2012年3月23日金曜日

14年 南海vsライオン 10回戦


9月24日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 5 0 0 0 0 0 0 5 南海      32勝41敗4分 0.438 政野岩夫
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 ライオン 24勝48敗5分 0.333 岡本利之 菊矢吉男


勝利投手 政野岩夫 14勝14敗
敗戦投手 岡本利之   2勝6敗


二塁打 (南)吉川 (ラ)玉腰
三塁打 (ラ)鬼頭

政野岩夫、4安打完投


 南海は3回、先頭の政野岩夫の遊ゴロをショート松岡甲二がエラー、上田良夫が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り平井猪三郎は四球、続く小林悟楼も四球を選んで一死満塁、鶴岡一人の中前タイムリーで2点を先制、中村金次が四球を選んで再度一死満塁、ライオンベンチは先発の岡本利之をキャッチャーに回して二番手に菊矢吉男をマウンドに送る。吉川義次の三ゴロの間に小林が還って3-0、国久松一がセンター左に2点タイムリーを放って5-0として主導権を握る。

 ライオンは3回まで無安打。4回に先頭の鬼頭数雄が右前打を放つが岡本の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。5回~8回は無安打で南海先発の政野はライオン打線を8回まで1安打無得点に抑える。

 ライオンは9回、二死後鬼頭が左中間に三塁打、岡本の中前タイムリーで1-5、更に玉腰年男の右中間二塁打で二死二三塁とするが菊矢は二ゴロに倒れてゲームセット。ライオンは何とか完封は免れるが南海が快勝する。

 ライオン二番手の菊矢吉男は6回3分の2を投げて5安打無四球3三振無失点の好投を見せる。

 南海先発の政野岩夫は4安打3四球4三振の完投で14勝目をあげる。翌日の読売新聞によると「この日の政野の下手投ホップボールはスピードこそ幾分落ちていたが小気味よくラ軍の打棒を苛(さいな)み・・・」とのこと。


 南海投手陣には政野岩夫、劉瀬章、平野正太郎と3人の下手投げが揃っている。平野はシンカーが投げられないのでオーバーハンドからのドロップも投げるが上からはドロップしか投げないので狙い打ちされる。劉瀬章は軟投派。政野岩夫はスピードがありシンカーも持ち、下手投げの速球派では阪急の重松通雄と双壁となる。





               *政野岩夫は4安打完投で14勝目をあげる。






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