2013年9月7日土曜日

三冠への道 2013 ⑯



 8月の月間MVP予想で的中したのはア・リーグ打撃部門のミゲール・カブレラだけでした。ナ・リーグ打撃部門のマーティン・プラドは⑮で書いたとおり納得です。ナ・リーグ投手部門のザック・グレインキーは見落としていましたね。確かにあり得る成績でした。ア・リーグ投手部門のイワン・ノバは確かに4勝0敗ですが被打率2割5分0厘、WHIP1.20というひどい成績ですので当ブログの選考基準に引っ掛かることは絶対にあり得ません。ダルビッシュ有の受賞が妥当であったと考えます。



 まぁ、過ぎたことなどどうでもいいので年間MVPとサイ・ヤング賞予想を進めていきます。9月の成績次第で波乱の目が出てきたのではないかと見ています。


 ア・リーグMVPはミゲール・カブレラの2年連続に黄信号が灯ってきました。本来のサボり癖が垣間見えてきました。と言うより、勤続疲労が出てきたと見ています。終盤にきて休みがちなのは臀部の痛みからと言われていますが当ブログは公式コメントなどを信じる程単純ではありません。フロリダ・マーリンズ時代は手抜き守備で非難の的となっていたことを知る人も少なくなってきたかもしれませんが、当ブログはミゲール・カブレラの衰えは早いのではないかと考えています。デビュー以来練習嫌いと言われ続けながらもほぼフル出場を続けてきましたが、ここにきての休み方はちょっと心配ですね。優等生のアルバート・プホルスですら脱落する訳ですから、ミギー王朝の没落も近いかもしれません。バブルは崩壊してしまえばあっという間であることは歴史が証明しています。


 と言うことで、ア・リーグ打撃部門はマイク・トラウトの目が出てきました。安打数では既にミギーを抜いています。打率で逆転などと考えているのはこの世で当ブログだけかもしれませんが、9月6日現在1分7厘差にまで迫ってきました。あの振り幅の小さなスウィングは乱れが少なく十分逆転可能であると考えています。当ブログが心配していたとおりぱったりと止まったクリス・デービスも本日久しぶりに48号を放ち50本乗せが現実味を帯びてきましたので打率3割をキープできればまだ可能性は残ります。まぁ、プレーオフ進出の可能性がないエンゼルスと可能性が小さいオリオールズなので中地区優勝が見えているタイガースのミゲール・カブレラ優位が動かないのも事実ではありますが、試合に出ないのでは論外です。当人は何とか逃げ切ろうとしているのは明らかですが、当ブログがタイトル狙いの逃げ戦法には厳しい見方をしていることはこれまでの記事を読んでいただければご理解いただけるところでしょう。


 クリス・デービスが何故ぱったりと止まったかについて考察してみましょう。答えは打球方向にあります。クリス・デービスの48本のホームランの打球方向を月別に分析してみましょう。5月9日に放った第10号の画像だけ見つかりませんので除かせていただきます。


   左  中  右    計
4月 3      4      2       9本
5月 2      2      5     10本(不明1本を含む)
6月 5      1      6     12本
7月 5      1      1       7本
8月 1      2      6       9本
9月         1       1本



 7月までの38本塁打のうち、打球方向が判明している37本の内訳は、レフト方向(左中間を含む)が15本、センター方向が8本、ライト方向(右中間を含む)が14本と見事なまでに打ち分けています。ところが8月に入ってレフト方向は1本、センター方向は2本、ライト方向が6本となっており、本日の第48号を含めて44号以降の5本はレフト方向が1本で4本がライト方向となっています。焦りから引っ張りにかかってきているのは明らかであり、8月21日の46号以降47号が8月28日、48号が9月6日と間隔が開いてぱったりと止まってきました。5月2日付けブログ「三冠への道 2013 ②」で「ジョーイ・ボットに似た柔らかいスウィングで乱れそうにはない。但しバッティングは水物です。少しタイミングが狂うと打てなくなるスウィングにも見えます。シーズンを通してこの成績を維持するのは難しいのではないでしょうか。」と書かせていただきました。当ブログの予想はよく当ることで有名ですが(笑)、残り1カ月弱、どうなりますでしょうか?

 打球方向についてはMLB.comの画像を参考にしての目検によるものですので間違っている可能性があることをご了解ください。











 

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