2013年1月5日土曜日

15年 金鯱vs名古屋 8回戦 満州リーグ


8月3日 (土) 大連 満倶球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 金鯱     14勝38敗7分 0.269 内藤幸三 中山正嘉
2 0 1 0 0 0 0 0 X 3 名古屋 31勝23敗4分 0.574 村松幸雄

勝利投手 村松幸雄 13勝7敗
敗戦投手 中山正嘉   7勝19敗

二塁打 (名)吉田

勝利打点 吉田猪佐喜 7


吉田猪佐喜、決勝二塁打

 満州日日新聞は「3日に入って依然降り止まぬ恨みの雨に奉天シリーズ、イーグルス対南海、イーグルス対セネタースの2試合は又また中止の已むなきに至ったが、大連においても前日襲った台風の余波を受けて細雨煙る悪コンディションの中に金鯱対名古屋、巨人対タイガースの2試合を挙行、洋傘をかざした熱心なファンの注視を浴びて悲壮なゲームを続けた」と伝えている。


 金鯱は初回、先頭の五味芳夫がストレートの四球で出塁、佐々木常助の投前送りバントをファースト中村三郎が逸らす間に五味が三塁に進んで無死一三塁、佐々木はキャッチャー三浦敏一からの牽制球にタッチアウト、濃人渉が左前に先制タイムリーを放って1-0、黒澤俊夫の二ゴロをセカンド木村進一が二塁に悪送球して一死一二塁、森田実の中前打で一死満塁、室脇正信の三ゴロで三走濃人は本封、キャッチャー三浦は併殺を狙って一塁に送球するがこれを又もファースト中村が後逸する間に二走黒澤が三塁ベースを蹴ってホームインして2-0とする。

 名古屋は初回、先頭の石田政良、村瀬一三が連続四球、金鯱ベンチはここで早くも先発の内藤幸三をあきらめて中山正嘉をマウンドに送る。大沢清はファーストライナーに倒れるが吉田猪佐喜が中前にタイムリーを放って1-2、一走村瀬も三塁に進んで一死一三塁、1回表の守備で手痛い2エラーを犯した中村が中犠飛を打ち上げて2-2の同点に追い付く。

 名古屋は3回、先頭の村瀬一三が中前打で出塁、大沢は右飛に倒れるが吉田が右中間に二塁打を放って村瀬を迎え入れ3-2と逆転する。これが決勝打となった。中村三振後、三浦が右前打を放ち二走吉田がホームを突くがライト森田からのバックホームにタッチアウト。

 名古屋先発の村松幸雄は2回以降立ち直り、中山と漆原進にヒットを打たれたのみで金鯱に追加点を与えなかった。結局、4安打1四球4三振の完投で13勝目をあげる。


 翌日の満州日日新聞に掲載された広瀬謙三の選評には「旅行疲れのない名古屋が勝ったのは順当であろう。」と書かれている。金鯱のスケジュールは7月29日午前8時に2日と20時間かけて神戸港から大連港に到着、10時発の列車で午後4時奉天到着。30日は奉天で入場式のみ。31日奉天でジャイアンツ戦を行い夜行列車で8月1日午前7時45分新京入り。1日は新京でタイガース戦を行い、3日の名古屋戦のために大連に戻ってきた。新京-大連間は700キロなので約10時間かかる。一方、名古屋は奉天での入場式の後は1日に大連でジャイアンツ戦を行い大連に留まっていた。当初の予定では名古屋は1日の大連でのジャイアンツ戦の翌日に新京で南海戦が組まれていたが雨によるスケジュール変更に助けられたと言える。因みに大連の翌日新京で、新京の翌日大連で連戦というスケジュールも組まれているので大連-新京間700キロの夜行列車も運行されていたようです。








             *2回以降立ち直った村松幸雄は4安打完投で13勝目をあげる。









 

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