2011年8月29日月曜日

チャンス到来



 昨日はジャスティン・バーランダーが早くも今季20勝目に到達、ようやく初のアメリカン・リーグ サイ・ヤング賞が視野に入ると共にMVPの声まで聞こえてきました。昨年のナショナル・リーグでも私に投票権があればMVPはロイ・ハラデイに投じたいと書いていましたが、92年のデニス・エカーズリー以来の投手としてのMVPに注目です。

 そもそもこれまでバーランダーがサイ・ヤング賞を獲っていなかったことの方が不思議な訳で、どうせなら防御率もジェレッド・ウィーバーを抜いて2007年ジェイク・ピービー以来の投手三冠と行きましょう。更にその時のピービーもWHIPは1.06でしたので、どうせなら現在0.90のWHIPをキープして1.00割れでの受賞と行きましょう。更に更に、現在215回3分の2を投げて奪三振218個ですので、奪三振率9.00越えでの受賞と行きましょう。

 と言うことで、かなり空前絶後的成績が期待できますのでMVPもありそうです。今からみんなで盛り上げましょう。2006年のデビュー以来、160キロの速球を持ちながら奪三振が少ないためサイ・ヤング賞投票では得票が伸びなかった訳ですが、2009年に奪三振王となって一皮剥けました。但しWHIPは昨年の1.16が最高と得票が伸びない要因が重なっていましたが、実力ではアメリカン・リーグNo1であることは誰しもが認めるところです。


 アメリカン・リーグMVP候補はエイドリアン・ゴンザレスですが本塁打数が伸びないと絶対とは言えないかもしれません。ホセ・バウティスタは今一荒いのであまり好きにはなれないのですが。グランダーソン、テシェイラのヤンキースコンビも数字が荒いのでちょっと無理でしょう。打者に絶対的候補がいないことも投手のMVPの大きな条件となりますので今年はチャンス到来と言うところではないでしょうか。

 エカーズリー以前の投手のMVPは84年のウィリー・ヘルナンデス、81年のロリー・フィンガースと三人ともリリーフピッチャーですので、先発投手としては71年のバイダ・ブルー以来ということになります。因みに私が大リーグに興味を持つきっかけとなったのがバイダ・ブルーのセンセーショナルな活躍からであることは何度もお伝えしているとおりです。


 ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞はクレイトン・カーショウに大いなる期待がかかります。あれだけのカーブを投げるピッチャーは久しぶりに見ました。快速球と大きなカーブということで、まさにサンディー・コーファックスの再来と言ってもよいのではないでしょうか。ティム・リンスカムがコーファックスの再来と言われてきましたが、矢張り同じドジャースで左腕で何よりもあの大きなカーブで、カーショウこそがコーファックスの再来に相応しいのではないでしょうか。

 昨年は春先からロイ・ハラデイ本命説を唱えて的中させましたが、二年連続三回目と言うのはそれだけハードルも高くなる訳で、何よりいつまでもハラデイでは面白くもありません。


 ナショナル・リーグMVP争いはマット・ケンプとライアン・ブラウンの争いに絞られてきたと言って良いでしょう。他にも数字的にはプリンス・フィルダーなどの候補がいない訳ではありませんが、二人とも3割30本30盗塁のトリプルスリーが確定的で、ブラウンの首位打者、ケンプのホームラン、打点の二冠も可能性大です。私としては過去の実績も踏まえてライアン・ブラウンを応援していますが、今のままではマット・ケンプに得票が集まりそうです。




 

*昨年のアメリカン・リーグ サイ・ヤング賞 フェリックス・ヘルナンデスと今年のサイ・ヤング賞候補No1 ジャスティン・バーランダーのダブル・サインカード。二人ともいつかは獲るだろうと思って先行取得しておいたものです。二年連続とは思っていませんでしたが。



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