2012年5月6日日曜日

14年 金鯱vsタイガース 12回戦


11月2日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
2 0 0 0 0 0 0 3 5  10 金鯱          34勝55敗3分 0.382 中山正嘉 古谷倉之助
0 2 1 0 0 0 1 0 0   4  タイガース 59勝28敗3分 0.678 景浦将


勝利投手 古谷倉之助 7勝18敗
敗戦投手 景浦将        2勝2敗


二塁打 (金)小林茂、濃人、小林利
三塁打 (金)野村
本塁打 (金)小林茂 3号

 
景浦将、力尽きる
 
 ジャイアンツに2ゲーム差とされたタイガースは負けられない試合、先発のマウンドを景浦将に託す。金鯱はここ4試合で18打数1安打と当りの出ていない五味芳夫を九番に下げて佐々木常助を二番に上げてきた。


 金鯱は初回、一死後佐々木が期待に応えて三塁への内野安打で出塁、野村高義がセンター右にヒットを放ち一死一二塁、小林利蔵の右飛で佐々木はタッチアップから三塁に進み二死一三塁、野村が二盗を決めて二死二三塁、ここで小林茂太が右翼線に二塁打を放って2点を先制する。


 タイガースは2回、先頭の門前真佐人が四球で出塁、伊賀上良平が左前打で続いて無死一二塁、富松信彦は二飛に倒れるが、岡田宗芳が左中間に二塁打、レフト野村からの返球が悪送球となる間に二走門前に続いて一走伊賀上もホームに還り2-2の同点とする。記録は二塁打とエラーで岡田には1打点が記録されている。


 タイガースは3回、先頭の松木謙治郎が四球で出塁、ジミー堀尾文人は中飛に倒れるが景浦将が左前打を放って一死一二塁、門前が中前にタイムリーを放って3-2とする。


 金鯱ベンチは4回から先発の中山正嘉に代えて古谷倉之助をマウンドに送る。


 タイガースは7回、先頭の皆川定之が四球を選んで出塁、皆川が二盗を決めて松木の二ゴロの間に三進、堀尾が左前にタイムリーを放って4-2とする。


 景浦は2回以降立ち直って小林利蔵に2安打を許したのみで7回まで無失点で切り抜ける。


 金鯱は8回、先頭の濃人渉が右翼線に二塁打、佐々木の二ゴロの間に濃人は三進、野村が右犠飛を打ち上げて3-4とする。更に小林利蔵が左中間に二塁打、小林茂太が右翼スタンドに逆転の第3号ツーランホームランを叩き込んで5-4とする。


 金鯱は9回、一死後瀬井清が右中間にヒット、五味の三ゴロをサード伊賀上が二塁に送球するがセーフ、野選となって一死一二塁、トップに返り濃人の左前打で一死満塁、佐々木の右翼線タイムリーで6-4、野村が右中間に走者一掃のタイムリーを放って9-4、小林利蔵の右犠飛で10-4とリードを広げる。


 タイガースは9回裏、一死後松木の投ゴロを古谷が一塁に悪送球、堀尾が中前打を放って一死一二塁、しかし既に反撃する力は残されておらず景浦は遊飛、門前は三ゴロに倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 景浦の終盤の崩れはアスリートの本能からしてサボタージュではない。スタミナ切れと考えるのが妥当でしょう。若林忠志は前日延長11回に力尽き、西村幸生は注ぎ込める状況になく、木下勇、三輪八郎では荷が重い。ジャイアンツに1ゲーム差まで迫りながら2連敗。タイガース王朝がガラガラと音を立てて崩れ去った瞬間である。







      *金鯱は中山正嘉、古谷倉之助の継投で勝利を飾る。景浦将は終盤力尽きた。








        *終盤に見せた金鯱打線の猛攻。




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