2014年7月5日土曜日

16年 朝日vs阪急 11回戦


10月28日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 3 4 朝日 23勝52敗1分 0.307 福士勇
0 3 0 4 0 0 0 0 X 7 阪急 45勝30敗1分 0.600 笠松実

勝利投手 笠松実 10勝11敗
敗戦投手 福士勇 17勝24敗

二塁打 (朝)広田、鬼頭 (急)中島、新富

勝利打点 笠松実 2


笠松実、帰還後二桁勝利

 阪急は2回、先頭の上田藤夫が四球を選んで出塁、山下好一の遊ゴロをショート五味芳夫がエラー、森田定雄の三ゴロを捕球したサード岩田次男がそのままベースに入り二走上田は三封、伊東甚吉の中前打で一死満塁、笠松実の遊ゴロ併殺崩れの間に三走山下が還って1点を先制、トップに返り中島喬の三ゴロをサード岩田がエラーする間に三走森田が還って2-0、黒田健吾がセンター左にヒットを放って二死満塁、新富卯三郎の遊ゴロを又も五味がエラーする間に三走笠松が還って3-0とする。

 阪急は4回、先頭の伊東が中前打、笠松は左飛に倒れるが、トップに返り中島が右翼線に二塁打を放って一死二三塁、黒田が四球を選んで一死満塁、新富が左中間に二塁打を放って5-0、日比野武の遊ゴロの間に三走黒田が還って6-0、上田が左前にタイムリーを放って7-0と序盤戦で大量リードを奪う。

 阪急先発の笠松実は大量得点をバックにスイスイと投げ続けて7回まで朝日打線を2安打無失点に抑える。

 朝日は8回、一死後広田修三がレフト線に二塁打、福士勇は二飛に倒れるが戸川信夫が右前にタイムリーを放って1点を返す。

 朝日は9回、二死から粘りを見せた。岩田が三塁に内野安打、鬼頭政一が左中間にタイムリー二塁打を放って2-7、広田が左前にタイムリーを放って3-7、レフトからの返球の隙に打者走者の広田は二塁に進み、福士の左前タイムリーで4-7、しかし最後は戸川信夫が二ゴロに倒れて万事休した。


 笠松実は8安打3四球3三振の完投で10勝目をあげる。笠松は昭和12年秋季シーズン後に応召し、昭和16年に戦地から帰還してマウンドに帰ってきた。戦場から戻ってきて二桁勝利をあげた最初のピッチャーとなったのである。澤村栄治でも帰還後は昭和15年が7勝、16年が9勝に終わっています。これが歴史的記録である事は、追々当ブログで明らかになっていきます。






 

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