2010年11月15日月曜日

三冠への道 ⑲ & 一騎討ち ⑮

 
 いよいよMVPとサイ・ヤング賞の発表が近づいてきましたので最終予想をさせていただきます。

 アメリカン・リーグ サイ・ヤング賞はフェリックス・ヘルナデスと予想します。21勝7敗のC.C.サバシアを差し置いて13勝12敗のヘルナンデスと予想するとは無謀にもほどがありますが、ピッチング内容を重視すればヘルナンデスと言う結論に帰結せざるをえません。この手法により、2009年ア・リーグも19勝のサバシア、バーランダー、ヘルナンデスを差し置いて16勝のザック・グレインキーと予想して的中させましたし、2007年ア・リーグも20勝のベケットを差し置いて19勝のC.C.サバシアと予想して的中させましたし、2009年ナ・リーグも19勝のウェインライトを差し置いて15勝のティム・リンスカムと予想して的中させましたし、2008年のナ・リーグも22勝のブランドン・ウェブを差し置いて18勝のティム・リンスカムと予想して(この時が一番気合が入りました)的中させています。

 すなわち、近年のサイ・ヤング賞投票においては勝利数は重要視されず、各種スタッツを重視した投票行動が特徴となっています。2008年ア・リーグのみ最多勝のクリフ・リーがサイ・ヤング賞を受賞していますが、各種スタッツに秀でていたクリフ・リーが偶々最多勝も取っただけのことです。

 それにしても13勝でサイ・ヤング賞となるともちろん過去最低勝利数(リリーフ投手を除く)となりますので、投票する方も勇気がいると思いますが、ピッチング内容を見ればフェリックス・ヘルナンデスでしょう。この内容で13勝しかできないとは、いかに打戦の援護が無かったかを如実に物語ってしまうだけに、仮に受賞となってもシアトルファンは喜んで良いのやら悲しむべきなのか複雑な心境に陥ることでしょう。マエケンですら15勝しているのですから。マエケンももし13勝だったら沢村賞はパ・リーグの誰かにいっていたでしょう。


 各種スタッツを重視すればナショナル・リーグはアダム・ウェインライトになる可能性がありますが、当ブログではロイ・ハラデーと予想します。一騎討ち①~⑭で主張しているとおり、4月から終始一貫して本命説を唱え続けてきました。4月、5月とウバルト・ヒメネスが2カ月連続月間MVPを受賞し、ヒメネス30勝説やサイ・ヤング賞決定説が渦巻いていた時にもロイ・ハラデー本命説はぶれませんでした。菅内閣にも見習ってもらいたいものです。


 アメリカン・リーグMVPはミゲール・カブレラと予想します。ジョシュ・ハミルトンに相当数の票が流れることは想像に難しくありませんが、今年のバッティング内容であればカブレラでしょう。フロリダ時代はアルバート・プホルス、ライアン・ハワードがいたため無冠に終始しましたが、ア・リーグに移った途端に本塁打王となり、今年は打点王とタイトルの常連となっています。懐の深い柔らかなスウィングに力強さも備わっているバッティングセンスは当代随一と言ってよいでしょう。

 
 ナショナル・リーグMVP争いが最も難解です。私に投票権があればロイ・ハラデーに投票しますが、サイ・ヤング賞とのW受賞は今年も厳しそうです。候補がアルバート・プホルス、ジョーイ・ボット、カルロス・ゴンザレスであることはちょっと見ている人であれば分かるでしょう。プホルスの敵は二人ではなく、三年連続というハードルの高さにあると思います。個人的には、「試合を制する一撃」が影を潜めていた今年はMVPの資格はないと考えていますが、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を取っているだけに、同じ一塁手のジョーイ・ボットは苦しくなってきたのかもしれません。

 打者有利と言われるコロラドを本拠地とするバッターにはMVP投票では票が集まらない傾向にあり、カルロス・ゴンザレスは苦しいと思います。今年ゴンザレスが選ばれるのであれば、2007年のマット・ホリデーは何故選ばれなかったのかと非難轟々となることでしょう。個人的には、首位打者をキープするために最終二試合を休んだことを許せませんのでMVPの資格は無いと考えています。というより休ませたコロラドのアホ首脳陣にお灸を据えるためにもMVPには選出するべきでは無いと考えています。こういうことをやっているからコロラドは試合球の湿度を自チームが有利になるように細工をしているのではないかと疑われるのです。
 
 ということで、敢えてジョーイ・ボットと予想させていただきます。

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