2011年1月5日水曜日

13年春 ライオンvsイーグルス 3回戦 

6月1日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 ライオン   4勝11敗 0.267 菊矢吉男
3 1 0 0 0 1 0 0 X 5 イーグルス 7勝8敗    0.467 亀田忠


勝利投手 亀田忠   4勝3敗
敗戦投手 菊矢吉男 4勝8敗


二塁打 (ラ)煤孫
本塁打 (ラ)鬼頭 1号、 (イ)亀田 1号


漆原進、サイクルスチール


 2回戦に続いて亀田忠vs菊矢吉男の第二ラウンド。ここ3年ほどはこの二人がリーグ戦を引っ張っていくこととなりますのでお見知りおきの程を。

 ライオンの小西徳郎監督は四番に室井豊を起用した。室井は開幕戦に代打で起用されてセンターフライ、5月14日のタイガース1回戦に代打で二ゴロ、21日の名古屋2回戦は代打で左飛、同日の金鯱2回戦で代打で一塁への内野安打、22日の阪急2回戦にいきなり五番ファーストで起用されて3打数でショートへの内野安打1本(浅野勝三郎に2安打無四球完封に封じ込められた試合でノーヒットノーランを防ぐ初ヒット)、29日の金鯱3回戦は不出場、28日のイーグルス2回戦に五番キャッチャーで起用されて4打数無安打、29日の金鯱3回戦には不出場、同日のジャイアンツ2回戦に五番ファーストで起用されて4打数無安打。すなわちここまで15打数2安打、2本のヒットはいずれも内野安打である。小西監督は余程室井に何か持っていると感じているのであろう。

 イーグルスは初回、先頭の寺内一隆が中前ヒットで出塁、中根之が左前打で続き、バッキー・ハリスは二飛に倒れて一死一二塁、ここで四番亀田忠が右翼スタンドに先制のスリーランホームランを叩き込む。

 イーグルスは2回、二死後漆原進の二ゴロを久々にセカンドに入った鬼頭数雄がエラー、漆原は寺内一隆の打席で二盗、三盗を決めるとホームスチールにも成功、昭和12年8月29日の柳澤騰市以来二人目となるサイクルスチールを達成する。

 先制ホームランに気を良くした亀田は3回まで1エラーのみに抑えて無安打無四球無失点。4回に室井に左翼線に初ヒットを許しノーヒットノーランの夢は潰えるが桜井七之助を左飛に打ち取る。

 ライオンは5回、この回先頭の煤孫伝が亀田から初四球を選んで出塁、菊谷右前打、中野隆雄四球、柳澤は浅い中飛に倒れて一死満塁、坪内の遊ゴロが野選となって1点を返し1-4とする。

 イーグルスは6回、中河美芳四球、杉田屋守右前打から二本の内野ゴロで1点を追加、ライオンは8回、鬼頭がライトスタンドにホームランを叩き込んで2-5とするがここまで。

 亀田忠は5安打2四球6三振と珍しく安定したピッチングを見せ完投で4勝目をあげる。菊矢吉男も6安打4四球4三振であったが亀田に二連敗。

 本日のお立ち台はスリーランと完投勝利の亀田忠であるが、サイクルスチールの漆原進にも記者が群がった。

2 件のコメント:

  1. 新年のご挨拶が遅れました。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

    小西監督が室井を起用するのは、やはり六大学時代の実績を考慮してでしょう。当時としては大型でファイト溢れる捕手だったようです(元阪神の笠間あたり)。

    のちに雑誌『野球界』で室井の良い点が解らない者は野球の解らぬ者だけと評されていました。

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  2. こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。

    ご教示いただいたような知られざるエピソードをどんどん掘り起こしていきたいものです。

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