2011年8月20日土曜日

14年 タイガースvs南海 3回戦

4月14日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 3 0 0 1 0 0 0 2 8 タイガース 8勝6敗1分 0.571 木下勇 青木正一 西村幸生 若林忠志
4 0 0 0 0 0 1 0 0 5 南海     4勝9敗1分 0.308 宮口美吉 政野岩夫


勝利投手 青木正一 1勝0敗
敗戦投手 政野岩夫 2勝4敗
セーブ   若林忠志 1

二塁打 (南)岡村
三塁打 (タ)富松

新四番・富松信彦

 タイガースは四番に富松信彦を起用する。記憶だけを頼りにすると、昭和12年以降タイガースの四番は景浦将、山口政信、松木謙治郎、藤村富美男(昭和13年日本選手権)だけか、藤井勇もあったかもしれません。


 タイガースは初回、先頭の松木謙治郎が右前打から二盗、ジミー堀尾文人が右前打から二盗を決めて無死二三塁、三番・景浦将は捕邪飛に倒れて一死二三塁、富松が左前に先制タイムリーを放って四番の仕事を果たす。更に伊賀上良平も左前にタイムリーで続きこの回2点を先制する。

 南海は1回裏、先頭の平井猪三郎が四球を選んで出塁、国久松一が中前打を放って無死一二塁、岡村俊昭が左中間に同点タイムリー二塁打を放って2-2とすると、タイガースベンチは早くも先発の木下勇を下げて二番手に青木正一をマウンドに送る。鶴岡一人四球で無死一二塁、青木がボークを犯して無死二三塁、吉川義次の右犠飛で3-2と逆転、中村金次が右前にタイムリーを放って4-2とする。続く小林悟楼の三ゴロは5-4-3と渡ってスリーアウトチェンジ。

 タイガースは2回、先頭の青木が四球、皆川定之が左前打を放って無死一二塁、南海も先発の宮口美吉を下げて政野岩夫をリリーフに送る。トップに返り松木が右翼線にタイムリーを放って3-4、堀尾は四球で無死満塁、景浦は遊飛に倒れて一死満塁、富松の一ゴロをファースト中村がバックホームするがセーフ、野選となって4-4の同点、伊賀上の中犠飛で5-4と逆転、堀尾もタッチアップから三塁を狙うが中継のショート平井がホームをあきらめ三塁に送球してタッチアウト。

 序盤は点の取り合いとなったが両軍の二番手ピッチャーが好投を見せて試合は落ち着きを取り戻す。

 タイガースは5回、一死後富松がセンター左奥に三塁打、伊賀上が二打席連続となる中犠飛を打ち上げて6-4と貴重な追加点。

 南海は7回、先頭の山尾年加寿の遊ゴロをショート皆川がエラー、一死後国久の右飛で一走山尾はタッチアップから二塁に進み二死二塁、岡村の右前打をライト松広金一が弾く間に山尾が還って5-6。記録はワンヒットワンエラーで岡村に打点は記録されていない。

 タイガースは9回、先頭の富松が四球で出塁、伊賀上が送って本堂保次の二ゴロをセカンド国久が失して一死一三塁、本堂が二盗を決めて一死二三塁、松広に代わる代打御園生崇男の三ゴロに三走富松がホームを突くがサード鶴岡からのバックホームにタッチアウトとなって二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて本堂が生還し7-5、若林忠志が中前にダメ押しタイムリーを放って8-5とする。

 タイガースは3回~7回を1失点に抑えた青木正一の後、8回から西村幸生、9回は西村の代打に出てタイムリーを放った若林が四番手としてマウンドに上がる小刻みな継投を見せて逃げ切る。タイガースの新四番・富松信彦は4打数2安打2打点、三塁打1本の活躍を見せる。




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