2012年9月15日土曜日

15勝



 ダルビッシュが15勝目をあげました。2012年4月11日付けブログ「ユーイング」で「まず15勝はいけるでしょう。」と書かせていただきましたが最低限のノルマは達成したようです。17勝まで行けば及第点としましょうか。


 もちろん今年の成績ではサイ・ヤング賞の候補のかけらにもあがりません。WHIP1.30は三流ピッチャーの数字です。被打率は2割1分8厘でジェレッド・ウィーバー2割1分2厘、ジャスティン・バーランダー2割1分6厘に次いでアメリカン・リーグ三位、奪三振でもサンチェス、バーランダーのデトロイトコンビに次いで三位に付けているのですからサイ・ヤング賞候補に名前があがってもおかしくはないのですが与四球87個が全てをぶち壊しています。因みにジェレッド・ウィーバーは167回3分の1で39個、バーランダーは217回3分の1で55個です。ダルビッシュの176回3分の2で87個はQualifiersではワースト三位となります。


 明日の新聞は岩隈との投げ合いオンパレードでしょうが、全盛期を過ぎた出がらしの岩隈と比べるのはダルビッシュに失礼でしょう。ボールの質が違いすぎます。岩隈のピッチングは数字では5回3分の1で2失点に見えるかもしれませんがあれだけ高目に抜けていれば早期交代は当然でしょう。


 日本で稼ぐだけ稼いでメジャーに行くのも生活の安定を考えれば否定するつもりもありませんが、リスクを背負ってでも全盛期にメジャーに挑戦する若者が増えてくれることを期待しています。松坂や岩隈や和田を見ていても面白くない。田澤純一がメジャーのピッチャーらしく成長してきている姿を出がらし連中はどう見ているのでしょうか。その意味で今年の大谷には注目しています。マイナー契約でも構わないのであちらと契約して世間をあっと言わせてほしいものです。プロ野球機構やマスコミは死活問題となりますので徹底的に抗戦してきますが。
 

 田澤は2003年に甲子園に出場した横浜商大高校では1年先輩のエース給前の控え投手でした。この年の神奈川では給前信吾の横浜商大か内竜也の川崎工業が四強を破るのではないかと注目を集めていました。横浜高校が成瀬と1年下の涌井でセンバツ準優勝であったにもかかわらずです。甲子園には給前が行きましたがロッテにドラフト1位指名されたのは内達也でした。因みに成瀬は6位指名です。給前はBCリーグ信濃グランセローズでプロを目指しましたが叶いませんでした。田澤は高校時代は全く知りませんでしたが日石時代に東京ドームの都市対抗を見に行ったことがあります。珍しくカーブを投げるところが気に行っていました。




 盗塁王も狙える位置にいる荒波翔は成瀬と同期になります。荒波を初めて見たのは1年夏の神奈川決勝の横浜スタジアムです。横浜高校で1年夏から一番センターでした。外野スタンドから「こういう奴がプロに行くんだろうなー」と見ていました。この年の甲子園では低いライナーで右中間を破った三塁打が印象的でした。高校ではドラフトされず、全日本選抜にも選ばれた東海大学でもドラフトされず、社会人経由でようやく去年プロ入りしています。身体の線が細いところがプロから敬遠されてきた理由でしょうか。その分スピードは抜群です。






 

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