2012年4月21日土曜日

14年 セネタースvsライオン 11回戦


10月15日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 セネタース 43勝33敗7分 0.566 浅岡三郎
0 0 0 0 0 0 0 2 X  2 ライオン     28勝51敗5分 0.354 福士勇


勝利投手 福士勇  11勝16敗
敗戦投手 浅岡三郎 8勝6敗


二塁打 (ラ)岡本


福士勇今季3度目の完封
 
 セネタース先発は11日の名古屋戦で延長11回を完投した浅岡三郎、野口二郎の肩は回復していないようだ。一方、ライオン先発は7日の阪急戦で8連敗から脱出して10勝目をあげた福士勇。7回まで両先発の投げ合いが続いて0対0のまま8回に進む。


 セネタースは8回、先頭の苅田久徳が左前打で出塁、横沢七郎が送って一死二塁、野口二郎は四球に歩いて一死一二塁、尾茂田叶の二ゴロで野口は二封、尾茂田が二盗を決めて柳鶴震は四球で二死満塁、しかし浅岡は左飛に倒れてこの回無得点。


 ライオンは8回裏、二死後福士が四球を選んで出塁、トップに返り水谷則一も四球で二死一二塁、ここで坪内道則が中前に先制タイムリーを放って1-0、鬼頭数雄も左前にタイムリーを放って2-0とする。


 福士勇は9回も三者凡退に抑えて6安打4四球無三振、今季3度目の完封で11勝目をあげる。浅岡三郎も4安打3四球3三振の好投であった。


 翌日の読売新聞は「浅岡も福士もよく投げた。・・・両投手の比較であるが福士は内角低めに流れ込むシンカーを得意とし、浅岡は急速変化とカーブの使い分けを巧みにしているが矢張り得意中の得意は内角を衝く一手であり、結局両軍とも手許を抉(えぐ=筆者注)られて存分に快打を挙げることが出来なかったのである。」と伝えている。福士の「内角低めに流れ込むシンカー」とはツーシームでしょう。浅岡の「得意中の得意は内角を衝く一手」もツーシームの可能性がある。


 ツーシームはシュートと同じ握りです。回転方向に縫い目が2本しかこないので浮力が付かず右ピッチャーであれば人差し指に力を入れれば右打者の膝元に落ちながら喰い込んでいきます。フォーシームは回転方向に縫い目が4本くるので浮力が付いてホップするストレートとなります。すなわちツーシームはシュート、フォーシームはストレートのことです。ツーシームやフォーシームは最近の球種だと勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんが、既に福士勇も浅岡三郎も投げています。



               *福士勇と浅岡三郎の投げ合いを伝えるスコアカード

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