2012年5月4日金曜日

14年 南海vsイーグルス 11回戦


10月29日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 1 1 0  2 南海           38勝48敗4分 0.442 宮口美吉
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 イーグルス 25勝60敗2分 0.294 望月潤一


勝利投手 宮口美吉 10勝11敗
敗戦投手 望月潤一   5勝25敗


二塁打 (南)中村、鶴岡
三塁打 (イ)伏見


宮口美吉6安打完封
 
 南海・宮口美吉、イーグルス・望月潤一と両左腕の対決。


 南海は1回、2回は三者凡退、3回二死から小林悟楼が四球を選んで初めての走者を出すが平井猪三郎は遊ゴロに倒れる。4回も三者凡退、5回一死後中村金次が左翼線に二塁打を放つが中田道信は中飛、宮口は遊ゴロに倒れる。


 南海は6回、一死後平井が中前打で出塁、国久松一は二飛に倒れるが鶴岡一人が左前打、ところが一走平井が「7-5-4-3-2」で刺されてタッチアウト。平井が三本間に挟まれて「7-5-4」と渡り、打者走者鶴岡が一塁を回ったところでセカンド杉田屋守は一塁に送球してそこから三塁に向かった平井をファースト菅利雄がカバーに入っていたキャッチャー伏見五郎に送球してタッチアウトとなったのか、挟まれた平井が杉田屋のタッチをかいくぐったが二塁ベースカバーに入っていたファースト菅に送られて再度挟まれて三塁ベースカバーに入っていたキャッチャー伏見に送られたかでしょう。


 イーグルスは1回と3回こそ三者凡退であったが2回、先頭の寺内一隆が左前打で出塁、杉田屋の三ゴロでランナーが入れ替わり、木下政文の右前打で一死一三塁、望月は三振に倒れて二死一三塁、続く伏見の打席で一走木下はディレードスチール、キャッチャー中田からの二塁送球の隙に三走杉田屋がホームを狙うが二塁ベースカバーに入ったショート平井は慌てずにサード鶴岡に送球、杉田屋を三本間に挟んでタッチアウト、記録は「2-6-5-2」。


 イーグルスは4回、先頭の太田健一が中前打で出塁、菅が送って一死二塁とするが寺内、杉田屋が連続三ゴロに倒れて無得点。5回、二死後伏見が右中間に三塁打を放つが山田潔は二ゴロに終る。6回、先頭の岩垣二郎が四球で出塁、太田の中前打で無死一三塁の先制機を迎えるが菅に代わる代打亀田忠は一邪飛、寺内の打席で三走岩垣が三本間に挟まれて「2-5-1-5」でタッチアウト、翌日の読売新聞によると「スクイズのサインの不徹底」ということで、寺内のサイン見逃しか岩垣の見間違いでしょう。


 中盤まではイーグルスが押し気味に進めるが両軍無得点のまま試合は終盤戦に突入する。


 南海は7回、先頭の岡村俊昭が四球で出塁、吉川義次が三前に送りバントを決めて一死二塁、パスボールで岡村が三進、中村は四球を選んで一死一三塁、ここで中田がスクイズを決めて遂に均衡が破れる。


 南海は8回、一死後平井が左前打で出塁、二死後鶴岡が左中間にタイムリー二塁打を放って2-0とする。


 宮口美吉は7回以降を1安打に抑え、6安打1四球4三振、今季3度目の完封で10勝目をあげる。望月潤一も9回を完投して5安打3四球2三振の好投であった。


 両チーム無失策の引き締まった好ゲーム、一試合3つの挟殺プレーが見られた。




              *宮口美吉は今季3度目の完封で10勝目をあげる。

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