2010年11月23日火曜日

12年秋 セネタースvs名古屋 7回戦

11月28日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 セネタース 20勝25敗1分 0.444 金子裕 野口明
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 名古屋   11勝33敗3分 0.250 繁里栄 森井茂


勝利投手 野口明 14勝14敗
敗戦投手 繁里栄  0勝8敗


二塁打 (セ)家村、横沢
三塁打 (セ)尾茂田


野口明、ハーラートップに迫る14勝目


 セネタース先発の金子裕は3回まで毎回走者を背負いながら何とか踏ん張る。4回は三者凡退で切り抜けたが5回、一死後石丸藤吉に三遊間を破られたところで野口明と交代する。この継投策は予定通りであろう。11月11日にスタルヒンが15勝目をあげた時点で野口明は11勝、ところがそこからスタルヒンがよもやの4連敗でシーズンを終え、昨日西村幸生が15勝目をあげてスタルヒンに並んだが西村はこれが最終登板であろう。あと一試合を残すイーグルス勢は中河美芳が13勝、畑福俊英が12勝であり、昨日菊矢吉男が12勝目をあげたライオンはあと3試合を残すが本日の第二試合と明日のダブルヘッダーに3連勝するのは至難の業である。そうこうするうちに野口明は13勝まで星を伸ばしてきており、この試合を含めてセネタースは残り3試合であり、今日14勝目をあげれば最終30日の金鯱とのダブルヘッダーで15勝、野口ならば連投して16勝の可能性を残すだけにセネタースとしては今日は野口明に勝星をプレゼントしたいところ。

 一方、開幕から勝星に恵まれずここまで0勝7敗の繁里栄は今季最高の出来で7回までセネタース打線を4安打無得点に抑える好投を続ける。繁里に何とか初勝利をと燃える名古屋は7回裏、先頭バッターは女房役の三浦敏一、三浦の当りはファーストゴロ、しかしファースト綿貫惣司は三浦の気迫に押されたかこれをエラー、続く繁里が送って一死二塁とすると名古屋ベンチは小坂三郎に代えて小島茂男を代打に送る。小島は期待に応えて右前に運び三浦が還って遂に1点を先行する。

 セネタースは8回、先頭の横沢七郎が左中間に二塁打、尾茂田叶死球で無死一二塁、名古屋ベンチは繁里限界と見て森井茂をリリーフに送る。しかし中村民雄の一塁線送りバントが内野安打となり無死満塁、先ほど手痛いエラーを犯した綿貫が押出し四球を選んで1-1の同点、この瞬間又も繁里の初勝利はお預け、更に家村相太郎が中犠飛を打ち上げて2-1と逆転。野口明が最後を締めてセネタースが2対1で逆転勝利をおさめる。

 野口明は最多勝に夢をつなぐ14勝目、初勝利のチャンスだった繁里栄は一転今季勝星なしの8敗目を喫す。

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