 共に週間MVPを2回ずつ獲得しているが、好調朝日を牽引した浅原直人が選出された。



2016年5月28日土曜日

18年 第3節 週間MVP



 今節は大和が3勝1敗、朝日が3勝1敗、阪神が3勝1敗、名古屋が2勝1敗1分、巨人が2勝2敗、西鉄が1勝2敗1分、阪急が1勝3敗、南海が0勝4敗。下剋上の一週間であった。


週間MVP

投手部門

 阪神 若林忠志 2 

 今節2勝0敗2完封。

 朝日 林安夫 1 

 今節2勝0敗1完封。

 大和 片山栄次 1

 今節2勝1敗1完封。24回3分の1を投げて自責点はゼロであった。


打撃部門

 朝日 坪内道則 1

 今節20打席11打数3安打5得点9四球で出塁率6割を記録した。

 名古屋 岩本章 2

 今節17打数5安打5得点3打点2本塁打。

 朝日 浅原直人 2

 今節15打数5安打3打点4四球。


殊勲賞

 大和 小松原博喜 1

 4月25日の名古屋戦で延長12回決勝打。

 朝日 小林章良 1

 4月29日の巨人戦で3打点を記録。

 大和 大塚鶴雄 1
 
 4月25日の阪急戦で決勝打。

 阪急 安田信夫 1

 4月28日の名古屋戦でプロ入り初安打となるホームランを放つ。


敢闘賞

 阪神 大島武 1

 今節8打数2安打5四球。

 巨人 白石敏男 1

 今節16打数6安打。

 西鉄 中村信一 1

 今節18打数7安打2盗塁。


技能賞

 大和 金子裕 1

 4月25日の名古屋戦で延長12回に本盗を決める。

 南海 八木進 1

 4月25日の朝日戦で4つの盗塁を刺す。

 名古屋 古川清蔵 1

 4月24日の西鉄戦で5打席連続四球を記録する。

 名古屋 森井茂 1

 4月29日の西鉄戦で延長10回を無四球に抑える。




2016年5月24日火曜日

18年 朝日vs巨人 3回戦


4月29日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 1 0 0 0 1 4 朝日 7勝6敗 0.538 真田重蔵
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 5勝7敗1分 0.417 中村政美 須田博

勝利投手 真田重蔵 3勝2敗
敗戦投手 中村政美 0勝1敗

二塁打 (朝)坪内、小林

勝利打点 小林章良 1


真田重蔵、2安打完封

 若武者真田重蔵が巨人打線を2安打に封じ込んだ。

 巨人は3回まで無安打ながら4四球を選んだが、青田昇の盗塁失敗や坂本茂のバント失敗が祟って無得点。4回から6回は三者凡退に抑えられる。


 7回、先頭の中島治康が二遊間にチーム初ヒットとなる内野安打、しかい青田の投ゴロで中島は二封、伊藤健太郎は中飛、多田文久三は左飛に倒れて無得点。8回も先頭の小池繁雄に代わる代打小暮力三が左前打で出塁するが、須田博は中飛、呉昌征は投ゴロ、坂本は三ゴロに倒れて無得点。


 朝日は初回、先頭の坪内道則が右中間に二塁打、酒沢政夫の三前バントが内野安打、酒沢が二盗を決めて無死二三塁、早川平一は三振に倒れるが浅原直人が四球を選んで一死満塁、小林章良のライト線タイムリーで三走坪内に続いて二走酒沢も還って2点を先制する。


 朝日は5回、この回も先頭の坪内が左前打で出塁、酒沢はストレートの四球、早川の右前打で無死満塁、浅原は三振に倒れて一死満塁、小林の二ゴロの間に三走坪内が還って3-0とする。


 朝日は9回、ここも先頭の坪内がストレートの四球を選んで出塁、酒沢の中前打で無死一二塁、早川は三振に倒れて一死一二塁、ここでディレードスチールを試み坪内が二三塁間に挟まれるがサード三好主からの二塁送球の際にインターフェアをとられてアウトが宣告される。この間に一走酒沢は二塁に進んで二死二塁、浅原のライト線タイムリーで4-0として突き放す。



 真田重蔵は巨人最終回の攻撃も無失点で切り抜け、2安打5四球3三振でプロ入り初完封、3勝目をあげる。



 小林章良が5打数2安打3打点で勝利打点を記録した。小林は戦前は昭和18年だけの出場であるが、本領を発揮するのは戦後のことで、パシフィック、松竹ロビンス、大洋松竹ロビンス、大洋ホエールズの主力打者として活躍することとなる。



 朝日の全得点は先頭打者の坪内道則の出塁をきっかけとしている。この日は3打数2安打2四球2得点の活躍であった。



2016年5月23日月曜日

18年 阪神vs南海 4回戦


4月29日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 阪神 8勝5敗 0.615 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 6勝6敗 0.500 別所昭

勝利投手 若林忠志 5勝0敗
敗戦投手 別所昭     4勝4敗

二塁打 (神)田中、若林 (南)鈴木

勝利打点 山口政信 2

ファインプレー賞 (神)玉置玉一 1


若林忠志、今月3度目の完封

 4月24日の3回戦に続いて若林vs別所の新旧対決。

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が中前打で出塁、野口昇が送って一死二塁、カイザー田中義雄の三ゴロをサード鈴木芳太郎が一塁に悪送球して一死一三塁、山口政信の当りは一ゴロ、ファースト中野正雄が二塁に送球して一走田中が二封される間に三走塚本が還って1点を先制する。中野がダブルプレーを狙って二塁に投げたが併殺崩れとなったか、二塁に投げざるを得ない打球であったかは不明。初回なのでゲッツーを狙いに行った可能性が高いか。


 阪神は4回、先頭の田中が左中間に二塁打、山口の三ゴロの間に二走田中が三進、この時ファースト中野が三塁に送球するが、これが悪送球となる間に田中が還って2-0とする。山口の三ゴロでサード鈴木が一塁に送球するのを見てから二走田中がスタートを切った可能性が高い。それが悪送球を誘ったのでしょう。


