2011年11月12日土曜日

14年 セネタースvs名古屋 6回戦


6月13日 (火) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
5 0 1 0 1 0 1 2 0 10 セネタース 20勝14敗2分 0.588 浅岡三郎 金子裕 野口二郎
5 0 0 2 0 0 0 1 0  8  名古屋      11勝22敗3分 0.333 繁里栄 西沢道夫 松尾幸造



勝利投手 野口二郎 12勝6敗
敗戦投手 西沢道夫   1勝3敗


二塁打 (セ)浅岡 (名)中村

大乱戦


 劣悪となったボールの時代には珍しく点の取り合いとなった。

 セネタースは初回、先頭の苅田久徳が右翼線にヒット、横沢七郎の三前送りバントが野選を誘い無死一二塁、尾茂田叶は二飛に倒れるが佐藤武夫の三ゴロをサード大沢清が失して一死満塁、野口二郎が中前に2点先制タイムリーを放って2-0、浅岡三郎が左翼線に2点タイムリー二塁打を放って4-0、柳鶴震の中前タイムリーでこの回5点を先制する。

 名古屋は1回裏、一死後石田政良が中前打で出塁、桝嘉一の遊ゴロをショート柳が一塁に大暴投する間に一死二三塁、大沢の中犠飛で1-5、加藤正二、三浦敏一連続四球で二死満塁、芳賀直一の左前打で二者還って3-5、芳賀もレフト織部由三からのバックホームの隙を突いて二塁に進み二死二三塁、続く中村三郎の中前2点タイムリーで5-5の同点に追い付く。

 名古屋は2回から先発の繁里栄に代わって4月10日以来約2カ月ぶりの登板となる西沢道夫がマウンドに上がる。セネタースも先発の浅岡三郎がレフトに回り金子裕がマウンドに上がる。

 セネタースは3回、先頭の野口が四球で出塁して二盗に成功、浅岡四球、柳の一前送りバントが野選を誘い無死満塁、金子が押出し四球を選んでこの回無安打で1点を勝ち越して6-5とする。

 名古屋は4回、先頭の芳賀が中前打で出塁、中村金次四球で無死一二塁、ここでセネタースはコントロールの定まらない金子が降板して野口二郎がファーストからマウンドに上がる。西沢の一前バントをファーストに回った浅岡がダッシュ良く捌いてサードに送球、タイミングはアウトであったがサード横沢が大きく逸らす間に二走芳賀に続いて一走中村までも生還して7-6と逆転に成功する。

 セネタースは5回、二死後家村相太郎が四球で出塁して二盗に成功、森口次郎も四球を選んで二死一二塁、トップに返り苅田の三ゴロをサード大沢が二塁に送球するもセーフ、野選となる隙を突いて二走家村がホームに還り7-7の同点とする。

 セネタースは7回、先頭の家村が四球で出塁、森口の打席で西沢がワイルドピッチを犯して家村は二進、森口三振後苅田の打席でも西沢のワイルドピッチで家村は三進して一死三塁、苅田が中犠飛を打ち上げて8-7と勝ち越す。5回と言いこの回と言い「元祖・意外性の男」家村相太郎が久々に見せてくれた。

 名古屋は8回から4月19日以来の登板となる松尾幸造がマウンドに上がる。

 セネタースは8回、一死後野口、浅岡が連続中前打、二死後家村が三打席連続四球を選んで二死満塁、森口が右前に2点タイムリーを放って10-7と突き放す。

 名古屋は8回裏、一死後芳賀が右前打で出塁、中村の左翼線二塁打で芳賀が還って8-10とする。9回も二死後大沢の右前打と加藤の左前打で一二塁として最後の粘りを見せるが三浦敏一が投ゴロに倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 1時59分に始まった試合は4時1分に終了、戦前の試合としては珍しく2時間を超えるゲームとなった。セネタースは名古屋守備陣が犯した三つの野選を全て得点に結び付けた。

「元祖・意外性の男」家村相太郎が三打席連続四球、野選の隙を突いて二塁から生還したり、二度のワイルドピッチで二進、三進したりで2得点をあげる活躍を見せる。

 近頃珍しい乱戦を締めたのは野口二郎のピッチングであった。野口は6イニングを投げて5安打無四球1三振1失点の好リリーフを見せて12勝目をあげる。






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