2011年7月30日土曜日

14年 阪急vs金鯱 1回戦

3月28日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 1 1 1 5 阪急 3勝3敗 0.500 高橋敏
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金鯱 2勝3敗 0.400 古谷倉之助 中山正嘉
  
勝利投手 高橋敏     1勝0敗
敗戦投手 中山正嘉 1勝2敗


二塁打 (阪)西村2、上田
三塁打 (金)瀬井
本塁打 (阪)黒田 1号

黒田健吾、快気祝いのホームラン


 阪急は初回、一死後フランク山田伝が三塁内野安打から二盗、しかし山下実三振、山下好一四球、黒田健吾一ゴロで無得点。2回は上田藤夫中前打、伊東甚吉四球で無死一二塁とするが下村豊の送りバントは捕邪飛となって飛び出していた一走伊東が刺されてダブルプレー。3回も西村正夫の二塁打を足掛かりに一死二三塁とするが山下好一は投ゴロ、黒田健吾は三ゴロに倒れる。4回は先頭の上田が左翼線に二塁打、続く伊東の当りは左前に落ちるポテンヒット、上田は動けず無死一二塁、続く下村は今度は投前に送りバントを決めてピッチャー古谷倉之助から一塁ベースカバーのセカンド五味芳夫に渡って一死二三塁、五味は古谷にボールを返した振りをしてグラブに収めたまま守備位置に戻り二走伊東が離塁したところにタッチ、隠し玉が決まって二死三塁。下村の犠打はそのままで併殺が記録されている。高橋敏は遊ゴロに倒れてこの回も無得点。

 一方、金鯱は初回、二死後瀬井清の遊ゴロをショート上田がエラー、小林茂太左前打で二死一二塁とするが古谷は二飛に倒れる。2回も二死後浅井太郎の遊ゴロを上田が2イニング連続エラー、しかし岡野八郎は右邪飛に倒れる。3回は二死から瀬井が左中間に三塁打、小林茂四球から二盗を決めて二死二三塁とするが古谷は遊ゴロに倒れる。4回は一死後野村高義が三塁に内野安打、浅井の四球で一死一二塁とするが野村が三盗に失敗してこの回も無得点。

 金鯱は何とか無失点に切り抜けてきた古谷倉之助をファーストに回して5回から中山正嘉をマウンドに送る。

 阪急は5回、中山の代わりばなを捕えて先頭の西村が左翼線に二塁打、山田が三前にバントヒットを決めて更にサード岡野が一塁に悪送球する間に西村が還って1点を先制、山田も二塁に進む。更にパスボールで山田は三進、山下実の左前タイムリーで2-0とする。

 阪急は7回、先頭の山田が四球で歩くと二盗に成功、実は三振、好一は遊ゴロと両山下は倒れるが怪我で欠場が続いて本日が今季初スタメンとなる黒田健吾が左前にタイムリーを放って3-0とする。更に8回、先頭の伊東が左翼線にヒット、下村の二ゴロの間に二進、パスボールで三進、キャッチャー野村の牽制悪送球の間にホームに還って4-0とする。

 阪急は9回、二死後黒田が左翼スタンドに復帰祝いの第1号ホームランを叩き込んで5-0とする。

 金鯱は5回から7回は三者凡退、8回に佐々木常助が左前打を放つが後続無く9回も三者凡退。


 高橋敏は4安打2四球2三振の完封で今季初勝利をあげる。高橋は島田商業の出身、ライオンで投手兼二塁手として活躍して今季から兵役についている大友一明の後輩になる。島田商業出身と言えば更に後輩として当ブログでも数年後の戦後編に登場してくることとなる一言多十(ひとこと たじゅう)がいる。因みに私の高校時代(神奈川軟式です、念のため。)、東海遠征で島田商業と練習試合をやったことがあります。


 怪我から復帰して今季初スタメンの黒田健吾が5打数3安打2打点1本塁打といきなり爆発した。黒田は関西中学の出身。高校野球ファンなら岡山の名門・関西(かんぜい)高校の前身であることはすぐに分かるでしょう。土光敏夫元経団連会長の出身校として知られるが意外とプロ野球選手は少なく戦前では井野川利春、津田四郎くらいである。戦後は大物を輩出、「月に向かって打て」の大杉勝男、プロ野球史上最速とも言われる森安敏明がいる。





          *写真は森安俊明のカバヤリーフカード







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