 若林忠志は3安打無四球2三振で24日に続いて2試合連続で南海を完封、今月3度目の完封で開幕から5連勝を飾る。


 別所昭は9回を完投して4安打1四球7三振2失点。初回の失点は自責点にならなかったが、4回の失点には自責点が付いている。




2016年5月21日土曜日

超スローボーラーの不思議



 森井茂と言えば「超スローボール」の使い手として知られています。

 普通に考えて、「超スローボール」はコントロールが難しく、森井茂は与四死球の多い投手というイメージが定着しています。


 森井茂は昭和11年から25年まで、兵役等のブランクがあって通算10シーズンをプロ野球の世界で過ごしました。通算記録は1,350回3分の1を投げて与四球460個、与死球23個。通算の与四死球率は1イニング当り0.358個、1試合当り3.22個となります。


 これを昭和16年以前と17年以降に分けて分析してみると、

 16年以前:754回を投げて 与四球314個 与死球18個 与四死球率は1イニング当り0.440個、1試合当り3.96個
 17年以降:596回3分の1で 与四球146個 与死球5個 与四死球率は1イニング当り0.253個、1試合当り2.28個


 昭和16年以前は2イニングに1個の与四死球がありましたが、昭和17以降のコントロールが劇的に改善していることは一目瞭然です。

 何をどう改善したかは分かりませんが、ただ遅い球だけを投げてプロ野球界を生き抜いてきたのではないことが分かりますね。



 昭和18年4月29日の西鉄戦で10回を投げて無四球に抑えましたが、12回までの延長戦で10回で降板していますので、公式記録では「無四球試合」にはカウントされておらず、昭和18年の「無四球試合」はゼロとなっています。但し、コントロールが劇的に改善していることをこの試合が証明しています。


*昭和18年4月29日の西鉄戦で延長10回を無四球に抑えた森井茂の投球を記録したスコアカード。





18年 西鉄vs名古屋 4回戦


4月29日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  1 西鉄 2勝10敗1分 0.167 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   0   0  1 名軍 8勝3敗1分 0.727 森井茂 石丸進一

本塁打 (西)野口明 1号 (名)岩本章 3号

勝利打点 なし


野口二郎力投、森井茂巧投

 西鉄は2回、先頭の野口明がレフトスタンドに先制ホームラン。

 名古屋は9回、一死後岩本章がレフトスタンドに同点ホームラン。


 両チームの得点はこれだけ、延長12回引き分く。



 西鉄先発の野口二郎は12回を完封して6安打3四球10三振1失点の力投を見せる。



 名古屋先発の森井茂は野口二郎の力投にに負けない巧投で、10回を投げて7安打無四球4三振1失点。二番手の石丸進一も2イニングをパーフェクトに抑え、名古屋は二人のリレーで12回を無四球ピッチングであった。



 ちょっと調べ直さなければなりませんが、両チームの得点が本塁打だけで延長12回引分けは史上初めてのことではないでしょうか。




18年 大和vs阪急 2回戦


4月29日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0  0   0  1 大和 6勝5敗1分 0.545 片山栄次
0 0 1 0 0 0 0 0 0  0 1X  2 阪急 6勝6敗 0.500 天保義夫


勝利投手 天保義夫 3勝2敗
敗戦投手 片山栄次 4勝4敗

二塁打 (和)金子、大塚
三塁打 (急)下社

勝利打点 上田藤夫 2


上田藤夫、サヨナラ打

 今節3連勝と波に乗る大和はエース片山栄次が先発、今節3連敗の阪急は天保義夫で応戦する。

 阪急は3回、先頭の笠石徳五郎が左前打で出塁、三木久一が中前打で続いて無死一二塁、天保の二ゴロをセカンド苅田久徳が二塁ベースカバーのショート木村孝平に送球するがセーフ、ところが木村が体を反転させて三塁に送球、三塁ベースをオーバーランしていた笠石がアウトとなって一死一二塁、続く中村栄の一ゴロは「3-6-3」と転送されるが、ショート木村からの送球が高く逸れて白球がファウルグラウンドを転々とする間に二走三木が還って1点を先制する。


 大和は4回、先頭の四番・金子裕が右中間に二塁打、阪急ベンチはここでファーストを笠石から松本利一に交代、小松原博喜の遊ゴロの間に二走金子は三進、呉新亨の三塁線バントが内野安打となって金子が同点のホームを踏み1-1とする。


 阪急は5回、先頭の下社邦男が左中間に三塁打を放って無死三塁、しかし松本は三振、三木の遊ゴロで三走下社は動けず、天保も二飛に倒れて無得点。


 大和は8回、先頭の木村がストレートの四球で出塁するがキャッチャー池田久之からの一塁牽制にタッチアウト、苅田は一邪飛に倒れるが大塚鶴雄が左中間に二塁打を放ち、三盗も決めて二死三塁、金子も四球から二盗を決めて二死二三塁、小松原博喜が四球を選んで二死満塁とするが、呉は二ゴロに倒れて無得点。


 阪急は9回、2個の四球で二死一二塁とサヨナラのチャンス、松本に代えて代打山下好一を送り勝負を賭けるが敢え無く三振。10回の守備からファーストには森弘太郎が入る。


 大和は10回、二死後大塚鶴雄がレフト線にヒットを放つと二盗に成功、更にディレードスチールを試みるが「1-5-6」と渡ってタッチアウト。


 大和は11回、二死後呉が二塁に内野安打で出塁、ここでディレードスチールを敢行するが「1-3」と送球されてタッチアウト。


 阪急は11回裏、先頭の中村の二ゴロを名手苅田がエラー、中村が二盗を決めて無死二塁、フランク山田伝は打って出るがツースリーから一邪飛に倒れて一死二塁、ここで上田が中前にサヨナラタイムリーを放って阪急が接戦を制す。



 天保義夫は11回を完投して8安打5四球4三振1失点、3勝目をあげる。


 片山栄次も10回3分の1を完投して5安打3四球3三振2失点、自責点ゼロの投球であった。片山は今節24回3分の1を投げて2勝1敗1完封で自責点はゼロ。



 敗れはしたが大和は、3回の守備で見せた木村孝平の体を反転させての三塁送球や、10回、11回に見せたディレードスチールなど、「苅田イズム」が浸透してきており、見逃せない存在となってきている。




2016年5月18日水曜日

18年 巨人vs南海 2回戦


4月28日 (水) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 1 1 0 0 0 0 0 0  2  4  巨人 5勝6敗1分 0.455 沢村栄治 中村政美 藤本英雄
0 0 0 2 0 0 0 0 0  0  2  南海 6勝5敗 0.545 鈴木芳太郎 別所昭

