2016年4月2日土曜日

18年 阪急vs阪神 1回戦


4月13日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 阪急 2勝2敗 0.500 森弘太郎
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 阪神 3勝2敗 0.600 三輪八郎 若林忠志

勝利投手 森弘太郎 1勝0敗
敗戦投手 三輪八郎 2勝1敗

二塁打 (急)仁木、森 (神)塚本2、武智、門前

勝利打点 なし

猛打賞 (神)塚本博睦 1


雪隠詰め

 阪急は初回、一死後フランク山田伝が四球で出塁、二死後山田が二盗に成功、池田久之も四球を選んで二死一二塁とするが、笠石徳五郎は三ゴロに倒れて無得点。

 阪急は2回、先頭の中村栄が四球で出塁すると下社邦男が送って一死二塁、しかし伊藤健一は捕邪飛、森弘太郎も三振に倒れてこの回も無得点。

 阪神は2回裏、先頭のンカイザー田中義雄のセーフティバントをピッチャー森がお手玉、エラーが記録されて無死一塁、パスボールで田中は二進、門前真佐人が送りバントを決めて一死三塁、乾国雄が四球を選んで一死一三塁、三輪八郎の二ゴロで三走田中がホームを狙うが、セカンド上田藤夫がホームに送球すると田中は三塁ベースに逆戻り、キャッチャー池田が三塁に送球するがこれをサード伊藤が後逸、二塁に進んでいた乾はこれを見て三塁に走り、田中も再度ホームを狙うがバックアップしたレフト下社が素早くホームに送球、田中は又も三塁に逆戻りするが既に乾も三塁ベースに到着しており「雪隠詰め」、占有権は田中にあるので乾が「7-2-5」でタッチアウトとなった。打者走者の三輪は二塁に進んでおり二死二三塁、武智修は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は3回、先頭の仁木安が右中間に二塁打、山田が四球を選んで無死一二塁、上田の一塁線送りバントをファースト門前が間に合わない三塁に送球、しかもこれが高く逸れる悪送球となって仁木が還り1点を先制、このワンプレーで犠打と野戦とエラーが記録された。一走山田は三塁に、打者走者の上田は二塁に進んで無死二三塁、池田の右犠飛で2-0、二走上田もタッチアップから三塁に進み、笠石が四球から二盗を決めて一死二三塁、中村は浅い左飛に倒れるが、下社の一塁内野安打で三走上田が還って3-0とリードする。

 阪神は6回、一死後田中が左前打、門前の左中間二塁打で一死二三塁、乾に代わる代打御園生崇男の中犠飛で1点返して1-3とするが反撃もここまで。


 森弘太郎は8安打2四球無三振の完投で今季初勝利を飾る。名投手森弘太郎の、戦前最後の勝利となった。


 阪神打線は8安打を放ち二塁打も4本飛び出したがあと1本が出ずじまいで8残塁。

 阪急は4安打ながら9四球を選んだが3回以降は得点できずに11残塁。

 フランク山田伝が4四球3盗塁を記録する活躍を見せた。



*2回に記録された「雪隠詰め」の場面。





*「雑記」欄には「三塁に走者二人でて
アウトされる」と記載されている。昭和15年3月31日のライオンvsタイガース1回戦(2012年7月7日掲載)で起きた「雪隠詰め」は「雑記」欄の記載がなく、スコアカードから読み解いたものでした。





 

0 件のコメント:

コメントを投稿