2015年7月2日木曜日

17年 巨人vs朝日 10回戦


8月8日 (土) 西京極

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 3 巨人 43勝18敗3分 0.705 広瀬習一
1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 朝日 29勝34敗2分 0.460 林安夫

勝利投手 広瀬習一 18勝6敗
敗戦投手 林安夫     18勝15敗

二塁打 (巨)水原、白石 (朝)室脇、伊勢川

勝利打点 中島治康 11


広瀬習一、完投で18勝目

 西京極球場の第二試合はここまで17勝の広瀬習一と18勝の林安夫が激突。

 朝日は初回、広瀬の立ち上がりを攻めて先頭の坪内道則がセンター左にヒット、室脇正信の右中間二塁打で坪内が一気に生還、1点を先制する。

 巨人は3回、一死後呉波が内野安打から二盗に成功、水原茂の左中間二塁打で1-1の同点に追い付く。

 巨人は5回、先頭の坂本茂の遊ゴロをショート五味芳夫が一塁に悪送球、トップに返り呉の三ゴロの間に坂本が二進、水原の三塁内野安打で一死一三塁、中島治康がレフトに勝ち越しの犠飛を打ち上げて2-1と勝ち越す。

 朝日は6回、坪内の二ゴロをセカンド坂本がエラー、室脇の左前打で一死一二塁、鬼頭政一の三ゴロは「5-4-3」と転送されたがセカンド坂本からの一塁送球が悪送球となる間に二走坪内が生還して2-2の同点とする。坂本はダブルエラー、両チームの2点目は敵失絡みによるもので両投手の自責点ではなかった。

 朝日は7回、8回と四球の走者を出すが無得点。巨人は8回、9回とヒットの走者を出すが無得点。試合は延長戦にもつれ込む。

 巨人は10回表、先頭の坂本がライト線にヒット、トップに返り呉が投前に送りバントを決めて一死二塁、水原の二ゴロが進塁打となって二死三塁、ここで中島が中前にタイムリーを放ち3-2と勝ち越す。

 朝日は10回裏、先頭の林がレフト線にヒット、伊勢川真澄の一塁への当りで林は二封、一塁ランナーに代走酒沢政夫が起用、巨人ベンチはここでファーストを川上哲治から永沢富士雄に交代、広瀬からの牽制球で代走の酒沢はタッチアウト、最後は山本秀雄が中飛に倒れて巨人が接戦を制す。


 広瀬習一は6安打2四球1三振2失点、自責点1の完投で18勝目をあげて林安夫に並んだ。








*10回裏朝日攻撃の場面。先頭の林安夫がレフト線にヒット、続く伊勢川真澄の記録はあまり見ない記載となっている。一走林が二封されているので一ゴロですが、記載ぶりからすると小フライをファースト川上哲治が故意にバウンドさせて捕球し、林を二封したと考えられる。

 林安夫はバッティングもよく、足も速かった可能性がある。川上としては飛球を捕球するよりワンバウンドにして林を二封して巧く行けばゲッツー、悪くても伊勢川真澄を一塁ランナーに残した方が得策と計算したのであろう。

 直後に永沢富士雄に交代したのは、藤本定義監督はこういう姑息なプレーを好んでいなかったからかもしれない。




 

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