2010年11月14日日曜日

12年秋 タイガースvsライオン 7回戦

11月15日 (月) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 2 0 3 8 2 2 0 19 タイガース 35勝8敗1分 0.814 御園生崇男 青木正一
1 0 0 0 1 0 3 0 0  5  ライオン    15勝27敗     0.357 近藤久 大友一明 桜井七之助


勝利投手 御園生崇男 10勝0敗
敗戦投手 近藤久           3勝9敗
セーブ   青木正一 1 


二塁打 (タ)藤村、御園生2 (ラ)桜井
三塁打 (タ)藤村 (ラ)大友、桜井
本塁打 (タ)松木 2号、景浦 3号 


御園生崇男、無傷の10連勝

 
 タイガースは初回、先頭の松木謙治郎がライトスタンドに先制の第2号ホームラン、二死後景浦将もライトスタンドに第3号ホームランを放ち2点を先制する。今シーズンの全ホームラン数は先日の笠松実が100本目であり、景浦のホームランで102本となった。内訳は西宮で14本、洲崎で5本、甲子園で3本、後楽園が80本である。景浦は今季第3号であるが、これまで後楽園では一本も打っていない。恐らく景浦は「こんな箱庭みたいなところでオーバーフェンスしても何の価値もない。」と考えていたのではないか。優勝も決まり、兄貴分の松木が眼の前でライトスタンドに打ち込んだのを見て、同じところに打ち込んでやろうと洒落てみたのではないか。翌日の読売新聞は「先ず松木が右翼に本塁打を放って攻撃の火蓋を切れば景浦も同じ箇所に打ち込んでライオンの度肝を抜いた・・・」と伝えている。

 ライオンは1回裏、大友一明の左中間三塁打を水谷則一の一ゴロで還して1-2とする。
 タイガースは3回、先頭の松木が中前打で出塁、藤村富美男左前打、山口政信四球の無死満塁から、景浦が左犠飛、藤村も三塁に進み藤井勇が中犠飛で2点を追加して4-1。5回も松木からの攻撃、松木は三ゴロに倒れるが藤村の右翼線二塁打から山口の遊ゴロをショート中野隆雄が失して藤村が還り、景浦の左前打をレフト鬼頭が後逸して山口が還り三塁に達した景浦を藤井の右犠飛で還して3点追加して7-1とする。

 ライオンは5回、桜井七之助の三塁打で1点返して2-7。

 タイガースは6回、先頭の岡田宗芳が一塁内野安打、一死後藤村死球、山口四球、景浦と藤井が連続押出し四球、ライオンは近藤久が降板してセカンド大友一明がマウンドへ、広田修三に代わる代打門前真佐人が左前に2点タイムリー、御園生崇男が右翼線にタイムリー二塁打、皆川定之に代わる代打奈良友夫が中前タイムリー、ワイルドピッチで御園生が還り、岡田がこの回2安打目となる左前タイムリーと続いてこの回8点をあげて15-2とする。

 タイガースは6回から御園生がライトに入り青木正一が登板。タイガースは7回、御園生の2点タイムリー二塁打で2点を追加。ライオンは7回、桜井の2点タイムリー二塁打と中野の左前タイムリーで3点を返す粘りを見せるがタイガースは8回、藤村の中越え三塁打と青木の右犠飛で2点を追加して19-5で圧勝、優勝を決めても全く手を緩めない。

 御園生崇男は無傷の10連勝、打っても6打数3安打3打点二塁打2本。タイガースは藤村富美男が6打数3安打、岡田宗芳も6打数3安打と猛打賞3人を含む20安打の猛攻を見せる。


*写真は戦後のサイン帳に残された御園生崇男のサイン。




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