2011年4月30日土曜日

13年秋 セネタースvsライオン 3回戦

10月9日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
1 3 0 0 0 0 0 0 0  0  4 セネタース 9勝12敗1分 0.429 伊藤次郎 金子裕
0 0 0 2 0 0 0 0 2 1X 5 ライオン     9勝11敗      0.450 大友一明 近藤久


勝利投手 近藤久 2勝3敗
敗戦投手 金子裕 4勝5敗


二塁打 (セ)今岡、横沢
三塁打 (ラ)鬼頭


近藤久好リリーフ、ライオン打っ棄る


 セネタースは初回、先頭の苅田久徳が中前打で出塁、森口次郎の三前送りバントで苅田は一気に三塁に走る。ファースト中村三郎はサードに送球するがこれが悪送球となる間に苅田はホームを陥れて1点を先制、正に苅田久徳の真骨頂というところ。

 セネタースは2回、この回先頭の今岡謙次郎が中越えに二塁打、伊藤次郎四球で無死一二塁、次のプレーはスコアブックの記載では「青木幸造が捕邪飛、二走今岡は三進、一走伊藤は『2-4-3』でアウト」となっている。これから類推すると、青木の送りバントは後方への小フライとなってキャッチャー室井豊がダイビングキャッチ。ランナーはハーフウェイから戻ってタッチアップから次の塁を狙い今岡は三塁に進んだが伊藤は一二塁間に挟まれて「2-4-3」のタッチアウトとなったということであろう。但し併殺は記録されていない。ということで二死三塁、横沢七郎が左翼線に二塁打を放って2-0、苅田、森口連続四球で二死満塁、尾茂田叶、遠藤忠二郎が連続押出し四球を選んで4-0、ライオン先発の大友一明は4連続四球で降板し、二番手に近藤久が登板して現在首位打者の佐藤武夫を二ゴロに打ち取る。

 近藤はセネタース打線を3回~6回までパーフェクトに抑えて試合を作る。

 ライオンは4回、中村、中谷順次、近藤が3連続四球を選んで無死満塁、酒沢政夫の遊ゴロをショート今岡がエラーする間に中村が還って1-4、山本尚敏は三飛に倒れて一死満塁、トップに返り坪内道則が左犠飛を打ち上げて2-4と追い上げる。

 近藤は7回、苅田に初ヒットとなる内野安打を許すが森口を遊ゴロ併殺に打ち取る。8回はショート酒沢のエラーと四球で一死一二塁のピンチを迎えるが後続を抑え、9回も一死後横沢に四球を与え苅田に中前打を許すが三塁に走った横沢をセンター坪内が刺してピンチの芽を摘み試合は9回裏へ。

 セネタース伊藤次郎に対して6回~8回を無安打に抑えられてきたライオンは9回裏、この回先頭の二番水谷則一が四球で出塁、鬼頭数雄が右中間に三塁打を放って3-4、四番室井がセンターに犠牲フライを打ち上げて4-4の同点に追い付き延長戦に突入。

 セネタースは10回表、一死後遠藤が左前打で出塁するが佐藤の遊直に飛び出してダブルプレー。セネタースは10回から伊藤次郎に代えて金子裕をマウンドに送る。

 ライオンは10回裏、近藤が金子の代わりばなを中前打、金子のボークで無死二塁、酒沢の三前送りバントが内野安打となって無死一三塁、ここで9回からセカンドに入ってこの日初打席となる中野隆雄が右犠飛を打ち上げてライオンが劇的なサヨナラ勝ちをおさめる。

 勝因は何といっても二番手近藤久の好投に尽きる。近藤は8回3分の1を投げて3安打2四球2三振無失点で今季2勝目をあげる。

 四割を狙う佐藤武夫は4打数無安打に終わり今季通算57打数22安打、打率3割8分6厘と四割を割り込んだが依然二位尾茂田叶に5分以上の差をつけて断トツ首位打者をキープしている。

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