2014年2月22日土曜日

16年 阪急vs朝日 7回戦


7月29日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 3 0 0 0 0 3 阪急 25勝20敗 0.556 橋本正吾 笠松実
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 朝日 13勝32敗 0.289 山本秀雄

勝利投手 橋本正吾 4勝1敗
敗戦投手 山本秀雄 4勝10敗
セーブ     笠松実  1

勝利打点 日比野武 3


笠松実、好リリーフ

 阪急は3回、伊東甚吉が左前打で出塁するが橋本正吾の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。4回も西村正夫が中前打を放つが上田藤夫の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は5回、先頭の黒田健吾が四球で出塁するとここは新富卯三郎がきっちりと送って一死二塁、中島喬も四球を選んで一死一二塁、日比野武が右前に先制タイムリーを放って1-0、この打球をライト鬼頭政一が逸らす間に一走中島もホームに還って2-0、打者走者の日比野は二塁に進み伊東の三塁内野安打で一死一三塁、橋本の遊ゴロ併殺崩れの間に三走日比野が還って3-0とする。

 5回まで阪急先発橋本の前に1安打に抑えられてきた朝日は6回、一死後坪内道則、前田諭治が連続四球、4回にタイムリーエラーを犯した鬼頭が中前に雪辱のタイムリーを放って1-3、一走前田は三塁に進み、センターフランク山田伝からのバックホームをキャッチャー日比野が逸らす間に打者走者の鬼頭も二塁に進んで一死二三塁、阪急ベンチはここで橋本から笠松実にスイッチ、灰山元章の当りはライナーでショートを襲うが直接捕球した上田がそのまま二塁ベースに入り無補殺併殺を決めてピンチを切り抜ける。

 笠松実は7回、先頭の伊勢川真澄を四球で出すがここも室脇正信を遊ゴロ併殺に打ち取り、3回3分の2を無安打2四球1三振無失点に抑えて、当ブログルールにより今季初セーブをあげる。


 笠松のセーブは昭和12年9月15日、12年秋季のイーグルス1回戦以来、兵役を挟んで約4年ぶりのこととなります。笠松は、12年春は27試合に登板して先発は15試合で4勝8敗、リリーフが12試合で3勝1敗1セーブ。12年秋は20試合に登板して先発は7試合で1勝3敗、リリーフが13試合で2勝4敗1セーブ。初期のプロ野球では名古屋の田中実ほどではないですがリリーフを中心に登板している珍しいタイプでした。阪急投手陣が、質はともかくとして数では全球団随一の豊富さを誇っていたことから準エース級であった笠松がリリーフに回ることが多かったのです。


 朝日のショート前田諭治が補殺9個、刺殺5個、無失策で14守備機会を記録した。昨年の前田はタイムリーエラーでチームの足を引っ張ることが多かったが、今季は守備の進歩が著しい。2年間のプロ野球人生で15年は41失策、16年は44失策の記録だけしか残っていませんが、数字を眺めるだけでは事実関係を把握することはできません。真実は当ブログにあります。










          *笠松実は昭和12年9月15日以来、約4年ぶりにセーブを記録する。













     *前田諭治は9補殺、5刺殺、無失策で14守備機会を記録する。下はその事実が記載された「雑記」欄。












 

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