勝利投手 藤本英雄 3勝3敗
敗戦投手 別所昭    4勝3敗

勝利打点 青田昇 1

ファインプレー賞 (南)長谷川善三 1


沢村の巧投が勝利を呼び込む

 巨人は沢村栄治 が二度目の帰還後2回目の先発、南海も鈴木芳太郎が昭和13年以来5年ぶりとなる登板で今季初先発。

 巨人は2回、一死後青田昇が左前打で出塁すると二盗に成功、伊藤健太郎の三ゴロをサード平井猪三郎が一塁に悪送球して一死一三塁、多田文久三の三ゴロを平井がエラーする間に青田が生還して1点を先制する。

 巨人は3回、先頭の呉昌征が中前打で出塁、坂本茂は二邪飛に倒れるが、白石敏男が右前打を放って一死一二塁、中島治康が左前にタイムリーを放ち2-0とする。

 二度の兵役により肩が上がらなくなった沢村は、下手からの巧投を見せた。1回、先頭の猪子利男に三塁内野安打を許すが、長谷川善三を投ゴロに打ち取り猪子を二封、八木進を左飛、別所昭を右飛に打ち取る。2回、先頭の堀井数男を一邪飛に打ち取り、鈴木に三塁内野安打を許し、サード小池繁雄の一塁送球が低く逸れる間に打者走者の鈴木は二進、しかし中野正雄を遊ゴロに打ち取り、平井も右飛に抑えて無失点。

 南海は3回、先頭の八木進が二塁に内野安打、別所の中前打で一走八木は三塁に進み、センター呉からのバックサードの間に打者走者の別所も二塁に進んで一死二三塁、堀井が中前にタイムリーを放って1-2、巨人ベンチはここで先発の沢村から二番手の中村政美にスイッチ、中村は鈴木、中野を連続三振に打ち取るが、平井に代わる代打岡村俊昭が四球を選んで二死満塁、加藤喜作が同点の押出し四球を選んで2-2と追い付く。


 南海は4回、先頭の長谷川が左前打で出塁、八木進も中前打、別所が四球を選んで無死満塁、巨人ベンチはここで中村から三番手の藤本英雄にスイッチ、堀井は浅い左飛、鈴木は三振、中野も三振に倒れて無死満塁のチャンスを生かせず無得点。

 南海は5回からライトの別所をマウンドに上げて鈴木をサードに回す。別所は5回、先頭の白石を中飛に打ち取るが中島に二塁内野安打を許して一死一塁、続く青田の遊ゴロをショート長谷川が二塁ベースを踏んで一塁に送球してゲッツー、この「6B-3」に対して「ファインプレー賞」が贈られた。

 巨人三番手の藤本は6回、先頭の岡村に四球を与える。どうも今季の藤本はコントロールが悪い。加藤の一塁線送りバントで加藤がファースト伊藤の守備を妨害してインターフェアが宣告されたが犠打は記録されている。一死二塁となってトップに返り猪子の打球は二遊間へのライナー、これをセカンド坂本が捕球してそのまま二塁ベースを踏んで無補殺併殺を完成させる。

 藤本は7回、二死後別所、堀井に連打を浴びるが、続く鈴木を三振に打ち取り無失点。この後はエンジン全開となり10回まで無失点に抑える。

 巨人は延長10回表、先頭の坂本が中前打、白石が右前打で続いて無死一二塁、中島の三ゴロで二走坂本が三封されて一死一二塁、青田が左前に決勝タイムリーを放って3-2、レフト堀井からのバックホームの間に一走中島は三塁に、打者走者の青田も二塁に進んで一死二三塁、多田の右犠飛で4-2と突き放す。この1点は効いた。


 巨人先発の沢村栄治は3回3分の0を投げて5安打無四球1三振2失点、自責点2。投球内容から、球威はないもののコントロールが安定していたと読み取れる。許した5安打のうち、内野安打が3本を占めていたことがスコアカードから判明している。残りの2本は二巡目に別所と堀井がアジャストして中前打を放ったもの。2失点目はリリーフした中村政美の押出し四球によるものであった。

 投球内容をもう少し詳しく分析してみると、南海打線は凡飛と引っ掛けた当りを繰り返していることが分かる。初回と2回のヒットは右打者猪子と鈴木の三塁内野安打であった。すなわち、下手からの浮き上がる外角速球とインシュートが巧みに機能していたのである。

 昭和18年の沢村栄治の投球を酷評している記述が数多く認められるが、事実関係を検証してから書いてくださいね。少なくともこの日のピッチングは、当時の平均的投球と比較してみても、「巧投」の部類に分類されることを当ブログが保証します。沢村栄治の名誉にかけて。


 

2016年5月16日月曜日

18年 朝日vs阪神 3回戦


4月28日 (水) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 1 0 0 0 0 2 0 5 朝日 6勝6敗 0.500 林安夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 7勝5敗 0.583 渡辺誠太郎 三輪八郎

林安夫 3勝3敗
渡辺誠太郎 0勝1敗

二塁打 (朝)早川

勝利打点 浅原直人 3


林安夫、今季初完封

 朝日は初回、先頭の坪内道則がストレートの四球で出塁、酒沢政夫は二飛に倒れるが坪内が二盗に成功、早川平一の遊ゴロをショート野口昇がエラーして一死一三塁、浅原直人が左前に先制タイムリーを放って1-0、阪神ベンチはここで早くも先発の渡辺誠太郎から三輪八郎にスイッチ、林安夫の三ゴロをサード玉置玉一がエラーして一死満塁、小林章良は浅い中飛に倒れて二死満塁、広田修三の打席で「1-4-2’」のプレーがあって三走早川が生還、2-0とする。「2’」はキャッチャーのエラーですが、その前のプレーが「1-4」ということは、二走浅原か一走林がディレードスチールを試み、ピッチャー三輪八郎がセカンド乾国雄に送球し、挟殺プレーの隙を突いて三走早川がホームに走り、乾からのバックホームをキャッチャー門前真佐人が落球して早川がホームインしたこととなります。ディレードスチールを試みたのが二走浅原であったか一走林であったかは不明ですが、浅原の可能性が高いでしょう。

