2014年9月15日月曜日

17年 大洋vs黒鷲 2回戦


4月5日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 3 0 3 大洋 3勝4敗 0.429 野口二郎 古谷倉之助
1 0 0 3 0 0 0 0 X 4 黒鷲 2勝5敗 0.286 石原繁三

勝利投手 石原繁三 2勝2敗
敗戦投手 野口二郎 1勝2敗

二塁打 (大)野口明 (黒)宗宮
三塁打 (黒)石原

勝利打点 木下政文 2


成長の証

 黒鷲は初回、先頭の山田潔がストレートの四球で出塁、谷義夫の三ゴロでランナーが入れ替わり、玉腰忠義の一ゴロの間に谷が二進、木下政文の右翼線タイムリーで1点を先制する。富松信彦の二ゴロをセカンド苅田久徳がエラー、小松原博喜の三塁内野安打で二死満塁とするが鈴木秀雄は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 黒鷲は4回、先頭の小松原が中前打で出塁、鈴木が送って一死二塁、石原繁三が左中間を深々と破る三塁打を放ち2-0、宗宮房之助が左前にタイムリーを放って3-0、トップに返り山田の遊ゴロをショート濃人渉がエラーして一三塁、山田が二盗を決めて一死二三塁、谷が左前にタイムリーを放ち4-0として試合の主導権を握る。

 大洋は5回から先発の野口二郎をファーストに回し、ファーストの古谷倉之助がマウンドに上がる。

 黒鷲先発の石原繁三は快調に飛ばした。初回は三者凡退、2回は野口二郎と村松長太郎を連続四球で歩かせるが、古谷倉之助を右飛、野口明を左飛、西岡義晴を二ゴロに打ち取りこの回を無失点で切り抜けて波に乗った。3回から6回まで1三振ながら凡飛と凡ゴロの山を築いてここまで無安打無得点。7回、一死後野口二郎にライト線に初ヒットを許すが村松を遊飛、古谷を中飛に打ち取る。

 大洋二番手の古谷は5回から7回まで無安打に抑えて味方の反撃を待つ。

 大洋は8回、ようやく石原を捕えて先頭の野口明が右中間に二塁打、西岡の二ゴロで明は三進、織辺由三が四球を選び、トップに返り中村信一も四球を選んで一死満塁、大洋はここで苅田に代えて浅岡三郎を代打に起用、浅岡が押出し四球を選んで1-4、濃人が右前に2点タイムリーを放って3-4と1点差に迫る。なお一三塁から濃人が二盗を決めて一死二三塁、しかしここは石原が踏ん張り野口二郎は浅い中飛、村松は右飛に倒れて同点まではならず。

 黒鷲は8回裏、先頭の石原が右前打で出塁、宗宮が三前に送りバントを決めて一死二塁、山田が三前にセーフティバントを決めて一三塁、山田がこの日2個目となる二盗を決めて一死二三塁、谷が四球を選んで一死満塁、しかし玉腰の遊ゴロで三走石原は本封、木下は三振に倒れて追加点のチャンスを逃す。


 石原は先頭打者として出塁して長く塁上に立ったうえ本塁憤死、嫌な流れで最終回のマウンドに上がるが古谷を投ゴロ、野口明を中飛、西岡を遊ゴロに打ち取り、3安打5四球2三振で完投勝利を飾る。この嫌な流れを断ち切る最終回の投球は評価できる。石原は今季20勝投手に成長することとなるが、この日の最終回のピッチングが成長の証である。




*石原繁三は129球で3安打完投、2勝目をマークする。








*この試合の勝利打点は初回に先制&決勝のタイムリーを放った木下政文に記録されたが、4回に石原繁三が放った三塁打と宗宮房之助が放った二塁打も貴重な一打であった。






 

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