2012年9月25日火曜日

15年 ジャイアンツvsセネタース 3回戦



5月24日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
1 0 0 2 3 0 2 0 2  10 ジャイアンツ 20勝10敗 0.667 中尾輝三
0 0 0 0 0 0 2 0 2   4  セネタース    17勝11敗3分 0.607 苅田久徳 浅岡三郎

勝利投手 中尾輝三 7勝3敗
敗戦投手 苅田久徳 0勝1敗

二塁打 (ジ)千葉、吉原、中島2 (セ)佐藤2、柳
三塁打 (ジ)中島
本塁打 (ジ)中島 2号、川上 3号

勝利打点 千葉茂 5


中島治康爆発

 春季シリーズ逆転優勝の可能性を残すセネタースは昨日野口二郎を使ってしまった関係で苅田久徳が先発、セカンドには浅岡三郎が入る。残る2試合で阪急、セネタースと対戦するジャイアンツはスタルヒンを温存して中尾輝三が先発する。

 ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が中前打で出塁、水原茂は中飛に倒れるが千葉茂が右中間にタイムリー二塁打を放って1点を先制する。

 ジャイアンツは4回、先頭の川上哲治がツースリーから四球を選んで出塁、中島治康がレフトスタンドに第2号ツーランを叩き込んで3-0とする。

 ジャイアンツは5回、一死後千葉の遊ゴロをショート柳鶴震がエラー、川上が左前打を放って一死一二塁、中島が右中間に二塁打を放ち千葉が生還して4-0、ライト村松長太郎からの返球を中継したセカンド浅岡が悪送球する間に一走川上も還って5-0、平山菊二は一邪飛に倒れるが吉原が右中間に二塁打を放って中島を迎え入れ6-0とする。

 セネタースは6回から苅田がセカンドに回りセカンドの浅岡がマウンドに上がる。

 ジャイアンツは7回、一死後川上がライトスタンドにホームラン、更に中島が右中間に三塁打、平山は浅い中飛に倒れるが吉原が左前にタイムリーを放って8-0とする。

 セネタースは7回裏、一死後佐藤武夫が左中間に二塁打、横沢七郎が四球を選んで一死一二塁、トップに返り柳が左中間に二塁打を放って1-8としてなお一死二三塁、吉原がパスボールを犯して横沢が還り2-8とする。

 ジャイアンツは9回、先頭の川上が四球で出塁、中島が右中間に二塁打を放って無死二三塁、平山に代わり代打でプロ入り初出場の泉田喜義は二ゴロに倒れるが吉原に代わる代打でプロ入り初出場の大橋智千がセンター右に放ったプロ入り初ヒットがタイムリーとなって大橋はプロ入り初打点も記録、呉波の右犠飛で10-2とする。吉原は今季ここまで全イニングにマスクを被ってきたが9回裏のキャッチャーは代打に出た大橋がそのまま入った。

 セネタースは9回裏、一死後横沢が四球を選んで出塁、大橋がプロ入り初捕逸を犯して一死二塁、柳の投ゴロをピッチャー中尾が弾くがショート白石がバックアップして一塁に送球しアウト、横沢は三塁に進む。村松が四球を選んで二死一三塁、村松は二盗に成功、大橋が二塁に悪送球する間に三走横沢が還って3-10、野口二郎の右前タイムリーで4-10、小林茂太も右前打を放つが最後は西岡義晴が遊ゴロに倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 中尾輝三は9安打6四球5三振の完投で7勝目をあげる。


 中島治康が5打数4安打4得点3打点、二塁打2本、三塁打1本、本塁打1本と春季シリーズ最後にようやく爆発した。


 ジャイアンツでは泉田喜義と大橋智千がプロ入り初出場を記録した。大橋はプロ入り初ヒット、初打点、初捕逸、初失策を記録する派手なデビューであったが今季5試合に出場するだけで引退することとなる。本日のヒットと打点はプロ生活唯一の記録となった。大橋は下関商業出身で平山菊二の後輩となる。大橋の後輩では藤本英雄もジャイアンツに入ることとなる。戦後では何と言っても池永正明となる。











*中尾輝三は9安打6四球ながら完投で7勝目をあげる。阪急、セネタース戦を残すジャイアンツにとってスタルヒンを温存できた意味は大きい。













     *中島治康が4本の長打を放ったジャイアンツ打線。














*大橋智千の下関商業の後輩となる池永正明のサイン入りカード。ライオンズクラシックはよく流通していますがこちらのライオンズメモリアルは珍しい。しかも25枚限定の縦バージョンと75枚限定の横バージョン揃いです。

























 

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