 朝日は3回、先頭の酒沢が四球を選んで出塁、早川のレフト線二塁打で無死二三塁、浅原は三振に倒れて一死二三塁、林の三塁後方へのファウルフライで三走酒沢がタッチアップからホームイン、「三邪犠飛」が記録されて3-0とする。当ブログの読者の方であればご存知と思いますが、当時は「犠飛」は記録されておらず、当ブログがスコアカードの記載から「犠飛」と認定した場合、「犠飛」としてお伝えしております。

 朝日は8回、先頭の早川が左前打で出塁、浅原は投飛に倒れるが、林の三塁線バントが内野安打となって一死一二塁、小林が右前にタイムリーを放って4-0、一走林が三塁に進み、広田修三は三振に倒れて二死一三塁、大友一明の遊ゴロをショート野口がエラーして5-0とする。大友には打点が記録された。

 朝日先発の林安夫は4安打3四球3三振で今季初完封、3勝目をあげる。


 

2016年5月15日日曜日

18年 阪急vs名古屋 2回戦


4月28日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 5勝6敗 0.455 中田武夫
4 0 0 0 0 0 0 1 X 5 名軍 8勝3敗 0.727 西沢道夫

勝利投手 西沢道夫 4勝1敗
敗戦投手 中田武夫 1勝2敗

二塁打 (急)下社 
本塁打 (急)安田 1号 (名)吉田 1号

勝利打点 小鶴誠 2


西沢道夫、完投で4勝目

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉の当りは三ゴロ、これをサード三木久一が一塁に悪送球、岩本章の左前打で無死一二塁、古川清蔵が送って一死二三塁、小鶴誠の三ゴロで三走石丸がホームに突っ込み、サード三木がバックホームするが悪送球、三走石丸に続いて二走岩本もホームに還って2-0、このプレーで野選とエラーが記録される。打者走者の小鶴は二塁に進み、ピッチャー西沢道夫からの二塁牽制をショート中村栄が後逸して小鶴は三塁に進み、吉田猪佐喜が四球を選んで一死一三塁、ここでダブルスチールを敢行、キャッチャー安田信夫からの二塁送球が高く逸れて暴投、三走小鶴がホームに還って3-0、吉田には二盗が記録されたが小鶴のホームインはエラーによるものと判定された。芳賀直一が左前打を放って一死一三塁、藤原鉄之助の三ゴロで三走吉田がホームに走り、サード三木がバックホームするが又も悪送球、4-0とする。

 阪急守備陣は初回から5エラーを記録する。

 阪急は2回、二死後安田信夫がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1-4とする。

 名古屋は8回、先頭の吉田がレフトスタンドにダメ押しホームランを叩き込んで5-1とする。

 西沢道夫は5安打9四球と乱れたが6三振1失点で完投、4勝目をあげる。


 安田信夫が2回に放ったホームランはプロ入り初安打であった。


 阪急は初回の5失策を含めて7個のエラーを記録、サードを守った三木久一は5回まで出場して4失策であった。


 

2016年5月13日金曜日

18年 大和vs西鉄 3回戦


4月28日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 0 0 2 大和 6勝4敗1分 0.600 畑福俊英 石田光彦
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 西鉄 2勝10敗 0.167 重松通雄
勝利投手 石田光彦 2勝0敗
敗戦投手 重松通雄 0勝4敗

二塁打 (和)小松原、苅田

勝利打点 苅田久徳 2


苅田久徳、又もや決勝二塁打

 西鉄は初回、先頭の中村信一が中前打から二盗に成功、濃人渉が送って一死三塁、富松信彦の中犠飛で1点を先制する。

 大和は2回、先頭の小松原博喜がライト線に二塁打、呉新亨は中飛に倒れ、鈴木秀雄の一ゴロの間に小松原は三進、畑福俊英がツーナッシングと追い込まれながら粘って四球を選び二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて1-1の同点に追い付く。

 西鉄は3回、先頭の佐藤武夫が左前打で出塁、重松通雄は四球を選んで無死一二塁、トップに返り中村が左前打を放って無死満塁の大チャンス、濃人の当りは鋭いライナーとなって二遊間に飛ぶが、セカンド苅田久徳が捕球するとそのまま二塁ベースを踏み、飛び出していた二走重松を封殺、三走佐藤も動けず一瞬にして二死一三塁、富松が四球を選んで二死満塁とするが、野口明が三ゴロに倒れて無得点に終わる。ここはこの試合の大きなポイントであった。

 大和は4回から先発の畑福がベンチに下がり、二番手として石田光彦がマウンドに上がる。

 大和は7回、先頭の渡辺絢吾が中前打で出塁すると、トップに返り木村孝平が送りバントを決めて一死二塁、ここで苅田が左中間に決勝二塁打を放って2-1と勝ち越す。

 4回からリリーフのマウンドに上がった石田光彦は6イニングを1安打1四球5三振無失点に抑えて2勝目をあげる。相変わらずキレ味は衰えていない。


 苅田久徳監督が決勝二塁打を放ち今季2個目の勝利打点を記録、1個目も4月10日、復帰した沢村栄治 から放った決勝二塁打でした。守っても3回無死満塁で無補殺併殺を記録してゲームの流れを味方に引き寄せた。


2016年5月12日木曜日

18年 巨人vs阪神 2回戦


4月25日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 巨人 4勝6敗1分 0.400 藤本英雄 川畑博
0 1 0 0 0 3 0 2 X 6 阪神 7勝4敗 0.636 三輪八郎
勝利投手 三輪八郎 3勝2敗
敗戦投手 藤本英雄 2勝3敗

二塁打 (神)平林
三塁打 (神)門前

勝利打点 平林栄治 1


平林栄治、決勝二塁打

 阪神は2回、門前真佐人、大島渡が連続三振、続く野口昇はストレートの四球、平林栄治の左中間二塁打で野口が還り1点を先制、三輪八郎も左前打を放って二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが「2-6-2」と転送されて平林は本塁寸前でタッチアウト。

 阪神は6回、先頭の塚本博睦の遊ゴロをショート白石敏男がエラー、金田正泰が送って一死二塁、玉置玉一が四球を選んで一死一二塁、続く山口政信の打席でピッチャー藤本英雄がワイルドピッチを犯して一死二三塁、更に連続ワイルドピッチで三走塚本が還り2-0、山口の右前タイムリーで3-0、門前の遊ゴロで山口は二封、セカンド坂本茂はゲッツーを狙って一塁に送球するが大暴投となって打者走者の門前は二塁に進み、大島の中前タイムリーで4-0とリードを広げる。

