2011年1月16日日曜日

13年春 セネタースvsイーグルス 4回戦

6月12日 (日) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 1 3 1 6 セネタース 7勝11敗1分 0.389 浅岡三郎 金子裕
0 0 1 1 0 3 1 0 0 6 イーグルス 9勝9敗1分   0.500 亀田忠


二塁打 (セ)家村 (イ)杉田屋
本塁打 (イ)ハリス 2号


雨中のドロー


 今節は洲崎に八球団が集合して10日(金)から三日間で10試合を行う予定であったが梅雨に入るとドーム球場の無い当時は予定通りに事は運ばず二日間順延されて本日四試合が行われる予定。但し本日も朝から細かな雨が降っており午後から本振りの予報となっている。第一試合は午前10時33分、池田豊主審の右手が上がりプレイボール。

 セネタースは3回、磯野政次が中前打で出塁、トップに返り本日一番レフトに起用された伊藤次郎の三ゴロをサード漆原進がエラー、北浦三男四球で一死満塁として先週16打数10安打とバカ当りして本日三番に入った苅田久徳を迎える。しかし苅田の当りは遊ゴロ、これがゲーッツー崩れとなる間に三走磯野が還って1点を先制する。

 イーグルスは3回裏、一死後山田潔が左前打で出塁、二死後二盗を決める。海水が染み出してくるほどただでさえ軟弱な洲崎のグラウンドは梅雨に入って更に走りにくくなっているはずであるが盗塁を決めるとは余程足腰がしっかりしているのであろう。山田は戦後に至るまで打力は弱いながら守備の名手として長くプロのグラウンドに立つこととなるが、本日の走塁ひとつとってみてもうなずける。ここで寺内一隆が中前にタイムリーを放って山田を迎え入れ1-1の同点に追い付く。

 イーグルスは4回、バッキー・ハリスが梅雨空をついて左翼スタンドにホームランを叩き込んで2-1とする。更に6回、この回先頭の中根之が右前打で出塁、ハリスが左翼線ヒット、四番亀田忠が中前にタイムリーを放ち3-1、中河美芳は左飛に倒れ、一走亀田がキャッチャー北浦からの牽制に釣り出されて一二塁間でタッチアウト、しかし杉田屋守が左中間にタイムリー二塁打を放って4-1、野村実の遊ゴロをショート磯野が失して二死一三塁、山田四球、漆原が押出し四球を選んで5-1とリードを広げる。

 セネタースは7回、無死から浅岡三郎、横沢七郎、磯野が三連続四球、トップに返り伊藤は一邪飛に倒れるが北浦が右犠飛を打ち上げて2-5とする。イーグルスはその裏、中根、ハリスの連打とワイルドピッチで一死二三塁とし、中河の二ゴロの間に中根が還って6-2とする。

 セネタースは8回、又も無死から綿貫惣司、尾茂田叶、家村相太郎が三連続四球。亀田忠は2イニング連続先頭打者から三連続四球。浅岡は遊飛に倒れるが、横沢が押出し四球を選んで3-6、磯野に代わる代打遠藤忠二郎の遊ゴロはお誂え向きのゲッツーコースとなり6-4-3と渡るがセカンド野村からの一塁送球が悪送球となり二者還って5-6の1点差となる。

 セネタースは9回、この回先頭の北浦三男が四球で出塁、苅田が送って綿貫は三振に倒れて二死二塁、ここで尾茂田が中前に起死回生の同点タイムリーを放って6-6、続く家村が右中間を破るがイーグルスの中継プレーに尾茂田は本塁寸前でタッチアウト。右前打の場合はライトからのバックサードをショートがカットするケースもあるが、右中間を破られた場合はセカンドが中継に入るのがセオリーである。本件の場合、スコアブックには9-6-2と渡って尾茂田がアウトと記録されている。これはイーグルス守備陣が最初から一走尾茂田の本塁生還を阻止することに主眼を置いてショート山田をカットマンにする布陣を敷いたわけであり、いかに山田潔の守備力が評価されているかを物語る証左となろう。山田に任せたセカンド野村実の判断も含めて、極めてハイレベルな守りである。

 イーグルスは9回裏、この回先頭の寺内が右前打で出塁、中根四球で無死一二塁、セネタースはここで浅岡から左腕金子裕にスイッチ、ハリスの投前送りバントを金子は三塁に送球するがフィルダーズチョイスとなって無死満塁、しかし亀田の三ゴロは5-2-3と渡る痛恨のダブルプレー、左対左を避けて中河に代打大貫賢が送られるが三ゴロに倒れてゲームセット。第一試合のため延長戦は行われず、今季初の引分けゲームとなった。

 9回を投げきった亀田忠は12四球4三振、特に7~9回に計8四球を与えて5失点と自滅した。一方セネタースは三番に入った苅田久徳が4打数無安打とブレーキになった。



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