2011年3月28日月曜日

13年秋 イーグルスvsジャイアンツ 1回戦

9月16日 (金) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14  計
2 0 2 0 1 0 0 0 0  0   0   0   0   0   5 イーグルス   1勝4敗2分 0.200 亀田忠
0 0 1 1 3 0 0 0 0  0   0   0   0   0   5 ジャイアンツ 5勝1敗1分 0.833 前川八郎 スタルヒン


二塁打 (イ)亀田 (ジ)千葉


亀田忠、20三振


 本日の試合は亀田忠の代表的ピッチングの一つとなりました。

 翌日の読売新聞は冒頭「連敗に喘ぐイーグルスは今秋初めて顔を合わす巨人軍との決戦に亀田攻守の大活躍によって汚名を雪(そそ=筆者注)ぎ無類の大投手戦は熱闘十四合遂に日没ドロンゲームとなった。」と伝えている。

 イーグルスは初回、先頭の寺内一隆が中前打で出塁、野村実が送って、中根之が右前打から二盗を決めて一死二三塁、バッキー・ハリスは三振に倒れるが亀田忠が中前に2点タイムリーを放って2点を先制する。

 イーグルスは3回、一死後中根が死球で出塁、ハリスの左前打で一二塁、亀田が左中間を破り二者を迎え入れて4-0、亀田が全打点を叩き出す。

 ジャイアンツは3回裏から反撃を開始、この回先頭の白石敏男が左前打で出塁、千葉茂四球で無死一二塁、中島治康の中飛で白石が三進、川上哲治の一ゴロで千葉が二封されて二死一三塁、伊藤健太郎の投ゴロを亀田がエラーする間に白石が還って1-4とする。更に4回、前川八郎四球、三原脩の遊ゴロをショート山田潔は自ら二塁ベースを踏んでから一塁に送球、これをファースト中河美芳が落球して一死一塁、白石の遊ゴロでランナーが入れ替わり、千葉の右中間二塁打で白石が還って2-4と追い上げる。

 イーグルスは5回、先頭の中根が左中間に三塁打、ハリスの左犠飛で5-2と突き放す。

 ジャイアンツは5回、この回先頭の川上が右前打で出塁、伊藤四球で無死一二塁、平山菊二の投前送りバントを亀田が一塁に暴投する間に川上が還って3-5としてなお無死二三塁、吉原は中飛に倒れ、前川四球で一死満塁、トップに返り三原の遊ゴロをショート山田が二塁に悪送球する間に三走伊藤に続いて二走平山も還って5-5の同点に追い付きなお一死一三塁、三原が盗塁に成功して一死二三塁、しかし白石は三振、千葉も右飛に倒れて逆転はならず。

 ジャイアンツは6回から前川に代えてスタルヒンを投入、5回までは点の取り合いであったが6回からは一転、投手戦となる。

 亀田は5回まで6三振、6回に四球を1個与えただけで7回以降12回までパーフェクトピッチング、7回は三者三振、8回表一死まで4連続三振で9回までに13三振を奪う。延長に入っても10回2三振、12回2三振、13回2三振、14回も最後の打者となった三田政夫を三振に打ち取り、結局ジャイアンツから20個の三振を奪う。

 一方、スタルヒンも前川八郎をリリーフして9イニングを投げて4安打1死球10三振無失点の好投。吉原正喜は6打数無安打5三振であった。川上哲治は6打数1安打1四球1三振、千葉茂は6打数1安打1打点1四球2三振、中島治康は7打数無安打1三振であった。

 亀田は14回を6安打8四球20三振で完投する。打っても6打数2安打4打点。

 一試合奪三振の日本記録は野田浩司の19個ですが、延長を含むと未だにこの日の亀田の記録が日本記録として残っています。メジャーでは20個が最多でロジャー・クレメンスが二度、ケリー・ウッド、ランディ・ジョンソンが記録しています。





          *亀田忠の20三振を伝えるスコアブック

0 件のコメント:

コメントを投稿