2011年2月12日土曜日

13年春 金鯱vsタイガース 5回戦

7月8日 (金) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 2 0 0 0 3 金鯱      10勝20敗 0.333 常川助三郎 塩田猪年男
0 3 0 1 0 1 0 2 X 7 タイガース 22勝5敗   0.815 釣常雄 御園生崇男


勝利投手 御園生崇男 9勝1敗
敗戦投手 常川助三郎 0勝2敗


二塁打 (金)小林茂 (タ)釣、田中、御園生
本塁打 (金)古谷 1号 (タ)伊賀上 1号


塚本博睦、実力を示す


 ジャイアンツが勝手にこけてマジック点灯後初の試合となるタイガースは釣常雄が先発、六番センターに塚本博睦が初めてスタメンに名を連ねる。

 タイガースは2回、一死後伊賀上良平が左翼スタンドに先制ホームラン。塚本が中前打で出塁するとすかさず二盗に成功、流石は呉港中学時代から俊足で鳴らしただけの事はある。カイザー田中義雄が中前にタイムリーを放って2-0、釣常雄が右翼線に二塁打を放ち無死二三塁、岡田宗芳の遊ゴロに二走釣が当たって守備妨害、三走田中のホームインは認められて3-0とする。

 金鯱は4回、この回先頭の小林茂太が右翼線にヒット、一死後武笠茂男の右翼線ヒットで一三塁、岡田源三郎監督が中犠飛を打ち上げて1-3とする。

 タイガースは4回裏、この回先頭の塚本が二打席連続ヒットを左前に放ち田中の右中間二塁打で無死二三塁、金鯱は常川助三郎から塩田猪年男にスイッチ、一死後岡田死球で満塁、本堂保次の遊ゴロの間に塚本が還って4-1とする。

 金鯱は6回、一死後小林茂太が左中間に二塁打、古谷倉之助が左翼スタンドにツーランホームランを叩き込んで3-4とする。続く武笠は死球、タイガースベンチはここで釣から御園生崇男にスイッチ、岡田源三郎は三振に倒れ、武笠の盗塁を田中が刺してチェンジ。

 タイガースは6回裏、この回先頭の塚本が三席連続ヒットを左翼線に放ち、田中の三ゴロでランナーが入れ替わり、釣の投ゴロでゲッツーかと思われたが塩田からの送球をセカンド江口がエラー、バックアップのセンター佐々木常助からの三塁送球が悪送球となる間に田中が還って5-3とする。更に8回、一死後塚本が四打席連続出塁となる四球を選んでこの日2個目の盗塁に成功、田中左前打で一死一三塁、御園生崇男の左中間二塁打で二者還って7-3としてそのまま逃げ切りマジックを5とする。

 御園生崇男は3回3分の2を無安打1四球5三振の快投、現行ルールでは釣常雄に勝利投手が記録されるがピッチング内容が考慮されて公式記録では御園生に9勝目が記録される。

 初スタメンの塚本博睦が3打数3安打1四球2盗塁3得点と実力を示した。恐らく岡田源三郎監督がマスクを被る時は各チームとも盗塁は控えているようであるが、めったに出番のない塚本にはそんなことは言っておられない。金鯱も五味芳夫が2盗塁、江口、武笠が1盗塁と「脚の金鯱」を見せつけた。翌日の読売新聞は「なお岡田監督大童の奮闘は金鯱軍の士気を鼓舞した点に多大の力があった」と締めており、岡田源三郎監督の奮闘がかなり話題になってきていることがうかがえる




*塚本博睦の活躍を伝えるスコアブック

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