2011年8月18日木曜日

14年 ライオンvs阪急 2回戦




4月12日 (水) 甲子園




1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 1 0 0 0 0 0 1 4 ライオン 5勝5敗3分 0.500 福士勇 近藤久
2 1 3 0 0 0 2 0 X 8 阪急   7勝4敗   0.636 石田光彦 浅野勝三郎


勝利投手 浅野勝三郎 1勝1敗
敗戦投手 福士勇    2勝2敗

二塁打 (ラ)室井 (阪)山下実3
三塁打 (ラ)水谷、玉腰 (阪)石井

山下実、二塁打3本

 ライオンは初回、先頭の坪内道則が四球で出塁、西端利郎は中飛に倒れるが水谷則一が右中間に三塁打を放ち坪内を迎え入れて1点を先制、鬼頭数雄の右前タイムリーで2-0とする



 阪急は1回裏、一死後フランク山田伝が中前打で出塁、山下実が豪快に中越え二塁打を放ち山田が還って1-2、山下好一の中前打をセンター坪内が弾く間に山下実が還って2-2の同点とする。守備の名手として名高い坪内のエラーは活字媒体ではなかなか伝わりませんが、スコアブックは嘘をつきません。山下好一には打点は記録されておりません。



 阪急は2回、伊東甚吉、下村豊が連続四球、石井武夫の投前送りバントをピッチャー福士勇が三塁に送球するがセーフ、犠打野選となって無死満塁、石田光彦は二飛に倒れて一死満塁、トップに返り西村正夫の三ゴロ併殺崩れの間に三走伊東が還って3-2とする。サード中野隆雄は「5-4-3」を狙ったが西村の足を考えれば「5-2-3」を狙うべきでしょう。



 ライオンは3回、一死後室井豊が左中間に二塁打、玉腰年男が右翼線に三塁打を放って3-3の同点に追い付く。阪急ベンチはここで先発石田をあきらめて二番手に浅野勝三郎を投入、中野は捕邪飛、松岡甲二は一直に倒れてリリーフ成功。



 阪急は3回、先頭の山下実が右中間に二塁打、山下好一の遊ゴロで実が三塁に走り、ショート松岡は三塁に送球するがセーフ、野選となって無死一三塁、上田藤夫が中前にタイムリーを放って4-3、パスボールで無死二三塁、二死後石井が中越えに三塁打を放って6-3とする。



 序盤戦の点の取り合いから打って変わって中盤戦は投手戦が続く。

 阪急は7回、二死後石井が左前打で出塁、浅野の右前打をライト水谷が後逸する間に石井は一気にホームを陥れて7-3、浅野も三塁に進み西村の左前タイムリーで還って8-3と突き放す。



 ライオンは9回、代打岡本利之、代打菊矢吉男が連続内野安打、坪内の左前タイムリーで4-8とするがここまで。




 山下実が二塁打3本と豪打を見せた。しかも中越え、右中間、左中間と打ち分けています。山下実のサインは持っていませんのでご披露できませんが、千葉県下総中山にある「吉澤野球博物館(吉澤野球史料保存館)」で見ることができます。JR総武線・下総中山駅を北口に降りて、通りに出たら千葉方向に右折して5分ほどで左側にあります。車で行かれる方は駐車場がありませんので近くのファミレスの有料駐車場を利用することになりますが通りの反対側ですのでご注意ください。昭和初期の東京六大学野球全盛期の資料においては、野球体育博物館など眼中にないくらいの豊富な品揃えにびっくりされると思います。澤村栄治のアメリカ遠征時に用いたパスポートも展示されています





               *山下実が二塁打を3本放った。











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