2011年1月31日月曜日

13年春 ライオンvs金鯱 4回戦

6月26日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ライオン 7勝17敗 0.292 菊矢吉男 近藤久
1 0 0 3 0 1 4 0 X 9 金鯱    8勝16敗 0.333 中山正嘉


勝利投手 中山正嘉 5勝5敗
敗戦投手 菊矢吉男 7勝12敗


二塁打 (ラ)中野


岡田源三郎御大が3打点


 ライオンは初回、先頭の鬼頭数雄が右前打、坪内道則が左前打を放って無死一二塁、水谷則一は中飛に倒れて一死一二塁、四番桜井七之助の中飛に二走鬼頭はタッチアップから三塁を狙うがセンター佐々木常助からの送球に刺されてタッチアウト。2回は一死後原一朗の投飛をピッチャー中山正嘉がエラー、続く菊矢吉男の当たりは右前に飛ぶがライト小林茂太から二塁ベースカバーのショート岡野八郎に送られ一走原はフォースアウト、ライトゴロが記録されて二死一塁、柳澤騰市が右前打でつなぐが中野隆雄は右飛に倒れる。3回も先頭の鬼頭が中前打、坪内四球で無死一二塁とするが水谷の投ゴロを中山は三塁に投げて二走鬼頭がフォースアウト、サード五味芳夫は一塁に転送して打者走者水谷もアウトとなり、現代では草野球ぐらいでしか見られなくなった1-5-3と渡るゲッツーとなりチャンスを潰す。

 金鯱は初回、先頭の五味が中前打、江口行男も右前打で続いて無死一二塁、瀬井清の遊ゴロで江口が二封されて一死一三塁、ここでピッチャー菊谷のワイルドピッチが飛び出し1点を先制する。

 金鯱は4回、この回先頭の瀬井が四球で出塁、小林茂の投ゴロは1-6-3と転送されるがショート中野の一塁送球が高く逸れる間に小林茂は二塁に進み一死二塁、中山四球、武笠茂男の一ゴロをファースト桜井が失して一死満塁、岡野が押出し四球を選んで2-0、ここでこのところ出ずっぱりの岡田源三郎監督が右前にタイムリーを放って二者を迎え入れて4-0とする。

 金鯱は6回、岡野右翼線ヒット、岡田御大四球から佐々木が左前にタイムリーを放って5-0と。更に7回、瀬井四球、小林茂右前打、中山四球で無死満塁、武笠の二ゴロの間に瀬井が還って6-0、岡野の三ゴロをサード柳澤がバックホームするが間に合わず野選となって7-0、岡田監督の二ゴロの間に三走中山が還って8-0、二走岡野が三盗を決めて二死三塁、佐々木の二ゴロをセカンド大友一明が失して9-0とする。

 中山正嘉は序盤は安定実を欠いていたがライオンの拙攻、拙走に助けられて無失点で切り抜けると4回以降は岡田監督の巧リードに応えて2安打に抑える好投、結局6安打2四球3三振の完封で今季5勝目をあげる。中山は金鯱入団時、岡田監督自らミットを持って指導してもらった恩義を忘れず、昭和12年春季リーグ戦7月10日にも相原輝夫の怪我で急遽岡田監督がマスクを被った試合でタイガースを完封している。

 岡田源三郎監督は3打数1安打3打点の活躍、後楽園では16歳の西沢道夫が初勝利をあげたが甲子園では42歳の岡田源三郎が3打点をあげた。

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