2014年10月2日木曜日

17年 巨人vs阪神 2回戦


4月12日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 3 0 1 0 2 7 巨人 7勝3敗 0.700 中尾輝三
3 2 0 0 0 0 0 0 0 5 阪神 5勝5敗 0.500 若林忠志

勝利投手 中尾輝三 3勝1敗
敗戦投手 若林忠志 3勝3敗

二塁打 (巨)中尾、水原
三塁打 (神)松尾
本塁打 (巨)中島 2号 (神)若林 1号

勝利打点 中島治康 1

猛打賞 中島治康 2



中島治康、決勝ツーラン

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が四球を選んで出塁、松尾五郎は三振、カイザー田中義雄は左飛に倒れるが御園生崇男が四球を選んで二死一二塁、ここで若林忠志がレフトスタンドに先制のスリーランホームランを叩き込んで3点を先制する。

 巨人は2回、先頭の楠安夫が四球で出塁、伊藤健太郎が左前打を放って無死一二塁、呉波の二ゴロをセカンド三輪裕章がエラーする間に二走楠が還って1-3とする。

 阪神は2回裏、一死後三輪裕章がツーナッシングから粘って四球で出塁、三輪は二盗に失敗するがトップに返り塚本が二塁に内野安打を放って二死一塁、松尾が右中間に三塁打を放って4-1、田中が右前タイムリーで続いて5-1とリードを広げる。

 巨人先発の中尾輝三は2回まで4安打4四球で5点を失ったが3回以降立ち直り阪神打線を無得点に抑える。この間に巨人が反撃を開始した。

 巨人は5回、先頭の中尾が左中間二塁打で口火を切るとトップに返り白石敏男の中前打で無死一三塁、水原茂は二飛に倒れるが、中島治康が左前にタイムリーを放って2-5、ここでダブルスチールを敢行するとキャッチャー田中からの三塁送球をサード玉置玉一が後逸する間に三塁に達していた白石に続いて二塁に達していた中島もホームに還って4-5と1点差に詰め寄る。

 巨人は7回、水原がレフト線にヒット、中島も右前打で続き無死一二塁、阪神ベンチはここでライトの松尾に代えて金田正泰を入れてレフト、レフトの御園生崇男をライトに回してピッチャー若林に一息入れさせる。これが功を奏して川上哲治は三振に倒れるが、楠が四球を選んで一死満塁、伊藤の右犠飛で5-5の同点に追い付く。

 巨人は9回、先頭の水原が右中間に二塁打、中島がレフトスタンドに決勝ツーランホームランを叩き込んで7-5と勝ち越す。

 阪神は9回裏、一死後三輪裕章に代わる代打高山泰夫が四球を選んで出塁、トップに返り塚本も四球を選んで一死一二塁、しかし二走高山が中尾からの牽制球に刺されて二死一塁、最後は金田が三振に倒れて巨人が逆転勝利を飾る。


 阪神はセカンド三輪裕章が1個、サード玉置玉一が2個、ショート野口昇が2個と計5失策を記録、主力の応召によりメンバーが一新されたが、翌日の読売新聞に掲載されている論評で鈴木惣太郎が「新人の多い阪神は惜しいところで失走して好機を潰したのが失策と共に重大敗因である」と述べているように、若手の走塁ミスが目立った試合であった。まぁ、あまり兵役による戦力低下を強調すると国策に反すると非難されそうなので鈴木惣太郎の論評も歯切れが悪いのですが・・・。


 中島治康が前日の満塁本塁打に続いて決勝ツーランを放つなど猛打賞の活躍を見せた。相変わらず波が激しいが、爆発力がいい方に出ている。




 

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