 巨人は8回、先頭の伊藤健太郎の三ゴロをサード玉置がエラー、坂本の遊ゴロで伊藤は二封、多田文久三が四球を選んで一死一二塁、小池繁雄は三振に倒れて二死一二塁、川畑博の三ゴロを玉置が一塁に大暴投する間に二走坂本に続いて一走多田も還り2-4と詰め寄る。

 阪神は8回裏、一死後玉置が三塁線にセーフティバントを決めて出塁し前回タイムリーエラーの雪辱、山口は二飛に倒れるが門前の三塁内野安打で二死一二塁、大島が四球を選んで二死満塁、野口がライト線に2点タイムリーを放って6-2、再び4点差として試合を決める。

 三輪八郎は6安打6四球7三振2失点、自責点ゼロの完投で3勝目をあげる。


 ルーキーシーズンの昨年は勝率10割だった藤本英雄は7四球2暴投の乱調で今季早くも3敗目を喫す。


 決勝二塁打を放った平林栄治は松本商業の出身で中島治康の11年後輩、今季を最後に応召して戦死することとなる。


2016年5月10日火曜日

18年 朝日vs南海 2回戦


4月25日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 3 0 0 0 0 4 朝日 5勝6敗 0.455 林安夫
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海 6勝4敗 0.600 丸山二三雄

勝利投手 林安夫        2勝3敗
敗戦投手 丸山二三男 0勝1敗

三塁打 (朝)林

勝利打点 林安夫 1


3安打完投と決勝三塁打

 朝日は1回、2回と2人の走者を出しながら無得点。

 朝日は3回、先頭の坪内道則が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、酒沢政夫が送って一死二塁、早川平一の投ゴロで二走坪内は三塁に向かい、ピッチャー丸山二三雄が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死一三塁、浅原直人の三塁内野安打で1点を先制する。

 1回、2回と三者凡退の南海は3回、先頭の平井猪三郎が四球で出塁、丸山の一ゴロの間に平井は二進、スコアカードの記載ではバントではなさそうであるが犠打が記録された。加藤喜作の遊ゴロの間に二走平井は三進、トップに返り猪子利男の三ゴロをサード原秀雄がタイムリーエラーして平井が生還、1-1の同点とする。

 朝日は5回、先頭の坪内がストレートの四球で出塁するが二盗に失敗、酒沢は一ゴロに倒れて二死無走者、ここから早川が左前打、浅原が2打席連続三塁内野安打で二死一二塁、ここで林安夫が右越えに三塁打を放って3-1と勝越し、ライトからの返球を中継したセカンド加藤の三塁送球が悪送球となって林もホームに還り4-1とする。記録は三塁打と加藤のエラー。


 敗れた南海ではキャッチャー八木進が4つの盗塁を刺す活躍を見せる。


 貴重な三塁打を放って気を良くした林安夫は4回以降無失点、3安打3四球7三振1失点、自責点ゼロの完投で2勝目をあげる。林の投打に亘る活躍が目立ったゲームであった。


2016年5月8日日曜日

18年 阪急vs西鉄 1回戦


4月25日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 阪急 5勝5敗 0.500 森弘太郎
0 1 0 0 0 0 1 3 X 5 西鉄 2勝9敗 0.182 野口二郎

勝利投手 野口二郎 2勝4敗
敗戦投手 森弘太郎 1勝2敗

二塁打 (西)宇野
三塁打 (西)宇野


宇野錦次、猛打炸裂!

 西鉄は2回、先頭の祖父江東一郎の当りは三ゴロ、これをサード高柳常治が一塁に悪送球して無死二塁、黒沢俊夫が送りバントを決めて一死三塁、佐藤武夫の三ゴロを今度はファースト笠石徳五郎が後逸する間に三走祖父江が還って1点を先制する。

 阪急は4回、先頭の仁木安が右前打から二盗に成功、フランク山田伝が送りバントを決めて一死三塁、上田藤夫の遊ゴロで三走仁木がホームに突っ込み、ショート濃人渉が本塁に送球するがセーフ、野選が記録されて1-1の同点とする。

 西鉄は7回、一死後宇野錦次がレフト線に二塁打、トップに返り中村信一が四球を選んで無死一二塁、富松信彦は初球、2球目をファウルしてツーナッシングと追い込まれるが2球ボールを選び、5球目を打ってライトファウルフライ、これをライト仁木が落球して命拾い、1球ファウル後の7球目を右前打、二走宇野が三塁ベースを蹴ってホームに突っ込み、ライト仁木からの送球にタイミングはアウトであったがキャッチャー池田久之が落球して宇野がホームイン、2-1となりこれが決勝点となったが富松には打点は記録されていないので、この試合の勝利打点は「なし」となる。

 西鉄は8回、先頭の野口二郎が左前打、祖父江がレフト線にヒットを放ち一走野口は三塁に進み、送球の隙を突いて打者走者の祖父江も二塁を陥れて無死二三塁、黒沢は三邪飛、佐藤は左飛に倒れて二死二三塁、ここで宇野が左中間に三塁打を放って4-1として試合を決め、トップに返り中村信一の遊ゴロをショート中村栄がエラーする間に三走宇野がダメ押しのホームを踏んで5-1とする。


 野口二郎は10安打を打たれながら1四球2三振1失点の完投、依然として調子が戻らないが2勝目をあげる。


 帰還兵宇野錦次が4打数3安打2打点、二塁打1本、三塁打1本と猛打を炸裂させた。この試合で「勝利打点」は記録されていないが、「真の殊勲者」は宇野錦次であった。


 

18年 大和vs名古屋 3回戦


4月25日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   2  2 大和 5勝4敗1分 0.556 石田光彦 片山栄次
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 名軍 7勝3敗 0.700 西沢道夫

