2011年6月23日木曜日

13年秋 タイガースvsジャイアンツ 5回戦

11月13日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 5 0 0 0 1 0 0 0 8 タイガース    24勝12敗    0.667 西村幸生
0 0 0 0 0 0 1 2 1 4 ジャイアンツ 28勝8敗1分 0.778 前川八郎 楠安夫


勝利投手 西村幸生 8勝2敗
敗戦投手 前川八郎 3勝4敗


二塁打 (タ)藤村、藤井

前哨戦


 今シーズン終了後、東西対抗が行われた後、春季リーグ戦の覇者タイガースと秋季リーグ戦チャンピオン・ジャイアンツとの間で日本選手権7回戦が行われる。本日の試合はその前哨戦とも言える試合である。タイガース先発は西村幸生、ジャイアンツ先発は前川八郎。これはローテーション通りでありジャイアンツがスタルヒンを温存したものではない。
 
 タイガースは初回、先頭の松木謙治郎の一ゴロをファースト川上哲治がエラー、奈良友夫の三塁内野安打で無死一二塁、藤村富美男の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁。松木は3球目、奈良友夫は2球目、藤村は2、3球目をファウルしての4球目、藤村のファウルも送りバントでは無いであろう。タイガースが初回から積極的に攻めている。四番に入ったカイザー田中義雄が2球目を三ゴロ、三走松木は三本間に挟まれて5-2-5と渡ってタッチアウト、しかし松木が巧く時間を稼いで二死二三塁、これが効いて伊賀上良平が中前に先制2点タイムリー、2-0とする。

 タイガースは2回、この回先頭の皆川定之が右前打で出塁、西村幸生の三ゴロで皆川は二封、トップに返り松木の投ゴロを前川八郎がエラーして一死一三塁、奈良友夫の投ゴロで三走西村は動かず松木が二進して二死二三塁、藤村が左翼線にタイムリー二塁打を放って4-0、田中死球で二死一二塁、伊賀上の三塁内野安打で藤村が二塁から還って5-0、久々スタメンの藤井勇が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち7-0とする。

 ジャイアンツは3回から前川に代わって楠安夫が登板。タイガースは6回にも松木四球、奈良右前打、藤村中前タイムリーで8-0とする。

 ジャイアンツは1回、2回は三者凡退。3回、二死後楠が初安打を放つが三原脩は二直でスリーアウトチェンジ。4回と6回に千葉茂がヒットを放つが無得点。西村幸生に軽く捻られている。

 ジャイアンツは7回に伊藤健太郎左前打、白石敏男四球から楠の右翼線タイムリーで1点。8回は水原茂四球、千葉右翼線ヒットと盗塁から伊藤が2点タイムリー。9回も三原左前打、水原四球、千葉右前打から平山菊二の二ゴロの間に1点返して4-8とするが西村は無駄な力は使わないので試合が決まった後によくあるパターン。

 西村幸生は9安打4四球1死球6三振の完投で8勝目、140球を投げているが後半は手を抜いているのでダメージは少ないでしょう。



 日本選手権の前哨戦はタイガースが海内無双と呼ばれた頃の勝ちパターンを見せて圧勝した。ローテーションでスタルヒンが登板しなかった訳であるが、ここにスタルヒンをぶつけないローテーションを組んできたとも考えられる。秋季リーグ戦はジャイアンツが第一期黄金時代に突入するかの如き強さを見せてきたが、前半眠っていた猛虎が後半急上昇してきている。中島治康は本日も3打数無安打、依然首位打者ではあるが11月5日の3割9分8厘から3割5分9厘まで下げてきた。千葉茂が5打数4安打、伊藤健太郎が5打数2安打2打点であるが下位の白石敏男、吉原正喜には当りが見られない。タイガース打線は景浦将、藤井勇を欠いていたが終盤に来て復活、藤村富美男は本日も5打数3安打3打点と調子に乗ると手がつけられない。伊賀上良平も5打数2安打3打点、下位に定着してきた皆川定之もかつての岡田宗芳のようなつなぎ役ぶりを発揮しており、打線はタイガース有利は否めない。西村幸生、御園生崇男、若林忠志が揃ったタイガース投手陣にスタルヒンが一人でどこまで立ち向かうことができるかがカギを握ると見る。











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