2013年6月19日水曜日

15年 ライオンvs金鯱 11回戦


11月5日 (火) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 ライオン 23勝67敗4分 0.256 福士勇 菊矢吉男 近藤久
2 0 0 0 0 0 0 2 X 4 金鯱      28勝56敗7分 0.333 中山正嘉
 
勝利投手 中山正嘉 14勝27敗
敗戦投手 福士勇       7勝18敗

勝利打点 黒澤俊夫 4


金鯱3連勝!

 金鯱は初回、先頭の濃人渉が中前打で出塁、室脇正信は中飛に倒れるが森田実の右前打で一死一三塁、黒澤俊夫の一ゴロの間に三走濃人が還って1点を先制する。黒澤の一ゴロは「3.4-3」と記録されている。考えられる可能性としては強烈な一ゴロがファースト玉腰年男のミットを弾くがセカンド戸川信夫のところに飛んでファーストベースに入った玉腰に送球されたというところでしょうか。二死二塁から上野義秋が右前にタイムリーを放って2-0とする。

 ライオンは4回、先頭の鬼頭政一が左前打で出塁、鬼頭(弟)が二盗を決めて更にパスボールで三進、戸川が四球を選んで無死一三塁、前田諭治の三ゴロで三走鬼頭(弟)はホームに突っ込み、サード漆原進がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1-2とする。無死一二塁となったところで金鯱・石本秀一監督はキャッチャーを柴田多摩男から飯塚達雄に交代、伊勢川眞澄が送って一死二三塁、福士勇は三振に倒れ、トップに返り村上重夫が四球を選んで二死満塁、玉腰は左飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 ライオンは8回から先発の福士に代えて菊矢吉男をマウンドに送る。

 金鯱は8回、先頭の黒澤が左前打で出塁、上野が送って一死二塁、飯塚は中飛に倒れるが漆原が四球を選んで二死一二塁、中山正嘉が中前にタイムリーを放って3-1、五味芳夫が四球を選んで二死満塁、ライオンベンチはここで菊矢から近藤久にスイッチ、濃人の遊ゴロで三走漆原は当然スタート、ショート前田は一塁に投げればよいところを何故かホームに投げて間に合わず漆原が生還、野選が記録されて4-1とする。濃人の当りがボテボテでショート前田はどうせ一塁に投げても間に合わないのでホームに投げたという可能性も考えられます。

 中山正嘉は8安打5四球4三振の完投で14勝目をあげる。4回1点を取られてなお無死一二塁で石本監督はキャッチャーを柴田から飯塚に交代させたが、この交代がライオンに傾きかけた流れを金鯱に引き戻した。


 金鯱はこれで3連勝、勝利数が敗戦数の半分となって勝率は3割3分3厘まで上昇した。南海、ライオンと激しい最下位争いを繰り広げてきた金鯱は秋季シリーズに入って10勝9敗と勝ち越し、巨人、阪神、阪急の三強に続いて秋季シリーズ四位に浮上した。打線が活発で、一番濃人渉、クリーンナップの森田実、黒澤俊夫、上野義秋がよく当っている。本日は金鯱もライオンも共に8安打5四球であったが、3点の差は両チームの勢いの差を物語っている。





               *中山正嘉は8安打完投で14勝目をあげる。







     *3連勝を記録した好調金鯱打線。


















 

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