勝利投手 片山栄次 4勝3敗
敗戦投手 西沢道夫 3勝1敗

二塁打 (名)吉田

勝利打点 小松原博喜 1


西沢道夫、痛恨のエラー

 一つのエラーが試合を決した。

 0対0のまま迎えた延長12回表大和の攻撃は、先頭の苅田久徳が三前に内野安打、大塚鶴雄は二飛に倒れて一死一塁、金子裕の投ゴロでゲッツー、と思われた瞬間、ピッチャー西沢道夫からの二塁送球が悪送球となって一走苅田は三塁に進み、打者走者の金子も二塁に進んで一死二三塁、小松原博喜が中前に決勝タイムリーを放って1-0としてなお一死一三塁、続く渡辺絢吾に代わる代打呉新亨の打席でダブルスチールを決めて三走金子が生還、2-0とする。

 名古屋先発の西沢道夫は快投を見せ、11回まで打たれたヒットは2回に渡辺に許した中前打1本のみ。3安打4四球1死球3三振で12回を完投したが、自らの悪送球で敗戦投手となった。

 大和先発の石田光彦も7回まで3安打無失点。8回、先頭の岩本章にストレートの四球を与え、古川清蔵も四球で歩かせたところで片山栄次と交代する。片山は小鶴誠を中飛に打ち取り、吉田猪佐喜の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってゲッツー、ピンチを切り抜ける。

 片山栄次は5イニングを無安打1四球2三振無失点で切り抜け、4勝目をあげて若林忠志、別所昭と並びハーラートップに立つ。


 

2016年5月6日金曜日

三冠への道 2016 その2 ナ・リーグ打撃部門はブライス・ハーパー



 又しても一つハズしました。


 投手部門はナがジェイク・アリエタでアはジョーダン・ジマーマン、打撃部門のアはマニー・マチャドで三部門を的中させましたが、ナの打撃部門はアレドミア・ディアスの予想がハズれてブライス・ハーパーが選ばれました。


 ディアスのようなタイプには票が集まらないのは例年通り、当ブログがディアスのようなタイプを予想してハズすのも恒例となってきました。


 別にブライス・ハーパーが嫌いな訳ではありませんが、「有名選手」というカテゴリーは嫌いです。ハーパーの実力は十分認めており、「プレイヤー・オブ。ザ・ディケード」の最有力候補であると考えています。


*ブライス・ハーパーの「Under 18」時代の直筆サインカード。キャッチャーをやっていました。このカードは無名時代に随分安く入手しましたが、今では価格が高騰しています。





18年 巨人vs朝日 2回戦


4月24日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 4 1 0 0 0 0 0 0 5 巨人 4勝5敗1分 0.444 須田博
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 朝日 4勝6敗 0.400 内藤幸三 真田重蔵

勝利投手 須田博     2勝2敗
敗戦投手 内藤幸三 1勝1敗

二塁打 (巨)多田、中島 (朝)大友

勝利打点 須田博 1


不振の巨人、打順変更が奏功

 開幕から3勝5敗1分と調子が上がらない巨人は、ここまで33打数13安打と打撃好調の呉昌征を三番に上げて白石敏男をトップに配す。一方、真田重蔵の加入で期待が高いながら開幕から4勝5敗の朝日は‟初代巨人キラー”内藤幸三で応戦する。

 巨人は初回、新一番白石がライト線にヒット、青田昇は左飛に倒れるが、新三番呉が四球を選んで一死一二塁、しかし中島治康は遊飛、伊藤健太郎は三振に倒れて無得点。

 朝日は1回裏、一死後酒沢政夫が四球を選んで出塁、早川平一が左前打を放ってこちらも一死一二塁、しかし浅原直人は右飛、内藤は二ゴロに倒れて無得点。

 両軍、初回のチャンスを生かせなかった。

 巨人は2回、先頭の坂本茂が四球を選んで出塁、多田文久三のレフト線二塁打で無死二三塁、小池繁雄は死球を受けて無死満塁、須田博が左前に2点タイムリーを放って2-0、トップに返り白石が一前に送りバントを決めて一死二三塁、青田は三ゴロに倒れて二死二三塁、呉が中前にタイムリーを放って3-0、更に中島がライト線に二塁打を放ってこの回一気に4点を先制する。打順の入替えが効を奏した。

 巨人は3回、先頭の坂本が三前にセーフティバントを決めて出塁、多田がライト前にヒット、小池が四球を選んで無死満塁、須田は浅い中飛に倒れるが、トップに返り白石が押出し四球を選んで5-0とする。

 朝日は7回、先頭の坪内道則がストレートの四球で出塁、酒沢の投ゴロの間に坪内は二進、早川の遊ゴロで坪内は三進、浅原直人が四球を選んで二死一三塁、ここで浅原が二盗、キャッチャー多田は三走坪内を牽制するため三塁に送球するが悪送球、坪内が還って1-5とするが焼け石に水。


 須田博は6安打6四球3三振1失点、自責点ゼロの完投で2勝目をあげる。9回以外は毎回走者を出す苦しいピッチングであったが粘りを見せた。打っては決勝打を放ち勝利打点を記録する。


 2回の中島のライト線二塁打は、スコアカードの記載では「二本戦」となっており記録は内野安打であった。当時は外野に抜けても「内野安打」として記録されるケースが散見される(読売新聞の記述では外野に抜けたように見えるが公式記録では内野安打として記録されているケースがある)が、「内野安打二塁打」は珍しい。






*2回の中島治康のライト線二塁打は「二本戦」となっており、「内野安打」であった。





 

2016年5月4日水曜日

「飛び蹴り」から「トビウオ」へ



 筆者の実家は千葉県市川市国分4丁目、JR市川駅から北へ約2キロとなります。目の前にある「国分尼寺跡公園」は昭和42年の発掘調査の跡地です。その発掘前の空き地時代は筆者の主戦場でした。近所の年上のガキ大将に野球で対抗できるのは筆者だけで、随分可愛がってもらいましたね。

 そこから数百メートル北に千葉商科大学付属高等学校(以下「商大付属」=地元ではみんなこう呼んでいます)があります。小学校時代はよく校庭に忍び込んで遊んでいました(笑)。


 商大付属が天下にその名を知らしめたのは1982年センバツ、大会屈指の剛腕と言われた平沼定晴を擁して甲子園に乗り込んだ時でした。中日に入団した平沼はロッテに移籍して球史に残る事件の主人公となります。1989年9月23日、清原に投じた内角球を清原が避けずに当たり、逆上した清原がマウンドの平沼にバットを投げつけて突進、平沼もマウンドを降りて応戦したところに清原の飛び蹴り(実際は体を反転させてのヒップボンバー)が炸裂しました。

