2012年8月20日月曜日

15個



 夏休みが終わりましたので今日からはビデオ観戦となります。

 昨日の試合終了は12時半、今日は第一試合で9時試合開始ということは5時起床で6時にはアップを始めなくてはならない。18時間の休養では疲れはとれなかったようで松井も「疲れはあった。」と認めている。今日はストレートが高目に抜けるシーンが多かった。11時開始であれば、或は第二試合であれば結果は変わっていたかもしれない。関西電力の怠慢に起因する節電対策、更にその原因を作った東京電力の危機管理意識の欠如が甲子園の結果にも影響を及ぼした。

 第一打席三振の光星学院・田村は「見たこともないスライダーには驚いたが第二打席でタイミングが合ってきた。」と言っている。第三打席のライトライナーは三塁打の当りであったがライトが物凄いところに守っており右直に終わった。田村としては捕えたという感触だったでしょう。3回の第二打席の対戦ではマウンド上の松井が笑顔を見せていたが今大会最強のスラッガーとの対戦を楽しんでいるようだった。

 8回の4巡目に田村がつまりながら左前にライナーの先制タイムリー、北條も負けじと前進守備のレフト頭上を抜いて試合を決めた。これまで送りバントすらさせなかったキレが、この回は送りバントを決められたということは落ちてきたのであろう。

 本日の15奪三振はこれまでの53個より価値が高い。一日の休養が入った光星学院に対して18時間の休養しか与えられなかった松井のピッチングは見事なものであった。第三アウトを三振で取って全力疾走でベンチに戻る、これだけ見ていて気持ちのいいピッチャーは2000年準優勝の東海大浦安・浜名翔以来である。

 試合終了の整列の時から泣きじゃくる松井に、田村が握手を求めてきたシーンが印象的であった。









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