2013年6月2日日曜日

日本経済新聞



 筆者の日経購読歴も33年目に入りました。スポーツ新聞購読歴は40年を超えていますが(笑)。まぁ社会人になれば日経を読むのも常識のうちではありますが33年経ってもまず目を通すのはスポーツ面です。日経の野球記事は読み始めた当時から高く評価しています。


 本日の記事は「大谷 苦しみ初勝利」の見出しで「どの球種も制球が定まらず、山崎に対して150キロの速球を肩口にぶつけてしまった。制球難の原因はバランスが悪くフォームが崩れたせいであろう。」と書いています。これまで当ブログが書いてきたことがそのまま活字になっているようですね。日経と当ブログの見解の違いは、日経は「フォームが崩れた」と書いていますが当ブログは「フォームが崩れる」と考えている点です。「フォームが崩れた」ではフォームが崩れないことがあるかのような誤解を生ぜしめるものです。すなわち、大谷のフォームは野手投げに起因してバランスが悪くフォームが崩れている(と言うよりピッチャーのフォームになっていない)から制球が悪い訳です。


 フォームの矯正には数年が掛かります。中田の高校時代は極端なドアースウィングでした。なのでプロ入り当初はさっぱりだった訳です。ドアースウィングの矯正には両肘をチューブで縛ってスウィングさせて内側からバットを出す感覚を身体に覚え込ませることとなります。ドアースウィングを克服した中田は今度は長打力が落ちました。力のない打球が失速するシーンが目立ちましたが、ようやく矯正したスウィングから力を集中させるタイミングをつかんできたようです。ここまで6年掛かりました。因みに矯正したフォームは元に戻ってしまうので中田の全盛期はここ5年でしょう。今季オフにはポスティングでメジャーに移籍するべきです。日本人として、メジャーのパワーに対抗できるのは中田だけです。全盛期にメジャーに挑戦するべきであることは、旬を逸してしまった藤川が証明しています。出がらしの岩隈は健闘していますが、中田が技巧派打者としてメジャーに挑戦しても何の意味もないと思います。パワー全開の時にメジャーに挑戦するべきでしょう。


 当ブログが打者転向説を唱えていた菊池遊星もフォームのバランスが悪いと考えていたからです。菊池は一昨年オフから縦振りのフォームに直す“フォーム改造”に着手しました。これに起因して昨年から縦のスライダーが良くなってきました。今年は更に進化していますが矢張り4年掛かっています。


 大谷がピッチャーを続けるにはフォームの矯正が必須となりますが時間が掛かります。ピッチャーに専念すればいずれ矯正出来る可能性はあるとは思いますが、それに何の意味があるのかが理解できません。既に出来ている打撃に集中するべきでしょう。







 

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