 通算18勝の平沼定晴はこの一件で球史にその名を刻んでいます。


 あれから四半世紀、商大付属がオリンピック選手を輩出しました。現在2年生の持田早智がリオデジャネイロオリンピック水泳女子800メートルリレーの代表に選出されたのです。

 奈良県出身の持田は小学校3年の時に千葉市に引っ越してきたそうです。家の近所のルネサンス幕張で研鑽を積んでオリンピック代表の座をもぎ取りました。幕張からどうして市川の商大付属まで通っているのかは分かりませんが、総武線沿線で水泳環境が整っている高校を選択したのでしょう。


 市川には水泳の下地があります。今では日本一のスポーツクラブとなったセントラルスポーツ(現・水連会長の鈴木大地も一時所属していました)を立ち上げた東京オリンピック水泳代表の後藤忠治が、市川の和洋女子大のプールを借りてセントラルスイムクラブを開いたのは筆者が小学生時代のことです。近所のガキどもが全員通っていました。当時は後藤さんが直接指導していましたね。筆者には水泳センスがなかったので記録は全く伸びませんでしたが(笑)。セントラルスポーツの成功の原点は和洋女子大にあったのです。


 「飛び蹴り」で名を馳せた平沼定晴から「トビウオジャパン」の期待の星となった持田早智へ、商大付属の歴史は連綿と受け継がれていきます。


 

18年 南海vs阪神 3回戦


4月24日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 6勝3敗 0.667 別所昭
0 0 0 0 0 0 1 0 X 1 阪神 6勝4敗 0.600 若林忠志

勝利投手 若林忠志 4勝0敗
敗戦投手 別所昭     4勝2敗

二塁打 (南)堀井

勝利打点 田中義雄 2


若林忠志、5安打完封で新旧対決を制す

 南海は別所昭、阪神は若林忠志が先発、新旧対決となった。

 1回、2回と三者凡退の南海は3回、先頭の堀井数男の三ゴロをサード玉置玉一が一塁に悪送球して無死二塁、鈴木芳太郎が左前打から二盗を決めて無死二三塁、しかし加藤喜作は投ゴロに倒れ、トップに返り猪子利男が四球を選んで一死満塁、長谷川善三は三振、岡村俊昭は一ゴロに倒れて先制のチャンスを逸す。

 南海は5回、二死後加藤がストレートの四球を選んで出塁、トップに返り猪子が左前打、長谷川も中前打を放って二死満塁、岡村の投ゴロを何故か若林が二塁に送球して一走長谷川を二封してスリーアウトチェンジ。若林がアウトカウントを間違えた可能性がある。二塁に送球した方がアウトが取りやすい打球だっただけかもしれませんが。

 阪神は4回まで毎回走者を出しながら無得点。

 南海は7回、先頭の堀井が左中間に二塁打、鈴木が送りバントを決めて一死三塁と先制のチャンス、しかし加藤は一邪飛、トップに返り猪子は投ゴロに倒れてこの回も無得点。

 阪神は7回裏、先頭の野口昇が四球を選んで出塁、乾国雄の捕前送りバントをキャッチャー八木進が二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、若林は三飛に倒れて一死一二塁、トップに返り塚本博睦の二ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、金田正泰に代わる代打中原宏がツースリーから四球を選んで二死満塁、ここでカイザー田中義雄が押出し四球を選び1-0として均衡を破る。


 若林忠志は5安打2四球3三振で今季2度目の完封、無傷の4連勝をマークして別所に並ぶ。


 別所昭は8回を完投して4安打1失点であったが、7四球が敗因となった。若林とは経験の差が出た試合であった。


 

2016年5月3日火曜日

18年 名古屋vs西鉄 3回戦


4月24日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
5 3 1 0 0 0 0 0 0 9 名軍 7勝2敗 0.778 野口正明
2 0 0 0 0 0 0 2 0 4 西鉄 1勝9敗 0.100 野口明 近藤貞雄

勝利投手 野口正明 1勝0敗
敗戦投手 野口明     0勝1敗

二塁打 (名)岩本 (西)富松
三塁打 (名)金山
本塁打 (名)岩本 2号

勝利打点 吉田猪佐喜 2


古川清蔵、5打席連続四球

 名古屋は今年から投手に転向した野口正明がプロ入り初先発。西鉄は野口明で応戦する。

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が四球を選んで出塁、岩本章の三ゴロで石丸は二封、古川清蔵は四球、小鶴誠も四球を選んで一死満塁、吉田猪佐喜の右犠飛で1点を先制、二走岩本もタッチアップから三塁に進み、小鶴が二盗を決めて二死二三塁、芳賀直一が四球を選んで二死満塁、藤原鉄之助の押出し四球で2-0、ここで金山次郎が右中間最深部に三塁打を放って3人が生還、5-0とする。

 西鉄は1回裏、二死後濃人渉が四球を選んで出塁、野口明の左前打で濃人が三塁に進み一死一三塁、野口明が二盗を決めて二死二三塁、中村民雄の三塁内野安打で1-5、富松信彦のライト線二塁打で2-5とする。

 名古屋は2回、先頭の石丸藤吉が四球で出塁、続く岩本がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込んで7-2、古川は2打席連続四球、小鶴は左飛に倒れるが、吉田の右前打で一死一三塁、吉田が二盗を決め、芳賀は一邪飛に倒れて二死二三塁、藤原の三塁内野安打で1点追加して8-2と突き放す。

 名古屋は3回、二死後岩本が左中間に二塁打、古川は3打席連続四球、小鶴の左前タイムリーで9-2と引き離す。

 西鉄は2回から7回まで野口正明の前に2安打無得点。8回、先頭の濃人の遊ゴロをファースト小鶴が後逸して無死一塁、野口明の中前打をセンター古川が後逸する間に一走濃人に続いて打者走者の野口明までも生還し4-9とするが反撃もここまで。

 野口正明は6安打3四球1三振4失点、自責点2の完投でプロ入り初登板を白星で飾った。


 野口明は二郎、昇、渉と共に四兄弟が中京商業からプロ野球選手となっていますが、野口正明は筑豊の飯塚商業出身なので小鶴誠の後輩となります。


 野口正明は戦後、1950年に創設される西鉄クリッパースに移り、52年には西鉄ライオンズで最多勝をマークすることとなる。昭和18年の西鉄は東京セネタース-翼-大洋の系譜で、経営母体は西日本鉄道ですが戦後の西鉄ライオンズとは別チームです。


