2013年5月22日水曜日

15年 巨人vs黒鷲 12回戦


10月26日 (土) 鳴海

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
2 3 0 1 1 1 0 0 0  8 巨人 63勝25敗 0.716 中尾輝三 須田博
0 1 0 2 1 2 1 0 0  7 黒鷲 41勝42敗4分 0.494 亀田忠

勝利投手 中尾輝三 21勝10敗
敗戦投手 亀田忠     22勝19敗
セーブ     須田博    3

二塁打 (巨)中島 (黒)岡田、亀田

勝利打点 川上哲治 14


黒鷲追い上げならず

 巨人は9月29日以来怪我で戦列を離れていた千葉茂が五番セカンドで復帰。

 巨人は初回、先頭の白石敏男がストレートの四球で歩くと二盗に成功、水原茂も四球を選び中島治康が送りバントを決めて一死二三塁、川上哲治が右前に先制の2点タイムリーを放って2-0とする。

 巨人は3回、先頭の平山菊二の遊ゴロをショート宗宮房之助がエラー、呉波の二ゴロでランナーが入れ替わり呉が二盗に成功、中尾輝三は三振に倒れるがトップに返り白石が四球を選んで二死一二塁、水原の遊ゴロを又も宗宮が失する間に二走呉が還って3-0、中島が中越えに走者一掃の二塁打を放って5-0とする。

 序盤で巨人が大量リードしたこの試合は意外な展開を見せた。

 黒鷲は2回裏、先頭の亀田忠が左前打、玉腰忠義も左前打で続いて無死一二塁、木下勇の中飛で二走亀田はタッチアップから三塁に進み、清家忠太郎の中犠飛で1-5とする。

 巨人は4回、先頭の中尾がストレートの四球、白石も三打席連続の四球を選び、水原の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、中島の中犠飛で6-1と突き放す。

 黒鷲は4回裏、先頭の玉腰が左前打、木下が四球を選んで無死一二塁、二死後岡田福吉が右中間に2点タイムリー二塁打を放って3-6と追い上げる。

 巨人は5回、先頭の千葉茂が右前打、吉原正喜が四球を選び、平山の遊ゴロで吉原は二封、平山の二盗の際にキャッチャー清家からの送球をショート山田潔が失する間に三走千葉が還って7-3とする。

 黒鷲は5回裏、先頭の太田健一が中前打、中河美芳は三振に倒れるが、亀田が右翼線にタイムリー二塁打を放って4-7と喰らい付く。

 巨人は6回、一死後中島が右前打、川上の二ゴロの間に中島は二進、千葉が中前にタイムリーを放って8-4と突き放す。

 黒鷲は6回裏、先頭の木下が左前打、清家は右飛に倒れるが山田の二ゴロをセカンド千葉がエラー、トップに返り岡田が四球を選んで一死満塁、岩垣二郎が右前にタイムリー、二走山田の本塁突入はライト中島からのバックホームにタイミングはアウトであったがキャッチャー吉原が後逸して山田がホームイン、6-8と追い上げる。なお一死二三塁で太田の二ゴロに三走岡田はホームを狙うが三本間に挟まれ「4-2-5-6-1」と転送されてタッチアウト。中河も二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 2点差に迫られた巨人は7回から中尾に代えて須田博をマウンド送り込む。

 黒鷲は7回、先頭の亀田がピッチャー強襲ヒット、玉腰が四球を選んで無死一二塁、木下の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、清家が四球を選んで二死一三塁、山田が右前にタイムリーを放って7-8と遂に1点差まで追い上げる。

 しかし8回は二死後中河が四球で出塁するが吉原の牽制球にタッチアウト、9回は玉腰の中前打と代打長谷川重一の左前打で二死一二塁とするが最後は代打杉田屋守が一ゴロに倒れて巨人が辛くも逃げ切る。

 亀田忠は9回を完投して5安打11四球10三振、8失点で自責点は4であった。


 黒鷲は5安打の巨人を大きく上回る12安打を放ったが序盤の失点を挽回するには至らず、6連敗となって遂に勝率5割を割り込んだ。







 

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