2011年4月20日水曜日

13年秋 ジャイアンツvs阪急 3回戦

10月2日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 ジャイアンツ 12勝3敗1分 0.800 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急               9勝5敗2分 0.643 石田光彦


勝利投手 スタルヒン 7勝0敗
敗戦投手 石田光彦  3勝3敗


二塁打 (ジ)千葉、中島 (阪)堀尾
三塁打 (ジ)三原


スタルヒン、今季二度目の完封


 前半はジャイアンツ・スタルヒン、阪急・石田光彦の投げ合いが続く。石田は初回、千葉茂に右翼線二塁打を許してからは5回まで川上哲治に与えた2四球だけの無安打ピッチング。一方スタルヒンも2回にジミー堀尾文人に右翼線二塁打、4回に黒田健吾に中前打を許しただけで5回まで0-0。

 ジャイアンツは6回、この回先頭の三原脩が左中間に三塁打、水原茂は右飛、千葉は三振に倒れるが中島治康が左中間に二塁打を放ち1点を先制、川上が左前タイムリーで続いて2-0とする。

 今のスタルヒンは先取点をもらえば負ける気がしない。6回、二死からフランク山田伝にピッチャー強襲ヒットを許すが続く黒田を遊ゴロに抑える。7回、8回は三者凡退。9回、一死後山田に四球、黒田が左前打で続いて一死一二塁、藤本定義監督はここでセンターを千葉から平山菊二に代えて一息入れるともう立ち直り、山下実は二飛、堀尾も捕邪飛に打ち取り今季二度目の完封勝利。

 スタルヒンは4安打2四球4三振の完封で無傷の7連勝。石田光彦も9回を5安打5四球3三振に抑えるが相手が悪かった。

 翌日の読売新聞は中島治康の先制打の場面を「比較的ムラの多い中島と一気に雌雄を決せんとした心情も汲めるが・・・」と伝えている。今春首位打者を取っており、今季三冠王となる中島治康であるが、まだこの時点では「ムラの多い打者」という評価であったようで興味深い。

 川上哲治は4打席1打数1安打1打点3四球、こちらは中島と違ってボールをじっくりと見ている。


 この試合で第5節を終了。首位打者はセネタースの佐藤武夫で43打数17安打で3割9分5厘。二位はセネタースの尾茂田叶で71打数25安打、3割5分2厘。三位は名古屋の白木一二で64打数16安打、3割2分8厘。中島治康は69打数23安打、3割1分9厘で第五位。川上哲治はベストテンにも入っていない。





          *スタルヒン、今季二度目の完封勝利

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