 3回までに3打席連続四球を選んだ古川清蔵は、5回の第4打席、8回の第5打席でも四球を選び、5打席連続四球を記録した。古川清蔵氏は野球界引退後は競馬評論家に転身し、JRAのホームページで確認できる「平成27年度顕彰馬記者投票名簿」にも131番「会友」として掲載されているように、現在もご存命のようです。


*こちらは「JRA」のホームページから転載させていただいております「平成27年度顕彰馬記者投票名簿」となります。問題があるようでしたら削除させていただきます。131番に「会友」として「古川清蔵」の名前が確認できます。

http://jra.jp/news/201509/pdf/091401_02.pdf



 

2016年5月2日月曜日

18年 阪急vs大和 1回戦


4月24日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 5勝4敗 0.556 天保義夫
0 0 0 0 0 1 0 0 X 1 大和 4勝4敗1分 0.500 片山栄次

勝利投手 片山栄次 3勝3敗
敗戦投手 天保義夫 2勝2敗

勝利打点 大塚鶴雄 1


柳鶴震改め大塚鶴雄が決勝打

 阪急は今季開幕から西宮と甲子園で試合を続けてきたが今季初の東上。大和は4月3日の開幕戦だけ西宮であったがその後は東京に居座り後楽園で試合を続けている。物資欠乏の影響から東西の移動が少なくなるのが今季の特徴です。

 阪急は5回まで3四球を選ぶが無安打、大和先発の片山栄次に抑え込まれてきた。

 阪急は6回、先頭のフランク山田伝がショートに内野安打、しかし上田藤夫の投前送りバントを片山がダッシュ良く飛び出して一走山田を二塁で刺す。続く池田久之は左飛、仁木安は右飛に倒れてこの回も無得点。

 阪急先発の天保義夫の前に5回まで1安打に抑えられてきた大和は6回裏、先頭の渡辺絢吾の当りは三ゴロ、これをサード高柳常治がエラー、トップに返り木村孝平の投前送りバントを天保がダッシュ良く飛び出して一走渡辺を二塁で刺す。続く苅田久徳の三ゴロで一走木村は二封、一塁に残った苅田が二盗を決めて二死二塁、大塚鶴雄がレフト線にタイムリーを放ち二走苅田が還って1点を先制、これがこの試合両チーム唯一の得点となった。

 片山栄次は阪急打線を2安打に抑え、5四球3三振でプロ入り初完封、3勝目をあげる。


 この試合の明暗を分けたのは両軍6回の攻撃にあった。阪急は先頭の山田が内野安打で出塁、続く上田の送りバントをピッチャー片山が二塁に送球して山田を二封、続く池田と仁木がポンポンとフライを打ち上げて無得点。一方、大和も先頭の渡辺が三失に生き、木村の送りバントをピッチャー天保が二塁に送球して山田を二封とここまでは全く同じ展開、続く苅田は三ゴロで木村が二封されて苅田が一塁に残り二盗に成功、大塚の決勝タイムリーを呼び込んだ。


 ポンポンフライを打ち上げた阪急と、ゴロを転がして走者を進めようとした大和の差が出た試合であった。打力に乏しいチームはゴロを転がすことが鉄則、転がしていけば、何かが起こります。


 

2016年5月1日日曜日

三冠への道 2016 その1



 さぁ皆さん、今年も月間MVPの季節がやってきました。


 ア・リーグ打撃部門はボルチモアのマニー・マチャドと予想します。

 マチャドは今月96打数33安打20得点16打点、二塁打10本、本塁打7本、打率3割4分4厘、OPS1.061。ロビンソン・カノは8本塁打24打点ですが打率は2割2分6厘で脱落。最大のライバルは昨年の年間MVPに輝いたジョシュ・ドナルドソンで、8本塁打20打点は驚異ですが打率が2割9分2厘と3割をキープできなかったのでマチャド有利と見ます。その素質はブライス・ハーパーに匹敵すると言われており、いよいよ開花したと見ます。


 ナ・リーグ打撃部門はセントルイスのアレドミス・ディアスと予想します。

 ディアスは今月71打数30安打18得点13打点、二塁打8本、三塁打1本、本塁打4本、打率4割2分3厘、OPS1.186。昨年の年間MVPブライス・ハーパーは9本塁打24打点、ノーラン・アレナドは10本塁打22打点、驚異の新人トレバー・ストーリーは10本塁打20打点ですが、3人とも打率は3割を切っており、一時は5割を狙う勢いだったアレドミス・ディアスにします。キューバからの亡命時に年齢詐称のためメジャーデビューが遅れましたが、これは生き延びるための術(すべ)であり、「野球賭博」と同列の犯罪行為ではありません。


 ア・リーグ投手部門はシカゴ・ホワイトソックスのクリス・セールとデトロイトのジョーダン・ジマーマンの一騎打ちと見ます。

 共に今月5勝0敗。クリス・セールは防御率1.66、32奪三振、WHIPは驚異の0.68。ジョーダン・ジマーマンは防御率が冗談のような0.55、23奪三振、WHIP1.06。38イニングを投げて被安打21本のセールか、33イニングを投げて自責点僅かに2のジマーマンか、セイバー派か伝統の防御率派かの争いでもありますが、当ブログは伝統を重視しますので驚異の防御率0.55を記録したジョーダン・ジマーマンと予想させていただきます。


 ナ・リーグ投手部門はシカゴ・カブスのジェイク・アリエタ以外にあり得ない。

 4月21日には昨年に続いてノーヒットノーランを達成して今月5勝0敗、防御率1.00、32奪三振、WHIP0.78。ライバルは見当たらず、満票もあり得る。昨年当ブログが発掘したと言っても過言ではないアリエタのあり得るネタは今年も使わせていただきます。


 月間MVP予想の公表は4シーズン目を迎えました。6ヶ月4部門で予想の分母は「24」。2013年は的中「14」、2014年は「16」、2015年も「16」。4部門完全的中は2013年7月だけです。まぁ、当てるだけならもう少し的中率を上げることは可能かもしれませんが、当ブログは予想を当てることよりも予想の過程を楽しむことを目的としています。有名選手が嫌いな当ブログの的中率が上がることは永遠にないでしょうね(笑)。