2010年12月17日金曜日

13年春 ジャイアンツvs阪急 2回戦

5月7日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 5 0 0 1 0 0 3 9 ジャイアンツ 2勝1敗 0.667 スタルヒン
0 0 0 4 0 1 0 0 1 6 阪急       2勝2敗 0.500 石田光彦


勝利投手 スタルヒン 2勝0敗
敗戦投手 石田光彦  1勝1敗


二塁打 (阪)山下実、山田


千葉茂、プロ入り初スタメン初安打初打点初エラー


 本日の第三試合は阪急が連戦となり16時15分プレーボール、変則ダブルヘッダーとはこういう形で進んでいきます。

 ジャイアンツは3回、この回先頭の田代須恵雄が四球から二盗、スタルヒン中前打で無死一三塁、続く呉波の記録は「3FC-5」(ファーストが三塁に投げて野選)、恐らく一二塁間の緩いゴロを捕球したファースト林信一郎は三走田代の擬走に引っ掛かったのであろう。ということで無死満塁、白石敏男の投ゴロで三走田代は本封、水原の中犠飛で1点を先制、中島治康右前タイムリー、伊藤健太郎左前タイムリーで3-0、続く六番セカンドでプロ入り初スタメンの千葉茂が中前にプロ入り初安打を放ち中島を迎え入れてプロ入り初打点を記録する。更に永澤富士雄も右前タイムリーで続いてこの回一挙5点をあげる。

 阪急は4回、この回先頭の上田藤夫の二ゴロをセカンド千葉がエラー、当然これがプロ入り初エラー。上田の二盗後、黒田健吾捕邪飛、ジミー堀尾文人三振、山下好一四球で二死一二塁、宇野の三塁内野安打で上田が還り1-5、石田光彦四球で二死満塁、ここで林に代わって代打で山下実新監督が登場、左翼線に走者一掃の二塁打を放って4-5と詰め寄る。

 ジャイアンツは6回、先頭の田代が左前打で出塁、スタルヒン中直、呉のセーフティバントは犠打となり白石四球で二死一二塁、水原茂が左翼線にタイムリーを放って6-4。

 阪急は6回裏、山下好一内野安打、宇野死球、山下実四球で一死満塁、島本義文に代わる代打小田野柏が中犠飛を打ち上げて5-6、小田野もプロ入り初打点を記録する。

 ジャイアンツは9回、この回先頭の白石が中前打から二盗、水原四球、中島がピッチャーへの内野安打、これを石田が一塁に悪送球する間に白石に続いて水原も還り8-5、伊藤が中前にタイムリーを放って9-5とする。続く千葉に代わって代打川上哲治が登場、しかしショートライナーに終わり初ヒットはお預け。

 阪急は9回裏、先頭の西村正夫が右中間に二塁打、二死後堀尾の内野安打と山下好一の右前タイムリーで6-9とするが宇野錦次が三ゴロに倒れてゲームセット。

 スタルヒンは8安打6四球1死球4三振の完投で2勝目。阪急も石田光彦が完投するが9回の3点があまりにも痛すぎた。6回代打に出て打点をあげた小田野柏はジャイアンツ1回戦でも好投しておりリリーフに使ってみるべきではなかったか。

 ジャイアンツ「花の13年組」で最も期待の高い千葉茂は聯盟登録が一人遅れて開幕日の4月29日であった。大和球士著「真説日本野球史」によると「松山商業の先輩巨人の監督藤本と、同じ先輩のイーグルス監督森が千葉争奪戦を展開、何れも譲らなかったためである。」とのことである。



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