2015年3月14日土曜日

17年 大洋vs名古屋 6回戦


6月27日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 1 0 2 0 4 大洋     23勝15敗3分 0.605 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 11勝30敗1分 0.268 西沢道夫

勝利投手 野口二郎 14勝7敗
敗戦投手 西沢道夫   1勝3敗

二塁打 (大)浅岡 (名)吉田

勝利打点 野口二郎 5

猛打賞 (大)中村信一 2


中村信一猛打賞

 大洋は野口二郎、名古屋は西沢道夫が先発、5月24日の延長28回戦と同じ顔合わせとなった。

 大洋は初回、先頭の中村信一が中前打を放つが二盗に失敗、3人で攻撃を終わる。2回、一死後野口明が死球を受けて出塁、村松長太郎が左前打で続いて一死一二塁、しかし山川喜作は右飛、佐藤武夫もサードライナーに倒れてスリーアウトチェンジ。

 大洋は3回、先頭の織辺由三がレフト線にヒット、トップに返り中村がセンター右にヒット、濃人渉が四球を選んで無死満塁のビッグチャンス、浅岡三郎は浅い左飛に倒れるが、野口二郎の遊ゴロで濃人が二封される間に三走織辺が還って1点を先制する。

 大洋は6回、先頭の浅岡が左中間に二塁打、野口二郎の右前打で無死一三塁、野口明は一飛に倒れるが、村松の三ゴロをサード飯塚誠がエラーする間に三走浅岡が還って2-0とする。村松には打点は記録されていない。

 大洋は8回、先頭の野口明が中前打、村松は中飛、山川は投飛に倒れて二死一塁、佐藤の三ゴロをサード飯塚が2個目のエラー、二死一二塁から織辺が中前にタイムリーを放って3-0、トップに返り中村が四球を選んで二死満塁、濃人の遊ゴロをショート木村進一がエラーする間に三走佐藤が還って4-0とする。

 野口二郎は6安打無四球6四球で今季6度目の完封、14勝目をあげる。3回の内野ゴロで勝利打点も記録した。


 中村信一が猛打賞を記録した。中村は北予中学から法政大学に進んで苅田久徳の後輩となり、苅田に誘われてセネタースに入り百万ドル内野を形成することとなる。法政時代は名ショートであった苅田がプロではセカンドに回り内野革命を起こすことができたのも、後輩中村信一がショートの重責を全うしたからであった。その中村も戦争で肩を壊し、復帰後はショートを濃人渉に譲り主にサードを守っている。


 北予中学は大正13年から昭和5年にかけて「坂の上の雲」でお馴染の秋山好古が校長を務めていたことで知られる。昭和11年に法政大学を卒業してセネタース入りした中村信一が北与中学に在学中の校長が秋山好古であったことになる。中村の4学年下でセネタースでも後輩となる今岡謙次郎が北与中学に在籍していた頃は、秋山好古逝去後のこととなる。







 

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