2015年8月10日月曜日

17年 南海vs大洋 11回戦


9月13日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海 36勝36敗 0.500 石田光彦 神田武夫
1 0 0 0 0 0 1 0 X 2 大洋 43勝24敗5分 0.642 野口二郎

勝利投手 野口二郎 27勝11敗
敗戦投手 神田武夫 19勝15敗

二塁打 (大)村松、野口二郎

勝利打点 なし


野口二郎、27勝目

 大洋は初回、一死後濃人渉が四球を選んで出塁、村松長太郎が左中間に二塁打、センター岩本義行からの返球を中継したショート柳鶴震の三塁送球が悪送球となる間に三塁に達していた一走濃人がホームに還り1点を先制する。

 大洋は2回、二死後佐藤武夫が三塁に内野安打、織辺由三の右前打で二死一二塁、南海ベンチはここで先発の石田光彦から神田武夫にスイッチ、中村信一が中前にヒットを放ち二走佐藤が鈍足を飛ばして三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、センター岩本からの返球を中継したピッチャー神田がホームに送球して佐藤はタッチアウト。

 南海は3回、先頭の神田が粘って四球を選び、増田敏が送って一死二塁、八木進は三振に倒れて二死二塁、トップに返り柳のレフト線タイムリーで二塁から神田が還り1-1の同点に追い付く。柳は初回のタイムリーエラーを帳消しとした。

 大洋は7回、先頭の野口二郎が左中間に二塁打、浅岡三郎の遊ゴロの間に野口二郎は三進、キャッチャー八木からの三塁牽制をサード増田が後逸する間に三走野口が還って2-1と勝ち越す。

 野口二郎は5安打1四球3三振1失点の完投で27勝目をマークする。

 南海二番手の神田武夫は6回3分の1を投げて3安打3四球1三振1失点、先発の石田光彦と共に自責点はゼロであった。


 大洋は村松長太郎と野口二郎が放った2本の二塁打を相手エラーで得点に結びつけた。


 大洋は8回から宇野錦次がセカンドの守備についた。宇野は昭和13年まで阪急で活躍して応召、今季阪急に復帰して4月7日にスタメン、4月22日にもセカンドに入り、阪急では2試合に出場していた。「野球界」昭和17年10月15日号に「登録申請 大洋 宇野錦次」と書かれている。大洋はセカンドのレギュラー山川喜作が今月で応召することから宇野錦次を阪急から補強したようだ。「野球界」同号には「巨人 藤本英雄」の登録申請も書かれているが、こちらは明大からの入団となる。



 

0 件のコメント:

コメントを投稿