2014年11月29日土曜日

17年 大洋vs朝日 4回戦


5月5日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 1 0 0 0 0 0 3 大洋 12勝9敗1分 0.571 古谷倉之助 野口二郎
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 朝日   8勝13敗 0.381 林安夫

勝利投手 野口二郎 6勝4敗
敗戦投手 林安夫     4勝7敗

二塁打 (大)野口明 (朝)鬼頭
本塁打 (大)織辺 1号

勝利打点 織辺由三 2

猛打賞 五味芳夫 1


織辺由三、決勝アーチ

 大洋は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉は遊飛に倒れるが、野口明が左中間に二塁打、センター坪内道則からの三塁送球が悪送球となる間に一走中村が生還して1点を先制、野口明には打点は記録されていない。この間に野口明も三塁に進み、村松長太郎は三ゴロに倒れるが、浅岡三郎が左前にタイムリーを放って2-0とする。

 朝日は1回裏、初回の守備で悪送球を犯した坪内が右前打を放って出塁、五味芳夫も右前打で続いて坪内は三塁に進み、送球の隙を突いて打者走者の五味も二塁に進んで無死二三塁、鬼頭政一の遊ゴロの間に三走坪内が還って1-2、五味も三塁に進み、伊勢川真澄の二ゴロの間に五味が還って2-2の同点とする。

 大洋は3回から先発の古谷倉之助に代えて野口二郎をマウンドに送り込む。

 大洋は4回、一死後織辺由三がレフトスタンドにホームランを叩き込んで3-2と勝越し、これが決勝打となった。


 3回からリリーフのマウンドに上がった野口二郎は7イニングを5安打無四球1三振無失点に抑え6勝目をマークする。4回は「1-6-3」、6回は「L-6-4」、9回は「4-6-3」と3つの併殺が効いた。6回のゲッツーは鬼頭に二塁打を打たれた後、伊勢川のショートライナーを捕球した濃人が二塁に送球したもの、この当りが抜けていたら試合はどちらに転ぶか分からなかった。

 林安夫は9回を完投したが11安打を打たれ、2四球2三振3失点であった。林は5月1日の大洋3回戦でも野口明にサヨナラ本塁打を打たれている。


 決勝ホームランを放った織辺由三はこれがプロ通算3本目の本塁打、前回は昭和16年9月21日の巨人戦で澤村栄治から放ったものである。



*野口二郎はロングリリーフで6勝目をあげる。









 

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