2011年11月1日火曜日

ガスハウスギャング ①


 セントルイス・カージナルスが11度目のワールドチャンピオンになりましたので、過去10回のワールドチャンピオンを振り返りながら短期連載シリーズをやってみようかと思います。シリーズのタイトルを「ガスハウスギャング」とした理由は、カージナルス史を語る上ではこのニックネームが最も適切ではないかと考えたからです。また、このシリーズの中で私がカージナルスファンとなった理由にも触れる予定です。

 最初のワールドチャンピオンは1926年ですからガスハウスギャング以前のことです。プレーイング・マネージャーのロジャース・ホーンスビーが中心であったことはご存じのとおりです。ホーンスビーはある程度の大リーグファンの方であれば説明不要でしょうが、一般には日本では馴染みがないかもしれません。一言でいえば、大リーグ史上最高の右打者です。打率四割超えが3回、三冠王が2回、通算打率3割5分8厘です。

 投の主役はこの年39歳のグローバー・クリーブランド・アレクサンダー(日本語ではアレキサンダーと表記される方が多いかもしれません。ピート・アレキサンダーと呼ばれることも多い。「タイ・カップ自伝」では「老ピート・アレキサンダー」と表記されています。)です。詳しくは「大リーグ不滅の名勝負」(ベースボール・マガジン社)の37の項に「球団に初の世界チャンピオンをもたらした老雄」がありますのでこちらをお読みください。

 このシリーズは最後にベーブ・ルースの盗塁失敗により終了したことで有名ですが、これを刺したキャッチャーがボブ・オファレルであったことはあまり知られていません。

 ボブ・オファレルのサインカードの写真を掲載させていただきました。本来であればロジャース・ホーンスビーのサインをアップするべきですがホーンスビーのサインは持っていませんので掲載不能です。アメリカのオークションではロジャース・ホーンスビーのサインは結構流通していますので入手は可能です。手ごろなサインであれば1,000ドル前後で入手できます。もちろん希少なアイテムへのサイン物であれば数千ドルになる場合もあります。

 私がアメリカのオークションに参加する場合は国内の委託業者を通して参加しています。イーベイには参加したことが無いので詳しくは分かりませんが、イーベイなどではロジャース・ホーンスビーの間違いのないサインの入手は難しいかもしれません。矢張り参加するのであればしっかりとしたオークションハウスに参加するべきではないかと思っています。但し手数料は大体20%になります。これに国内委託業者への手数料約10%が加算され、更に送料等を負担することとなります。歴史的円高と、リーマンショック以降の金融危機の影響によりアメリカのメモラビア史上も暴落しました(一時よりは回復してきているようですが)ので、入手するには好タイミングかもしれません。




*1926年ワールド・シリーズの最後にベーブ・ルースを刺したボブ・オファレルのサイン入りカード。





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