2013年9月1日日曜日

三冠への道 2013 ⑮



 8月の全日程を終了しましたので恒例の月間MVP予想といきましょう。


 ナショナル・リーグ打撃部門は混戦となりましたがパドレスのウィル・ベナブルと予想します。今月109打数40安打15打点8本塁打、打率3割6分7厘、OPS1.092です。D.バックスのマーティン・プラドは115打数43安打30打点4本塁打、打率3割7分4厘、OPS0.990、打点が突出しているのでプラドの可能性も十分あります。“進め”パイレーツを引っ張るアンドルー・マカッチェンは99打数38安打15打点2本塁打、打率3割8分4厘、OPS1.019、終盤にきて打率4割を割り込みましたが20四球を選んでおり本塁打が少ないながら可能性は十分です。ナショナルズのジェイソン・ワースは92打数35安打21打点6本塁打、打率3割8分0厘、OPS1.087で2カ月連続受賞の可能性も十分です。


 候補はこの4人ではないかと思っていますがウィル・ベナブルと予想しました。ベナブルはハーバード大学と並んで全米屈指の難関校であるプリンストン大学の出身。大学時代はバスケットボールの方に力を入れており、2年間はバスケットに専念していながらアイビー・リーグ史上二人目となるバスケットと野球の双方でアイビー・リーグ選抜となった俊英です。因みに一人目は同じくプリンストン大学のクリス・ヤング投手だそうです。野球に転身したのが遅かったことからメジャーデビューは25歳の時ですが才能を開花させてきました。


 アメリカン・リーグ打撃部門は今月101打数36安打31打点11本塁打、打率3割5分6厘、OPS1.162をマークしたミゲール・カブレラが5月に続いて2度目の受賞と予想します。エイドリアン・ベルトレが97打数37安打21打点5本塁打、打率3割8分1厘、OPS1.056ですがちょっと見劣りしますね。今月終盤の印象度ではベルトレかもしれませんが。


 ナショナル・リーグ投手部門は思い切ってマーリンズのホゼ・フェルナンデスと予想します。今月5勝0敗のリッキー・ノラスコが選出されると思いますが、当ブログの予想はホゼです。ホゼは今月6試合に登板して3勝1敗、39イニングスを投げて49奪三振、防御率1.15、WHIP0.85、被打率1割5分8厘です。ノラスコは確かに5勝していますが38回3分の1を投げて35奪三振、防御率1.64、WHIP0.89、被打率2割0分0厘とピッチング内容ではホゼに比べて見劣りします。当ブログのナ・リーグ年間MVP候補であるクレイグ・キンブレルは今月16試合に登板して12セーブ、16回3分の1を投げて19奪三振、防御率0.00、WHIP0.61、被打率1割3分8厘と完璧な内容でした。リリーバーの月間MVPは厳しいところですが、可能性はあると見ています。


 ホゼ・フェルナンデスはヤシエル・プイグと同様、キューバからの亡命組です。プイグは英語が苦手でインタビューはスペイン語で行われますが、ホゼのインタビューは英語で行われています。野性児プイグとは対照的にホゼには知性が感じられます。30日のブレーブス戦では右中間を抜いて三塁打も放ちました。三塁ベースにはヘッドスライディングでした。日本では「ホセ・フェルナンデス」と表記されることが多いと思いますが、あちらの放送ではみんな「ホゼ」と呼んでいますので、当ブログでは「ホゼ・フェルナンデス」と表記させていただきます。蛇足ながら、2003年からロッテ-西武-楽天-オリックス-西武-楽天に在籍するホセ・フェルナンデスとは別人ですので念のため。グーグルで「ホセ・フェルナンデス」を検索すると8人ヒットしますのでご注意ください。


 8月19日のマーリンズvsドジャース戦で、ホゼ・フェルナンデスvsヤシエル・プイグのキューバ対決が実現しました。第一打席は三飛、第二打席は遊ゴロで迎えた第三打席、2球目の外角低めは筆者にはボールに見えましたが主審のコールはストライク、プイグは3球目の高目のボール球に手を出して三球三振でした。プイグはベンチに下がるまで主審に悪態を突いていました。本日のスポニチ6面にも「ごう慢ルーキー・プイグが情操教育で真のスターに」というタイトルのコラムが掲載されています。但し、この激しい気性がヤシエル・プイグの魅力でもありますが。


 日本では最も注目を集めていると考えられるア・リーグ投手部門は皆様の期待に応えてダルビッシュ有と予想します。ダルビッシュは今月6試合に登板して3勝1敗、43イニングスを投げて64奪三振、防御率2.51、WHIP1.00、被打率1割9分6厘です。ライバルのマックス・シャーザーは6試合に登板して4勝0敗、39回3分の2を投げて37奪三振、防御率2.50、WHIP0.98、被打率1割9分0厘。奪三振以外では全てシャーザーが上回っていますが、圧倒的な奪三振が評価されるでしょう。


 リリーバーでは上原が面白い。今月10試合に登板して6セーブ、11イニングスを投げて12奪三振、防御率0.00、WHIP0.36、被打率0割8分6厘とほとんど打たれていません。まぁ月間MVPまでは無理でしょうが。


 当ブログの月間MVP予想はこれまで10勝6敗です。本日の小倉2歳ステークスの三連複を1点で仕留めたように現在勝負勘は絶好調。7月に続いて完全制覇を狙っていますがいかがでしょうか。いざ、勝負!










*2006年のWBCで上原が投げた実使用球。ご存知の方も多いと思いますが、WBCの実使用球はMLB公式オークションサイトに出品されます。こちらは筆者が落札したものです。MLB.comのホームページからAuthentication 画面に入り、「WBC BB 002770」を入力していただければ、

Hologram number WB002770 was located in the MLB Authentication Database under BALLS.
Session Product Description: GAME-USED BALL

Session Name: WBC - SEMI-FINALS - JAPAN V. KOREA
Session Date: March 18, 2006
Autographer:
Authenticator: AUTHENTICATORS, INC.
Additional Information: UEHARA PITCH TO CHOI - PASS BALL - 1ST INNING



が表示されますので上原が準決勝の韓国戦で投じたボールであることが確認できます。

 上原の8月防御率0.00、WHIP0.36のピッチングを記念して公開させていただきました。













 

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