2011年7月10日日曜日

14年 ライオンvsイーグルス 1回戦

3月18日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
1 1 0 0 0 0 0 0 0  0   0  2 ライオン     0勝0敗1分 0.000 菊矢吉男
0 1 0 0 0 1 0 0 0  0   0  2 イーグルス 0勝0敗1分 0.000 亀田忠


二塁打 (ラ)玉腰、水谷

年を跨いでの熱戦


 一体二人の投げ合いはどこまで続くのか。昨秋11月17日のライオンvsイーグルス5回戦で延長11回3対3の引分けを演じた菊矢吉男と亀田忠は、昭和14年、史上初の一シーズン制開幕試合でも延長11回2対2で決着つかず引き分けた。

 ライオンは初回、先頭の坪内道則は三振、玉腰年男が右翼線に二塁打、水谷則一の一ゴロで玉腰は三進、鬼頭数雄はツースリーから四球を選んで二死一三塁、続く室井豊の打席でキャッチャー伏見五郎のパスボールが出て玉腰が生還、1点を先制する。更に鬼頭が三盗を決めるが室井は二飛に倒れる。イーグルスはバッキー・ハリスが帰国したため今季のマスクは伏見五郎が被ることとなるが緊張の色は隠せないか。

 イーグルスは1回裏、寺内一隆二ゴロ、漆原進三振、中河美芳一ゴロで三者凡退。

 ライオンは2回、菊矢吉男がツースリーから四球を選んで出塁、中野隆雄はツーワンから見逃し三振、山本尚敏の打席で亀田がボークを犯して一死二塁、山本は三振に倒れるが、育英商業から入団した新人松岡甲二の二ゴロをセカンド漆原が一塁に悪送球する間に菊谷が還って2-0として松岡も二塁に進む。トップに返り坪内の投ゴロを亀田がエラーして二死一三塁、ここは亀田が踏ん張って玉腰は三球三振。

 イーグルスは2回裏、亀田はツーツーから見逃し三振、太田健一はツースリーから四球で出塁、杉田屋守が初球を右前に運んで一死一三塁、伏見の打席ツーワンからの4球目を菊谷がワイルドピッチ、太田が還って1-2とする。伏見はツーツーから見逃し三振、木下政文は三球三振に倒れる。

 ライオンは4回、先頭の中野がストレートの四球で出塁するが山本の遊ゴロは6B-3のダブルプレー。イーグルスは4回裏、先頭の中河が中前打で出塁、亀田の投ゴロを菊谷が二塁に送球するがセカンド中野がエラー、太田の遊ゴロの間に走者それぞれ進塁して一死二三塁、杉田屋の当りはセカンドライナーとなりセカンド中野から三塁に送られて飛び出していた三走中河が戻れずこちらもダブルプレー。

 イーグルスは6回、先頭の漆原が右前打で出塁、中河は左飛に倒れるが漆原が二盗に成功、亀田の遊ゴロで漆原は三進、太田の打席で菊谷が又もワイルドピッチ、2-2の同点とする。

 ライオンは7回、坪内、玉腰連続四球で無死一二塁、水谷の投前送りバントは菊谷が三塁に送るがセーフ、野選となって無死満塁、しかし鬼頭の強烈な一ゴロをファースト中河が好捕してホームに送球、キャッチャー伏見から中河に転送されて3-2-3のダブルプレー、室井も投ゴロに倒れて無得点。

 ライオンは9回、二死後玉腰が四球、水谷が右翼線に二塁打を放って二死二三塁とするが鬼頭は捕飛に倒れる、10回、11回は三者凡退。

 イーグルスは10回裏、一死後木下が中前打で出塁、山田潔の打席で菊谷がこの日3つ目のワイルドピッチ、しかし山田は投ゴロ、トップに返り寺内が四球を選ぶが漆原は中飛に倒れる。

 イーグルスは11回裏、先頭の中河が四球で出塁するが亀田の遊ゴロは6-4-3のダブルプレー、最後は太田が三ゴロに倒れて年を跨いで二試合連続引分けとなる。

 菊矢吉男は11回を完投して5安打5四球8三振3暴投、2失点はいずれも自らの暴投によるもので自責点は2が記録された。

 亀田忠は11回を完投して4安打8四球9三振1ボーク、2失点であったが自責点は0であった。



*菊矢吉男、亀田忠による年をまたいでの二試合連続引分け試合

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