2011年2月20日日曜日

13年春 タイガースvs名古屋 5回戦

7月14日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 6 1 0 0 0 1 3 11 タイガース 27勝5敗   0.844 釣常雄 御園生崇男
0 0 1 0 0 0 4 0 0  5  名古屋    9勝23敗 0.281 森井茂 繁里栄


勝利投手 釣常雄 2勝0敗
敗戦投手 森井茂 3勝10敗
セーブ   御園生崇男 1


二塁打 (タ)山口、藤井 (名)石田
三塁打 (タ)藤村、山口


御園生崇男、セーブとホームスチールを記録する


 優勝を決めたタイガースは釣常雄が先発。

 タイガースは3回、一死後松木謙治郎が二塁に内野安打、藤村富美男の三ゴロでランナーが入れ替わり、山口政信が右中間にタイムリー二塁打を放って1点を先制、景浦将四球、伊賀上良平二塁内野安打で無死満塁、六番セカンドに起用された奈良友夫が右中間に走者一掃の二塁打を放って4-0、門前真佐人が右前タイムリー、釣常雄の左前打とレフト桝嘉一のエラーにより1点追加して6-0とする。

 名古屋は3回裏、二死後石田政良が三塁内野安打から二盗に成功、大沢清の一ゴロをファースト松木がエラーする間に石田が還って1-6とする。しかしタイガースは4回、藤村の左中間三塁打と景浦の左前打タイムリーで7-1とする。藤村の三塁打はセンターの左をゴロで抜けたと記録されており、藤村の打球の速さを物語っている。

 名古屋は7回、この回先頭の村瀬一三が四球で出塁、6回の守備から桝嘉一に代わってレフトに入っている鈴木秀雄の二ゴロでランナーが入れ替わり、石田が右翼線に二塁打を放って一死二三塁、大沢が四球を選んで一死満塁、ここで四番白木一二がセンターに満塁ホームランを放って7-5と詰め寄る。白木のホームランについては翌日の読売新聞の記述は「中堅左を抜く本塁打」となっており、狭い後楽園では珍しいランニングホームランの可能性が高い。

 タイガースは8回、先頭の藤村が四球、山口の遊ゴロは6-4と渡るがセカンド田中実がエラー、最近名前を聞かなかったかつてのリリーフの切り札田中実は本日は七番セカンドでスタメン出場している。景浦の二ゴロは4-6と渡り山口は二封されるがショートからの送球をファースト大沢がエラーする間に藤村が還って8-5とする。タイガースは8回から釣に代わって御園生崇男がリリーフで登場する。

 タイガースは9回、一死後御園生が右翼線ヒットで出塁、皆川定之に代わる代打岡田宗芳の右前打で無死一二塁、岡田はこのところショートのポジションを皆川に奪われているだけに必死である。トップに返り松木の右飛で御園生が三進して一死一三塁、ここでダブルスチールが決まって9-5、藤村四球から山口が止めの右越え三塁打を放って11-5とする。

 3点差のセーブシチュエーションで登場したリリーフ御園生崇男は8回、9回を無安打で投げきり現行ルールに準ずる当ブログルールによりセーブが記録された。御園生は9回のダブルスチールの際の三塁ランナーであり、ホームスチールも記録されている。同一試合でホームスチールとセーブを記録した史上唯一の投手の可能性がある。いかにもオールラウンダーらしい記録である。因みに9回の重盗ではキャッチャー木下博喜に悪送球が記録されているが御園生崇男には盗塁が記録されている。記録者は木下の送球が悪送球で無くても御園生がホームインしたと判断したものである。

 ジャイアンツの中島治康と激しい首位打者争いを繰り広げる石田政良は3打数2安打、今季通算109打数36安打で打率3割3分2毛、桝嘉一は3打数1安打、100打数33安打で3割3分ちょうど、中島3割3分3厘に3厘差で二位と三位に並んでいる。




*御園生崇男が記録した本盗とセーブ




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