2013年11月7日木曜日

16年 大洋vs阪神 2回戦


5月11日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 1  1 大洋 13勝8敗 0.619 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 阪神 12勝8敗 0.600 若林忠志

勝利投手 野口二郎 8勝2敗
敗戦投手 若林忠志 3勝4敗

二塁打 (大)黒澤 (神)松木

勝利打点 石井豊 2


決勝押出し四球

 御前試合の二試合目は大洋が野口二郎、阪神が若林忠志と両エースの先発で午後3時3分、二出川延明主審の右手が上がりプレイボール。

 8回まで0対0の投げ合いは若林の内容が優っていた。

 若林は3回まで無安打ピッチング。4回、先頭の高橋輝彦に左前打を許すが濃人渉を遊ゴロ併殺に打ち取る。得意のシンカーが決まったようだ。6回も先頭の佐藤武夫に左前打を打たれるが、織辺由三の投前送りバントにダッシュ良く飛び出して佐藤を二塁に刺して、織辺の二盗をカイザー田中義雄の強肩が刺す。7回、二死後黒澤俊夫に二塁打を許すが、森田実を歩かせ、野口を遊ゴロに打ち取る。8回、先頭の石井豊にバントヒットを許し、佐藤に送られ一死二塁、しかし織辺を二ゴロ、苅田久徳を右飛に打ち取りこの回も無失点。但し、終盤になって走者を許すようになってきた。

 一方、野口はヒットを許しながら要所を締める。初回は先頭の皆川定之に中前打、2回は二死後若林に右前打、4回は先頭の田中に左前打、5回は二死後森国五郎に右前打、6回は二死後松木謙治郎に右中間二塁打、7回は一死後若林に中前打と毎回のようにヒットを許すが得点は許さない。

 大洋は9回、先頭の高橋が四球で出塁、濃人も四球を選んで無死一二塁、黒澤は右飛に倒れて一死一二塁、森田実の二ゴロは「4-6-3」と渡るがセカンドがセーフとなって二死二三塁、野口が四球を選んで二死満塁、石井が押出し四球を選んで1点を先制、これが決勝点となった。8回まで1四球の若林は後半バテて限界だったのか、9回に突如としてコントロールを乱し4四球を与えて自滅した。


 8回、9回を無安打に抑えた野口二郎は6安打3四球7三振で今季3度目の完封、8勝目をあげる。


 若林と野口の明暗を分けたのはスタミナであった。この時若林33歳、野口は22歳。高齢化が進んだ2013年では33歳は若いと言えますが、昭和16年に於いては十分ベテランの域に達しています。









                  *野口二郎は6安打完封で8勝目をあげる。














      *大洋は9回に4四球で決勝点をあげる。














 

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