2012年12月28日金曜日

15年 阪急vsジャイアンツ 7回戦


7月16日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 阪急            28勝21敗4分 0.571 森弘太郎
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ジャイアンツ 38勝18敗 0.679 スタルヒン

勝利投手 森弘太郎  16勝6敗
敗戦投手 スタルヒン 18勝10敗
二塁打 (阪)山田
本塁打 (ジ)白石 1号

勝利打点 なし


森弘太郎、3安打完投で16勝目

 ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男がツーナッシングと追い込まれながらレフトスタンドに先制ホームランを叩き込む。翌日の読売新聞によると「白石の苦手とする内角を攻めて2ストライクを奪い次の一球をアウドロを外角に流して討ち取ろうとしたのが運悪くもドロップが期待したように外に流れずストライク圏内に飛び込んでくるところを白石必至に一振・・・」とのこと。

 阪急先発の森弘太郎は先頭打者白石の一発で目が覚め、以降ジャイアンツ打線を6回のスタルヒンの左前打、7回の千葉茂の中前打の2安打に抑え込む。

 一方、阪急打線は4回を除いて毎回走者を出すがジャイアンツ先発のスタルヒンに要所を締められて7回まで6安打を放ちながら無得点。

 阪急は8回、二死後フランク山田伝が左翼線に二塁打、井野川利春がツーワンと追い込まれながら粘って四球を選び二死一二塁、山下好一が右翼線に同点タイムリーを放って1-1、井野川も三塁に進んで二死一三塁、ここで山下好一がディレードスチール、キャッチャー吉原正喜からの送球がセカンド千葉に送られ山下好一が一二塁間に挟まれる間に三走井野川がホームイン、井野川の本塁到着後に山下好一はタッチアウトとなったため「重盗の片割れアウト」が適用されて井野川には本盗は記録されないが逆転のホームインは認められる。

 2対1とリードを貰った森弘太郎は8回、9回のジャイアンツの反撃を三者凡退に抑えて、3安打無四球4三振の完投で16勝目をあげる。

 スタルヒンはこの日も8安打を打たれて不振から抜け出せない。7月の成績は1勝4敗であり、ジャイアンツは中尾輝三が何とか踏ん張っているが夏季シリーズ首位の座をセネタースに譲ることとなった。

 後楽園シリーズはこの日で終了、国内での戦いは西宮球場での5試合を残すのみとなり、激しさを増してきたジャイアンツとセネタースによる首位争いと鬼頭数雄と川上哲治による首位打者争いは遠く満州の地に持ち越されることとなった。








   *森弘太郎はジャイアンツ打線を3安打に抑える完投で16勝目をあげる。



















 

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